私はこれまでに 二度、皇太子様と雅子様を批判する記事を書きました。
ひとつは、「■私利私欲」、もうひとつは 「■観測気球」です。


「■私利私欲」
は、皇太子ご一家がお住まいである東宮御所の立て替えを批判するもので、ご結婚の際に3億800万円をかけて大規模な改修工事を行い、その3年後には、5億8000万円をかけて耐震補強などの工事が行われ、愛子さまのご誕生時には3000万円をかけて「子供部屋」が新たに用意された東宮御所を、今度は新たに愛子様の「勉強部屋」の用意も必要だからと 30億円をかけての立て替えを決定された東宮家およびこれを許す東宮職の姿勢に対して、『 9億円もの税金を投入した大改修は何だったのか、このことに限らず、ご一家は利私欲にまみれている』 と書きました。

「■観測気球」は、当時皇太子様が食道にできたポリープ切除のため入院中に出た 『宮内庁は、皇太子さまが7月にモンゴルを公式訪問する方向で調整を始めた。皇太子妃雅子さまは体調がよければ同行する。』 という発表に触れて、本来ならば報道されるはずのない「決定前」の外国訪問に関して、事前にその情報を流す意図は何なのか、その直前、長期の静養を経てやっとお取り組みになった国内公務は散々な内容であった(カメラが回っていない公務について、直前で雅子様のキャンセルが続くなど、 "不真面目" なものであった)のに、そのような姿勢のまま外国訪問など公務の選り好みであって今の状態での外国訪問は国益を損なう、という趣旨で書きました。


雅子様は現在、"適応障がい"のための "ご静養中" とのことですが、この間に皇太子様と雅子様が取られる行動は首をかしげるものばかりです。

いつになっても、医師団による会見も説明もないまま続く "ご静養"。
"適応障がい" は、宮内庁としての正式発表ではなく、医師の見解を文書で配布したものに過ぎない、というのも前代未聞です。
"担当医師" は付かず、一見それらしいことをしているのは雅子妃の親族のご友人。宮内庁が正式に担当医師として公表しているわけではありません。"医師団" が本当に "団" なのか、複数名いるのか、誰かが責任をもって実際の治療に当たっているのか、そもそも実際の病が存在するのか、国民に対して一切の説明はありません。
匿名の医師団や匿名の親しいご友人によって語られた "雅子様の状況" が既成事実のように伝えられるだけです。

果たして実際のところはどうなのか。

実際のところ、雅子様は非常にお元気そうです。
静養やレジャーの予定はキャンセルされることもなく楽しまれる。
オランダ訪問然り、連日の外食然り、スキー旅行然り、那須や葉山でされる ご静養中の "ご静養"然り。
最近では、昨年12月28日、毎年恒例の御所でのお餅つきを東宮一家が直前でキャンセルされた日、御夫妻とご夫妻の愛犬のかかり付けの獣医師夫妻で、銀座ミシュラン三ツ星レストラン・ロオジエにて午後8時から深夜 1時まで晩餐会。深夜を回って、多数の警護を引き連れて帰宅の途に着かれるご夫妻のいかにも楽しげな様子がテレビでも報道されました。
また本年元旦には、新年祝賀の儀を雅子様だけ午前中で切り上げ、その後は東宮御所で大膳に作らせた正月の御節料理で雅子様の両親である小和田夫妻と雅子様の妹夫妻と揃って昼食会。
今年もこうした状態は継続されるようで、年始からご欠席の公務が並ぶ雅子様。
雅子妃の、公務を欠席あるいは切り上げてまで私的活動に励まれる姿勢は今に始まったものではありませんが、このところはあまりに度が過ぎるのではないでしょうか。

雅子様はかつて、『外国にいけない状況に適応するのに大きな努力が要った』 と発言されました。他方、フセイン国王が亡くなられた折の葬儀にふれて 『公式訪問以外では、ご葬儀、ベルギーの皇太子殿下成婚の時、そちらに伺わせていただくことができましたことも大変有り難かった』 という発言をしておられます。
雅子様にとっては、葬儀も結婚式も「外国訪問の機会を得るありがたいもの」という感想にしかならないのでしょうか。
また、皇太子様はかつて、『雅子(様)の人格を否定する動きがあったのも事実』 と発言されました。
外国を訪れたいという望みが叶わないことは人格否定なのでしょうか。
皇太子様はまた、『やりがいのある公務のあり方を考える必要がある』 と発言され、具体的には 『雅子(様)も私も、水に興味がある』 とだけ仰いました。雅子様の状態については 『まだ十分に公務をこなす段階ではなく、更に引き続き温かく見守って下さい』 と説明されています。
これまで依頼のあった公務では「やりがいがない」ということでしょうか。
公務は「こなす」ものとお考えなのでしょうか。
一方的なリクエストだけを論って、公務への取り組みを停止されたまま、ショッピングにランチにディナー三昧とはどういう了見でしょうか。


1995年、阪神淡路大震災の 4日後、紅白の衣装でクウェートを訪問された雅子様
訪問先のヨルダンで東宮ご夫妻に「国の一大事だから・・」 と早期の帰国を促したとされるサルワット妃に対して、空港での見送りの儀式中、何とも言えない表情で応対された雅子様
1999年、ご懐妊の事実を天皇皇后両陛下に伏せたままベルギー訪問を強行された雅子様。現地で数時間の移動をかけて訪れた先の3ッ星レストランでの様子について、元ベルギー大使をして「ワインを普通に召し上がっていたのでご妊娠とは思いもしなかった」 と言わせた雅子様。帰国後に流産手術を。
2002年、訪問先のニュージランドの小児病院で雅子様は、足の不自由な少年に対して、まだ幼い愛子様が手押し車姿を推す姿が写された写真を指し示して「Like you ! 」 とおっしゃって笑い声を上げられました
2006年、黒田夫妻結婚祝いの茶会で天皇皇后両陛下が登場される場面では、他の出席者者の方々が深々とお辞儀をされるなか、頑なに姿勢を正したままの皇太子夫妻が報道されました。
2006年8月、前例のないオランダ静養では女王からご愛用のヨットへのご招待を受けていながら、当日朝になってキャンセルされた雅子様。思い入れを込めた招待であっただけに、女王は多いに落胆されたと報じられました。
結局、巨額の税金を投じて行われたこのオランダ静養後も、状況は変わらず、現在まで祭祀はもちろん、御接見といった東宮御所内での公務も未だ欠席が続いています。
正直なところ何から何まで違和感と疑問を禁じえない皇太子ご夫妻なのですが(公務中の居眠り、私語、公務中にお見せになる場違いな表情(退屈な顔をされたり、厳粛な席で笑いをこらえる表情をされたり、悲しみの席で微笑されたり ・・)、お召しものを他の出席者のそれに重ねられたり *) (**) (***) (****、左手でお手振りなさったり、まったく枚挙に遑がありません・・・)、私が特に目を覆いたくなるのは、公務を欠席し、その時間と意欲とをそのままテニスや乗馬、お買い物やご飲食に当てることを隠そうともなさらないそのお姿です。

雅子様のご欠席によって、皇太子様がお一人で御接見を受けておられるその時、雅子様は愛子様やご友人方と山手線の "乗車体験"をしている、あるいは東宮御所内の別の場所でご友人を呼んで食事会を催している。ご欠席によって雅子様ご不在での儀式が催される御所にわざわざ出かけて行ってまで平然と乗馬を楽しまれる。スキー旅行の後、寒冷地での公務はお体に触ると説明して欠席される。これまで、例え震災があっても、外国訪問や静養を優先してこられた皇太子ご夫妻の一環した姿勢は、「何より優先すべきは(ご)自分たちの『利』 と 『欲』 であるという」 という信念を示しておられるかのようです。

私には、このご夫妻がご自分たちの望むように皇室の有り様を変えようとしているように見えます。
ただ、好きなことを、したいように、やりたいだけする。"税金で遊んで暮らす" 。
そしてそのことに何の疑問も感じておられないというより、むしろある種の確信を持っているようにさえ思います。
しかし、諸外国の王族方とは違い、皇族方を支えているのは税金です。その点を無視して、諸外国の王侯貴族のように暮らしたいというのは、単なる外国かぶれと何ら変わりません。現在の皇太子ご夫妻の姿勢は、これまでの皇室の在り方を否定し、皇室の存在そのものを危うくしかねないものと危惧します。

このような状態では、ますます天皇皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻のご負担は増すばかり、皇后様のご心労はいかばかりか、 ・・・そう思えてなりません。何とも、やり切れない気持ちです。