夏のある日、近所の公園を通り抜けた時のこと。
水場で狂喜する子供たちの姿に思わず、一人で笑ってしまいました(怪し過ぎ…)。懐かしいようなうきうきするような楽しい気持ちでその場を通り過ぎながら、この歓声はご近所の方にとってはたまらないだろうなぁ…と思いました。


東京都板橋区内のマンションで、階上に住む当時3~4歳だった男児が、廊下を走ったり、跳びはねたりしたときの音により精神的な苦痛を受けたなどとして、階下の男性が男児の父親に損害賠償を求めた裁判で、原告勝訴の判決が出ました。

他方、東京都西東京市内の公園に設置された噴水で遊ぶ子供の声がうるさいとして、近くに住む女性が騒音差し止めの仮処分を申し立てたのに対して、この処分を認める決定がされました。


いずれも、非常に良いことだと思います。

保護者は、子供の行動によって周囲が被るであろう迷惑を最小限度に抑えるために最大限の努力をする義務があると思いますし、公園に噴水を設置する都は、周囲の住環境を壊さないよう最大限の努力をする義務があろうと思います。

いずれのケースにおいても、責任の所在および範囲について明確に示されたわけで、これは非常に意味があると思います。

躾のされていない子供が、やがて夏の夜の砂浜で花火片手に集団で騒ぎ回るように若者になるのだと思います。必要なことを教えられていない子供は不幸です。そして何より迷惑です
子供に必要なことを躾けないという親の不作為は厳しく処罰されるべきだと思います。

『子供だから仕方ない』 『子供を育て難い社会が良くない』 といった開き直りが認められる余地の一切ないことを、広く社会全体の共通認識とする必要があると思います。



かくいう私にも、反省すべき点が・・・。

夏、新居に越してきた当時。
私は窓辺に風鈴を吊るしたいと思っていました。
南部鉄器製の風鈴の、あの囁くような音が好きで。
それを彼に言うと、「マンションで風鈴って、いいのかな?」
と。
どうして?? と聞くと、「ずっと鳴ってるから、うるさいんじゃないかなーと思って。」
そんなこと考えなかったーーーーー。

そう言えば、これまで母が窓辺に風鈴を下げているのを見たことがありません…。
父の風鈴も、書斎の窓辺でなくドアに近いコートハンガーに吊るされていました。そして、クーラーを付けながら扇風機を回して、その風で鳴らしてた・・・。

調べたら、実際に、風鈴の使用を禁止しているマンションがたくさんあることがわかりました。さらに、季節を問わずベランダに吊るされっぱなしになっている風鈴の音に苦しめられる近隣住人の方のお嘆きも目にしました。

騒音の原因となる対象はあまり多岐に渡るので、難しいです(^^ゞ
慮る心が大事ですね~。


Fra Angelico. Peter Martyr Enjoins Silence.( "St. Peter Martyr asking for Silence " )


Shhhh...