小泉総理の政権下、生活保護の老齢加算が撤廃されました。
以後、あちこちで老齢加算の復活を求める訴訟が起きています。

生活保護を受給してる高齢者とは、年金を納めていなかった人です。
多くの高齢者は、生活保護よりも低い年金支給額で生活しておられるではないですか。
そこから税金を払い、医療費を払って生活している。

一方、生活保護受給者の医療費は免除されている。
多くの高齢者よりも恵まれた条件で生活しておられるではないですか。
なぜそこに更に老齢加算なんているのでしょうか。

老齢の生活保護受給者が特別にかかるお金って何なんでしょうか。

老後を楽しめないとか、
孫に小遣いをやれないとか、
足を伸ばして風呂に入れないとか、
好きな服も電化製品も買えないとか、
結婚式に呼ばれても包むお金がないとか、
そんなクレクレタコラみたいなことを言っていては、税金を払う側の気持ちはすさむばかりです。

このような不合理な制度もまた、真面目に年金を払うより将来生活保護で生活するほうが収入が高いという矛盾が生まれた要因のひとつです。
これからの若い世代が、年金保険料を納めず揃って生活保護を受けるような事態になれば、日本は崩壊してしまいます。


老齢加算が撤廃された後、月11万円の生活保護で生活ができているならば、それ以前に受け取っていた加算額については諦めて次の世代に・・・とか、考えないんでしょうか。
毎月10万円を超えるお金が自動的に口座に振り込まれることを、単純に「ありがたい」とは思えないのでしょうか。


一度得たものを手放すというのは、人間にとってそれだけ難しいことなんでしょうか。