民主党は、民主党政権が誕生した際に大臣職に就くこととなる議員に『ネクスト~大臣』という肩書きを付けています。

一種のリハーサルなのか「ごっこ」なのか、お互いの間ではネクストを取り『~大臣』と呼び合っています。(以前、ある討論番組のなかで、政治評論家三宅久之氏から「(互いに『~大臣』と呼び合うことについて)ああいうみっともないことはいい加減やめたらどうか』と言われた民主党議員が苦笑したまま返事に窮していましたから、事実なのでしょう。)

その“ネクスト大臣”の一人、“ネクスト法務大臣”である平岡秀夫議員が、少年らによるリンチ殺人事件でご子息を殺害されたお母様に対して発言した内容が、話題になっています。

被害者の母親:「息子は少年法改正の前日に17歳と15歳の加害者に2時間あまりのむごい暴行を受け脳死状態
          になり、五日間、意識不明続きました。
          お医者様の判断で個室に移された日、私は枕元で『助けてあげられなくてごめんね』と話しかけると、
          息子は何も言わずただ涙を流しました。
          交通事故にあい、半身不随となり、壮絶なリハビリを乗り越えやっと歩けるようになった息子を
          脳死状態になるまで殴り続けて殺したのです。」
平岡秀夫議員:「え?じゃあ、加害者が死ぬ目にあえばいいんですか?
           拷問して殺せばそれで気が済むっていうんですか?」
被害者の母親:「息子が死んで犯人が1、2年で出てきてのうのうと暮らしてるのが納得できない」
平岡秀夫議員:「死の恐怖を味あわせたい?」
平岡秀夫議員:「彼等にも犯罪を犯す事情があったんですよ」
被害者の母親:「事情って何ですか?」
平岡秀夫議員:「それは置いといてですね・・・」

上記は既に抜粋されていたものを引用したもので、映像はYou Tube上にあります。
特に、映像の冒頭部分にある「その少年が死刑になったら亡くなった人が戻ってきます?来ないでしょう?」という平岡秀夫議員の発言は、あらゆるルールの存在意味を根本から否定するに等しい質問です。

そもそも、犯罪被害者の本質的な救済は叶わないのです。
奪われた命を戻すことはできないし、傷付けられる以前の身体に戻ることはできません。
そのことを加害者側の保護の事情に組み入れるのは開き直り以外の何ものでもありません。
このことは加害者を断罪し、被害者の保護こ汲むべき事情です。

そして問題は、この議員が“ネクスト法務大臣”であるということです。

このような考えを採る議員が国会にいたとしてもそのこと自体には何ら疑問はありませんが、その議員を法務大臣に据えようという民主党には疑問と懸念を感じます。
このことは、この議員の規範意識が「民主党という党の政策・政治理念、ことに法務分野における民主党の政治姿勢を体言している人物であること」を意味していることに他ならないからです。


民主党はこれまで、党内にある旧社会党的な政治姿勢を隠すことに最大権の注意を払って来ました。
小泉首相(当時)の訪朝のより、北朝鮮による日本人拉致が広く注目を浴びるようになったことで、表向きに北朝鮮を非難する国内世論に同調する姿勢を示すことで世論の指示を失わないように努めたのです。

これより以前、この日本人拉致の実行犯である辛光洙が韓国で逮捕された際、盧泰愚大統領(当時)に対し辛光洙の釈放を求める嘆願書を出したのが菅直人氏や江田五月氏であったことなどが明らかになることは、党にとってマイナスであることは明らかだったからです。

あれから一定の時間を経た今、民主党は、一時ひた隠しにしていたそうした側面を徐々に明らかにしています。

例えば、“ネクスト防衛副大臣”。
“ネクスト防衛副大臣”は、元在日朝鮮人でその後に帰化した白眞勲氏です。
彼は日本に帰化した後も、韓国で最大の発行部数を誇る朝鮮日報(日刊新聞)紙上で「我々韓国人は『東海』を『日本海』とは呼べない」、在日本大韓民国民団(在日本朝鮮居留民団)の講演会では「韓国のためにこの地位を利用する」、とそれぞれ公言しています。
自らを「韓国人」と自称する議員が国会にいることも異様ですが、「外国のために」日本の国会議員をしていると公言するような人間を防衛庁のナンバー2に据えようという政党も異様です。

民主党は公務員労働組合をはじめとして労働組合からの強力な支援により成立している政党です。
公務員削減などの行政改革ができないことは、社会保険庁の民営化に反対してしてきたこと、社会保険庁の責任追及の矛先を内閣に向ける一方で同庁の職員を擁護していることからも明らかです。

投票行動を判断するにあたり重要な要素は多くあります、年金問題の重大さはもちろんのこと、この影で抜け落ちてしまって止むを得ないという要素も、ひとつとしてないと思います。

まだいくつか触れたい点がありますが、もうだいぶ長くなっていますので…続きはまたの機会に。

(ご案内 : 文中で、文字が太字になっている部分にはそれぞれリンクを張ってあります。)


P.S.
先日、「■河野談話の白紙撤回を求める署名サイト」の記事でも取り上げましたが、こちら↓で河野談話撤回を求める署名活動に参加できます。