ゲイアートの先駆者/Tom Of Finland

トム・オブ・フィンランド財団による

『FORTY YEARS OF PRIDE』展




 

トム・オブ・フィンランド自身も作品も

ビレッジピーポーなゲイカルチャー

ポップなイラストは

ニューヨーク近代美術館/MoMAや

アート・インスティテュート・シカゴなどに

収蔵されているほど。

@Tom Of Finland

1920/05/08ー1991/11/07




ホモエロティックな作品を

アートとして受け入れられるか

拒否反応が起きるかは人それぞれですが

撮った作品を何枚か。




見たことある作品じゃない?のマッチョ筋肉

スゴイ!!

Leather Duo/1963


革ジャンから革の匂いがしそうな質感

スゴイ!!

Tom's Booted Men/1982



それもそのはずでした。

トム・オブ・フィンランドは

様々なテクニックとスタイルを試し

最終的に選んだのは

グラファイトペンシル(黒鉛筆)

絵が写真に見えるかどうかの

フォトリアリズムに挑戦したそうです。





同性愛が法律で禁じられていた

第二次世界大戦後のフィンランド。

鍵をかけた部屋で欲望を書き続けた

トム・オブ・フィンランドは

陰湿なイメージを

ポップにコミカルに表現し、

アイコニックな人たちによって

オシャレにさえも思わせる。

アートにより鍵をかけた部屋から

出てこられた人もいると思う。




トム・オブ・フィンランドは

とても謙虚なアーティストで

自分の作品を"小さな汚い絵"と呼んでいた。

弱々しいゲイというイメージから

スーパーマンのような活気ある像を描き

彼らの心の支えとなる父のようだったと

トム・オブ・フィンランドの恋人が

映像にて語っていました。

それでも嫌悪してしまう人がいるのも当然。

嫌悪がフィジカルにもメンタルにも

誰かに対して暴力にならなければね。

 


 

フレディももちろん影響されていたわけで

このポーズもトム・オブ・フィンランドの

オマージュじゃなかったっけ?

Photo/Peter Hince(ラッティ)


ギャラリーにもフレディの名がゆめみる宝石




どこのだろうね?

Tom Of Finland風のフレディのTシャツ


向かいのビルに掲げられたGOLD'S GYM笑




私は、嫌悪どころか

匂い立つ革の質感や筋肉弾けるモデルを見て

楽しい気分になりました。

規模が小さくサラッと立ち寄れてよかった

QUEENガチャは素通りしたエリコ

グッズコーナーで

このピンバッジに速攻手を出したー

って!!ちょーーーい!!

これはトム・オブ・フィンランドの

イラストじゃないじゃんーーー。

と、帰宅してから気付いたわっ





高校生のときに

保体のレポートテーマに選んだのは同性愛。

諸事情によりテーマはニキビに変わり

提出した同じ年にフレディの訃報。

トム・オブ・フィンランドも

1991年11月没だったのね。




私の身近にゲイがいたからなのか

読み漁った図書の影響なのか

そのとき思った事は、シンプルに

フレディってやっぱりゲイだったんだ。

でも、まだ知識が確立されていなかった私は

本当にホモはエイズになり

エイズは必ず死んじゃうんだって怖かった。




訃報ニュースのフレディは

まだ明るさ残る空の最後のウェンブリーで

スタジアムのフレームが映り込む角度

観客に向かう左からのフレディだった。

記憶にある絵ではないけれどこれに近い。

私はこの頃のフレディを知り

かっこいいと思っていた。

というか、このフレディしか知らなかったし

この形態になる前のフレディベイベは

スティーヴン・タイラーと同じ人。




一応言っとくと、

こちらスティーヴン・タイラー


 

 

そして時が経ち2019年の12月に再会。

ノーマルオンナの私がノーマルオトコとして

フレディを見ることはないけれど

見続けられるフレディの外見が大好き。

音楽は当たりまえ前提なっ指差し




フレディはセクシャリティを語られるのも

苦悩していたんじゃないかなんていう憶測も

ウンザリでしょうよ。

すでに現生にいないし、

人がどんな幻想を抱こうと勝手だけれど

あまりにもフレディのセクシャリティを

無視しすぎな描写に遭遇すると

私も勝手にゲローとなっちゃうよね〜