オニキスのブレスレット
An onyx bracelet
Lot 288/ LOT SOLD : £38,100
《説明文抜粋》
カルティエによるものとされる
エルトン・ジョンからフレディへのギフト
メアリーの意向により
ハンマープライスの100%が
"The Elton John Aids Foundation"
(エルトン・ジョン・エイズ財団)に
寄付されます。
カルティエによるものとされる
ってところが面白いでしょ?
説明文にはつづきがあるのです。
1981年、フレディがフィービーを
カルティエに連れて行った時、
セールスマンに
"何かを探しているのですか?"
と、尋ねられたフレディは
"うん、ゴールドとオニキスの
ブレスレットだよ"と答えました。
在庫がないと言われがっかりしたフレディに
なぜそのブレスレットなのか聞くと
以前に3つ持っていたからとのこと。
"なぜ3つも?"
"歩いているときにうっかり手首を
何かにぶつけると、
オニキスが粉々になって落ちてしまうんだ!"
オリジナルは
エルトン・ジョンから贈られたもので、
フレディはそれを交換しなければ
ならなかったのかもしれない。
そのため、このブレスレットには
カルティエのサインはないけれど
カルティエのものであるとしか
考えられないのです。
そっか、そーなんだ。ふむふむ。
確かにフレディ、
手首の動きビュンビュンだし
このエピソードは"Ask Phoebe"にも。
Ask Phoebe #86
こちらも付け足すと
もう少しストーリーが鮮明になります。
場所はニューヨーク
フィービーのお誕生日の朝、
買い物に行こうと言うフレディ。
フィービーが車を手配しようとしたところ
フレディが歩こうと。
マンハッタンを歩くの?と驚いたら
そうだよ、遠くないよ。って。
その頃、52nd Streetの
バークシャープレイスホテルに
滞在していたので
車ではなく歩いて斜め前のカルティエへ。
フィービーはフレディに
ネジで固定する"LOVE"ブレスレットを
プレゼントしてもらったそうです。
あのー、流石にフレディ正解
バークシャーホテルとカルティエって
どうやって車で行くの?って思うほどの
数分どころか数秒で着く近さだよ。
もう、庶民の私には到底わからんちんです。
そうそう、フィービーが着けている
このブレスレットは"LOVE"じゃない?
ニューヨーク、
フレディのアパートメントにて。
⇧LOVE ブレスレット
私の時代は"LOVE"リングが
結婚指輪として爆発的に流行っていました。
フレディによく似合う。
70年代後半によく着けていたし
81年にもカルティエで探してね。
写真もたくさんあるよ。
お茶のお誘いを受けて
グルーチョ・マルクスのお家で。
1978年5月13日
QUEENが持っているテーブルライター
オニキスだって!
1978年10月31日
ニューオーリンズ、フェアモントホテル
レコードレーベル主催のハロウィンパーティ
1978年11月1日
ニューオーリンズ、フェアモントホテル
"Jazz"プレスカンファレンス
ブライアンのTシャツ、
オニキスライターのフレディとお揃いだね。
1981年8月3日
American-British TV and radioのパーティ
フレディとエルトンジョンと
オニキスブレスレット
このブレスレットって
とてもフレディらしいなと思っていたら
エルトンジョンからの贈り物だったんだね。
シャロンからメリーナへは
オニキスとダイヤモンドのリングも
An onyx and diamond ring,
Cartier, London, 1975
Lot 32/ LOT SOLD : £273,050
こちらのリングのハンマープライスも
"The Elton John Aids Foundation"へ
寄付されます。
フレディのアーキビストより報告でした。
ご存知かと思いますが、非公認です