ロイナーゼという薬。
これから先の治療で何度も使う事になる。
次にロイナーゼを使うかどうか…
変わりになる薬は日本にはない事。
だけど、ショックを起こしたら…
先生も少し考えます。
と言っていた。
ロイナーゼなしでは治療として弱くなってしまうし、必ず必要な事。
先生の出した答えは点滴から皮下注射に変えて量も半分に減らしてやってみましょう。
アレルギー予防の薬などもしっかり使って。
もし使ってやっぱり使えなかったら?
その時には移植になるかな…と。
私達は安心感が欲しくて、先に家族の血液検査をお願いした。
もし、移植になっても、お姉ちゃん達と型があっていれば…
それだけで安心して過ごせる。
こうして移植になる前に検査だけしていた。
結果は…長女と三女とルークと同じ型

すっごい確率。
ルークはほんと守られている。
そしてロイナーゼ皮下注射の日…
すごい緊張してしまい…
緊張する…とぼそっと口に出してしまい、
先生も、僕も緊張します…
と言った。
担当の看護師さんも先生も無事に終わりますように…と言いながら注射をした。
皮下注射なので緩やかに体に入るので、
様子をみましょう…と。
ルークは薬で眠くなり寝てしまった。
そして採血をして…
数値に異常はなし

すぐに看護師さんが知らせにきてくれた。
大丈夫でしたよ~。
先生なんて嬉しくて両手を挙げてガッツポーズしてましたよ
と。

先生、看護師さん、私と、みんな緊張したし、同じ思いだったんだ。
何より無事でほっとしたぁ~。
これからの治療、同じやり方で皮下注射でやって行きます。
と言っていた。
結局この時には移植はしなかったんだ。
でも検査はしていた。
この先に移植の日を迎えるなんて、退院した日には想像もしなかったな。
でも、この検査をしていたから、
移植になります。
と言われた日、すぐに進める事ができたんだ。
ロイナーゼ。
この先も何度も使う薬。
毎回毎回の恐怖ったらない…
やっかいな薬だけど、病気には、すごくよく効く薬。
だけど、アレルギーが出やすい薬。
日本でも他にも選択が出来るように、ロイナーゼに変わる薬が認可されればいいのにな…
こうして、先生が人間らしい先生でよかったね。と主人と話した。
きっとルークを治す事に一生懸命に動いてくれるよ。助けてくれるよ。
中には人間らしくない、感情を一切出さないお医者様、沢山いるから…
先生に恵まれたね。
ルークも先生が大好きだった。
いつも来るたびにルークはイタズラしていたけど、遊んでくれる先生だった。
高い高いしてくれたり、飛行機してくれたり…
病院がルークにはおうちのように居心地のいい場所になっていった。
先生、看護師さん、保育士さん、
みんなが、優しかったから。