空間のあるじ
ついてくる女の子たち(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(佐伯孚治督/市川森一脚本)
信夫は登校時間ぎりぎりまで、ガラクタでロボットを作り続けていた。
バケツの頭に酒箱の胴にお徳用缶詰の腕に…等身大ロボットまもなく完成。
信夫の脳裏には、月先生のお叱りの言葉がよぎる。
一人っ子の信夫が書いた作文には、「ぼくの弟」のことが書いてあった。
それでも、信夫は弟ケータローの存在を主張する。
嘘つきを責める月先生に向けて、信夫は明日ケータローを連れてくることを宣言した。
ということで、腹の回路をいじりながら、信夫はロボットに学校行きをお願いする。
ママに遠まわしに促されて作業終了。
信夫はロボットの胴にロープを巻いて東西学園に引っ張っていく。
ロボットは両脇をクラスメイトの地味な女の子2人にエスコートされつつ微動だにせず…。
そんな正門の様子を眺めながらサブタイぱっぱ~。
ということで、ケータローを紹介された月先生は面食らう。
絶句する月先生をよそに、進は製作者の努力は褒め称える。
…となれば、正夫は当然のように茶々を入れる。
動け動け、右腕を取ってぶん回し、お約束のように右腕が肩からもげた。
やっちゃったものの、正夫は右腕を抱えて逃げ回り、信夫は必死で追い立てる。
食い下がる信夫を蹴たぐりでひっくり返す喧嘩巧者…。
もう見ちゃいられない、月先生はムーンライトパワーを発動する。
右腕は(見た目上は)自力で正夫に反撃する。
顎をしゃくられ、引き剥がしたかと思ったら裏拳突き。
アオデンキウナギですか…。
信夫が唖然とする前で、右腕はとどめのフックを浴びせて正夫を振り切った。
右腕は取り戻したものの、信夫は腹の虫が納まらない。
始業のベルに合わせて生徒を送り込んだ月先生は、信夫の情熱を認めることにした。
認められたついでに、信夫はケータローの教室入りをお願いする。
また破壊されてはたまらない…月先生は承諾した。
ケータローを引きずっていく信夫を見送った旗野先生も、信夫に同調する。
旗野先生が理解を示す事情は、職員室で旗野先生が明かした。
信夫には本物の人間の弟がいた。
交通事故で去ったのは去年のことだ…。
いきなり王手飛車取りの事情では、月先生に返す言葉はない。

月先生のいない教室では、相変わらず正夫がちょっかい中。
今度はマルタンボをけしかけて、動かない木製ロボットを罵る。
煽られた信夫は、腹のボタンを押して動かしてみせる。
アンテナと目は点滅した。
基礎的なデコレーションは完璧。
つかみはOKということで、信夫はケータローに歩くよう命じる。
腕を掲げたケータローは、ローラースケートを履いた足を交互に出す。
歩いた、には歩いたが、数歩で前のめりに転ぶ。
正夫はもとより、進までもハリボテ感に手のひらを返す。
教室は嘲笑の渦だが、歩行はロボットにとっては最高度の難度だぞ。
信夫は鼻をすすりながら悔しがる。
小窓から覗き込んで思案投げ首の月先生だったのだが…
不意にバルがテレポートしてきた。
目撃されたらと思うと大慌ての月先生だが、当事者はお構いなし。
よくできたロボットだし、バルも信夫に同情する。
バルはケータローに命を与えることを提案する。
信夫が喜ぶし、人の役に立つ超能力の用途だ。
月先生もナイスアイデアに同意した。
ということで、ムーンライトパワー。
突っ伏していたケータローは振り返りながら手を突く。
ヒトリデオキラレルカラダイジョウブ
立ち上がったケータローに信夫は飛びつき、教室は一転して拍手に満たされる。
月先生もご満悦
…だったのだが、これ東映特撮コメディなのよね…
ついでにブースカ書いた人の脚本だし…

授業の途中なのに、ケータローはもぞもどがしゃがしゃ動きたがる。
動くたんびにクラスメイトはざわざわがやがや。
たまりかねた月先生は、厄介払いついでに外出を許可する。
ロボットはいいよな…とボヤく正夫にいきなりのラリアット。
一同大爆笑の中、大恥食らった正夫は精一杯のアカンベー。
さあこれで月学級は平穏無事になった。
…月学級はね。
ということで、犠牲者は旗野先生か用務員さんか教頭先生か校長先生か…
最初の犠牲者は玄関で鉢合わせして吹っ飛ばされた教頭先生でした。
いやいや第二の犠牲者候補の用務員さんは、昼間からジョニ黒を堪能していたが…
ケータローにもぎ取られ、一口飲まれて放り捨てられてしまった。
ジョニ黒があああああああ…実際の中身は麦茶か紅茶でしょうけどね。
千鳥足よろんよろんのケータローを、足腰立たない用務員さんが追いかけ…無理ぽ。
では校長先生どうぞ。
乱暴な校長室のノックにも悠然と一服中だったのだが…
ドアをぶち抜いて乱入したケータローにワンテンポ遅れてあたふたする。
神様仏様にお祈りしたり、机をはさんで追いかけっこしたり…
窓から飛び出した校長先生をよそに、ケータローは校長先生の傘にご満悦だった。
と思いきや、即効で飽きて書棚をぶちまける。
ああああいやな予感の後半へ…
ということで、体育中の校庭で騒ぎが起きているのを月学級の生徒も察知した。
よくわからないが授業続行を強行する月先生だが、生徒は授業どころじゃない。
授業をあきらめた月先生が窓から外をうかがうと…
ずぶ濡れの旗野先生が教室に飛び込んできた。
案の定「ロボットの反乱」勃発。
月先生そっちのけで、生徒たちは教室を飛び出した。
校庭では、犠牲者お三方が放水ケータローに対峙していた。
その背後で逃げ惑う生徒たち…白トレパンの東西学園なのにちょうちんブルマっ子がおるのう。
月学級の生徒たちも乱入するが、晩秋のホース水には怯むものです…。
それでも信夫は先頭でずぶ濡れになってケータローを制する。
わんぱくの範疇を超えている…
月先生は強制停止のためにムーンライトパワー!
あれ?
何の変化もないまま、ケータローはホースを放り捨てて校外に逃げ出した。
正夫に煽られた生徒たちとお三方は、嵩にかかって追い始めた。
置いてきぼりの月先生は、パワー不発に動揺する。
はい種明かしにバルがテレポート。
月先生はバルに飛びついて事情を伝える。
バルはさも当然と即答する。
アンドロメダの惑星監視員の超能力はほとんどのことが可能である。
浮遊術や物質変換術とテレポートを実演しながら、超能力を見せ付ける。
バルは滑り台の頂上に現れ、唯一不可能な能力を明かす。
それは「生命を奪うこと」だ。
うっかり与えたケータローの命、二度と奪うことはできなくなった。
取り返しがつかない軽はずみをやらかしたと月先生は悟る。
暢気なバルに煽られた軽はずみ、月先生は滑り台を逆走してバルを責める。
寸前でテレポート。
ずっこけた月先生ぱんつ豪快に見えてますよ~
下まで滑り降りた月先生の前に、ゲバ棒振り振り旗野先生が全学連装束で現れた。
相当出遅れているのに「遅れてなるものか!」とケータロー狩りに飛び出した。
月先生も旗野先生を追う。

のんびりナベタケ節で、ケータローは町を走る。
カーブを曲がりきったところで、すし屋の出前チャリと鉢合わせ。
吹っ飛ばされた出前持ちは、ケータローを宇宙人と勘違い。
東西学園ご一同に町の人を巻き込み、追っ手は続々増えていく。
ケータローは八百屋に乱入する。
売り物ぶちまけ、ケータローは裏口から飛び出した。
もう追っ手もうじゃうじゃすぎて何がなんだか…。
多摩川の河川敷に逃げおおせたケータローだが、堰のどん詰まりに追い込まれる。
追っ手は進を先頭に、手に手に石を取って投げ始める。
見かねた信夫は人垣を縫ってケータローの前に立ちはだかる。
ケータローが何したっていうんだよ!
水ぶちまいて体育潰しましたが
…と突っ込むのがかわいそうな「怪獣使いと少年」状態。
一般市民は伝言に告ぐ伝言で、宇宙怪獣退治と勘違い。
いつの間にか人殺しロボットに仕立て上げられていた。
そうと聞いた主婦までもが石を手にする。
ブラウン管の外側では、もうすっかり市川先生の術中に嵌った視聴者が大激怒だ。
目と耳を覆いたくなる罵声と投石を浴びせられながら、ケータローと信夫は耐える。
惨状に駆けつけた月先生は人垣を掻き分ける。
制する校長先生も、ここまで大騒ぎになろうとは思いもよらず、困惑していた。
なすすべなく信夫はケータローにすがりつく。
ケータローも涙をこぼして立ち尽くす。
月先生は収拾を決意してムーンライトパワー。
ケータローと信夫は宙に浮き、投石の届かない遠くに飛び去った。
帰宅した月先生はバルに八つ当たり。
バルもこんなことになろうとは思いもよらず。
月先生は兄弟のその後を案じる。

五本松まで逃げ延びた信夫は野宿を決意する。
本物のケータロー以上に腕白なロボットが本当の人間だったらどんなに嬉しいか。
そんなぼやきを込めた立ちションをケータローはぼんやり見守るしかない。
遊びに誘う信夫にケータローは四股を踏んで四つに組むのであった。
そんな信夫にケータローは花を持たせて勝ちを譲る。
ばればれの気遣いを信夫は察する。
やがて腹もすいてきた。
途方にくれる信夫を見かね、ケータローは通りかかったチンドン屋に気づく。
信夫の手を引き、ケータローはチンドン屋を買って出る。
……結果オーライ、ケータローのチンドン屋は子供たちに受けた。
影から活躍を覗く信夫は感謝する。
待ち合わせの五本松に、ケータローは博文1枚を連れてきた。
高度成長末期、子供の手には大金だ。
信夫はいい弟に感謝し、パン屋に走る。
買い物を終えた信夫はケータローを呼ぶ。
ケータローは団地の道を渡る。
ところがだ…
減速しないで右折してきたマイクロバスが突っ込んできた。
信夫の警告は間に合わなかった。
ケータローはばらばらに砕け散る。
路肩に乗り上げて停車したマイクロの運転手は、轢いたのがロボットと知って安堵する。
ケータローの頭を蹴って乗り込もうとした添乗員を信夫は止める。
頭をかざし、信夫は弟を轢き殺した運転手を責める。
とりあえず交番行きをほのめかす運転手はともかく、添乗員は嘲って罵る。
食い下がる信夫は添乗員に振りほどかれた。
走り去るマイクロに追いすがる信夫だが、マイクロは二度と止まろうとはしなかった。
さすがに、マシンドルフィンで追跡…と突っ込むのも不躾すぎる…。
信夫は砕け散ったガラクタを抱えてとぼとぼと家路を辿る…。

月先生はひそかにムーンライトパワー発動…。
透明化して家の前で待ち受けていた。
信夫の帰宅を見届け、子供部屋で泣きじゃくる信夫を見守る。
やがてママが入ってきた。
またケータローを殺された信夫は突っ伏して泣き続ける。
どうしたものか、月先生は困惑する。
しかし、ママはケータローの帰りを告げる。
それは、おめでたのお知らせだった。
ママは信夫の耳をおなかに誘う。
ケータローの鼓動が聞こえるはずだ。
月先生はリングに口付ける。
新しいケータローの鼓動に、砕けたケータローの起動音を重ねる。
信夫はケータローの転生を確信した。
めでたしめでたし、と月先生は去るのであった。

空間の詳細
チンドン屋のシーンで空間発動ケータローと並んで歩いてるちっちゃい子2人が、ワカメちゃん状態で白い逆三角形を披露している。

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あるじのその他の分布地
いつものことながら、エキストラじゃな。。。