空間のあるじ
ルイ(演・東山美鈴)
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おおざっぱでもないあらすじ(長石多可男監督/曽田博久脚本)
地下帝国の深度で脱走者狩りが始まっていた。
脱走を図ったのは、まだ子供のミライ・ルイ兄妹。
いい大人どもがアングラーぞろぞろと繰り出して地下迷宮を追い立てる。
そんなこととは露知らず、地上では、この木何の木な公園でアキラがシャドートレーニング中。
舞って飛んで回って跳ねて、極めのポーズで振り返る。
バッグに乗っけた南野陽子生写真と目が合ってにんまり。
一陣の風が写真を巻き上げていった。
アキラは写真を追って、とある岩の上で取り押さえた。
岩の亀裂から助けを求めるルイの声が漏れ聞こえてきた。
アキラは亀裂に耳を寄せたが、折悪しく兄妹はアングラーをやり過ごそうと声を潜めて陰に隠れる。
兄妹に被せてサブタイぱっ・ぱっぱ・ぱららー!
ここは空耳とやり過ごすのが定番な様子でアキラは首をかしげる。
ところがアキラは律儀に姿長官へ報告する。
長官は留守番どもを現場に派遣する。
その頃、地下では…
兄妹は地上の写真を見つめながら地上を焦がれ望む。
その写真が不意に奪われた。
両親はあっさり兄妹の隠れ場を突き止めて引き戻しに来た。
何度も何度も何度も何度も、夢と現実を戦わせてきたんだろうなこの親子。
怯えて引き戻す両親から兄妹は写真を取り返す。
サーチライトを浴びた隙に、兄妹はさらに奥へ駆け出す。
両親が振り向くと、地帝獣アカメドグラーまで脱走者狩りに加わっていた。
そうと知らないアキラは、亀裂の奥に呼びかける。
その声は兄妹ではなくアカメドグラーに届いた。
アカメドグラーは謎光線照射…アキラは地底に真っ逆さま。
階段を転げ落ちた。

アキラが状況把握できてないうちに、オヨブーがアングラーを率いて取り囲む。
一目で確認、アングラーが襲い掛かる。
アキラは抜刀してアングラーを蹴散らす。
オヨブーはアカメドグラーを召還する。
アカメドグラーは乱戦の中に砲撃開始。
両刀を弾き飛ばされたアキラは、砲火をかいくぐって奥へ逃げ込む。
やがてアングラーを振り切った。
こっそり進路を探るアキラだったが、不意打ちを受けて転がされる。
転がしたのがミライなのは視聴者には織り込み済み。
素人を突き放すのはアキラには造作もない。
アキラとミライは互いに何者か突っ込み合う。
話の流れ上、アキラは地上から落ちてきた事情を教える。
兄妹には文字通り降って沸いてきた朗報。
だが、アングラーが迫ってきたので、3人はまず洞内に隠れる。
一息ついたところで、ミライはアキラに例の写真を差し出す。
地上が実在することを知って喜ぶ兄妹の様子をアキラはいぶかしむ。
この子達は地上を知らないのではないか…。
ミライは数年前の昔話を始める。
地上からごくありふれた家族写真が降ってきた。
光溢れた世界に憧れ続け、信じ続けてきたという。
どうやら地上の存在を完全に知らないようだ。
洞のさらに奥からさまざまな物音が響いてきた。
格子の向こうに見た光景は、アキラの想像を絶していた。
想像を絶する光景を目の当たりにしていたのはアキラだけではなかった。
イガムもモニター越しの光景に狼狽していた。
イガムに地底人養成都市の存在を伝授したのは、以外にもバラバの方だった。
赤ん坊を誘拐して地底人に仕立て上げようとする概略はアナグマスがレクチャーする。
…要するにイガム様はハミーゴだったということで。。。
ゼーバが地帝王となる前から、50年にわたる実験を重ねてきたらしい。
ゼーバはマスクマンに気づかれぬよう厳命する。
バラバはアキラを亡き者にして地底都市の尻尾を消し去ろうと画策する。
…ということで、兄妹は地底で生まれた二世となる。
一家はアングラーの餌となるキノコの栽培を強いられていた。
死ぬまでマタンゴ作りとなればうんざりもするだろう…。
一生闇の中でこき使われるなんて…アキラは憤る。
そんな中、両親への拷問が始まった。
事情は兄妹がよく分かっている。
両親を救うには脱走を断念するしかないが、もう地下の世界にもうんざりだ。
見るに見かねたアキラは飛び出した。
一気に現場のアングラーを殲滅する。
アキラは逃亡を促し、兄妹は写真をかざし、アキラを指して煽動する。
アキラが落下した逆のルートをたどれば脱出できるはず…。
だが、人々の反応は薄かった。
半世紀の監禁生活、一世の世代は泣き寝入りという護身術を身に着けていた。
ミライは一世の臆病ぶりにブチ切れて闇雲に飛び出した。
北朝鮮や旧ソ連より過酷な地下帝国で意気地なしもへったくれもないが…
アキラはこの中二病兄妹を守り通せるだろうか?
ぱーわーわっわー!

光戦隊のアキラ捜索は煮詰まっていた。
マスキードリルでの地下探索も空振りに終わった。
アキラが地下に引き込まれたことは間違いないのに、手がかりがつかめない。
姿長官は現場の再確認を命じる。
…のは一理あるが、EDでおなじみオーラあやとりしながらのコマンドでは…
「何か光が見えるかもしれん」
タケルの目には、長官のオーラあやとりの光しか見えませんが…。
一方、闇雲に地下を走り回ったミライは、袋小路に阻まれる。
冷静に他を探そうと気を逸らすアキラに反し、ミライは袋小路を殴りつける。
岩をも貫く人の意志…という予定調和のもと、壁が開いた。
はるか地上に続く階段を3人は確認した。
駆け上がる間もなく、階段は発破に包まれた。
アキラが兄妹を庇って伏せている間に、階段の爆破は完了した。
目前で希望をぶち壊され、ミライは階段の残骸を殴りつつへたり込む。
一方、アキラ捜索隊も、アキラの懐から岩の傍にこぼれたあやとり紐を発見した。
そんな絶妙なタイミングで、オヨブーはアカメドグラーとアングラーを引き連れて3人に迫る。
アカメドグラーの謎光線発射
…地上であやとり紐に群がっていた4人を一気に地下へ落とし込む。
「ようこそ地底へ!」
余裕綽々のオヨブーだが、ゼーバ様は何と言ったかな?
ということで戦闘開始。
数で押してくるアングラーにフォールされながら、タケルは地上を見上げる。
地上の光が漏れてくる天井穴ははるか上に確認できた。
「何か光が見えるかもしれん」
長官のオーラあやとりそのものが見えた。
タケルはオーラの梯子を思いつく。
タケルはアングラーを振り払い、アキラにあやとり紐を投げ渡す。
即座に状況把握、オーラマスク・ッハ!
ブルーは印を結んで梯子を編み、地上への穴に放り上げる。
オーラパワーは無限大、梯子は天井穴に到達した。
ブルーはミライとルイを梯子に促す。
残った4人も長居は無用のオーラマスク・ッタア!
レーザーマグナムでオヨブーとアカメドグラーを散らしながら梯子に取り付く。
ピンク・イエロー・ブラックを掩護してレッドがしんがり。
アカメドグラーのビームがブラックの足元で梯子を切る。
取り残されてもオーラパワーは無限大、飛びつくも復元するもアリだ。
ということで? レッドはオヨブー以下に雨あられの乱射を浴びせて追い散らす。

先頭集団はついに地上へ達した。
眩しさに感激する兄妹にブルーは青空を指し示す。
青空の色をブルーというんだ…翌年の青いお姉ちゃんは別のものを指して紹介するだろうな。
何にしても、兄妹は遂に本懐を遂げた。
レッド込みで4人も地上に帰ってくる。
「マスクマンに悟られるな」と言われたのに自らバラした奴のせいで地上戦へ。
いつもの造成地ですっかり簡略された名乗りの儀。
オヨブーのコマンドから戦闘開始。
4人が名が回しの乱戦に挑む間に、ブルーは射撃でアングラーを打ち払う。
アカメドグラーはブルーを奇襲する。
その隙に、レッドはスピンクルーザーに登場し、レーサーにあるまじきアングラー轢殺に挑む。
オヨブーの火球攻撃もかいくぐって、アングラーみんな轢き殺し完了…。
一方のブルーも立て直し、マスキートンファーで頭をフルボッコ。
入魂の唐竹割りでダウンを取る。
そんなわけで、歴代バズーカで最も原理の分からないショットボンバー発射!
ゼーバ自らオケランパ召還…ふう…やれやれ…
それじゃこちらも、グレートファイブ発進!
ビームとグレートガンの押し合いはアカメドグラーが押し切る。
命中を食らいながらも、即座にジャイロカッターでカウンター。
そんじゃあ尺もないので光電子ライザー!
あっさりとファイナルオーラバースト、ちゅどーん。

改めてアキラは兄妹に青空を指し示す。
兄妹が初めて見る地上は春の装い…。
どういうルートか、地底都市からの脱出路は開かれた。
絶望の中で耐えていた第一世代の解放者たちも、地上の明るさに感激する。
兄妹の両親も、光戦隊に目礼して地上を謳歌する。
兄妹と戯れるアキラを4人は見守る。
貫き通す強い信念の力を光戦隊は確信した。
…のだが、これがまさか終盤の闇アキラ篇への遠い伏線になろうとは、
当の曽田さんすら予想していなかった…のかな?
恐るべし腐女子の男の娘愛…。

空間の詳細
脱出成功、初めの一歩を踏み出した瞬間に空間発動。岩の隙間から地上によじ登るまさにクライマックスのカットにて、大きく前に高々と開いた左足の付け根に恥ずかしい白い布がチラッとよぎる。ただし…肌に近い色のタイツに重ね履きだけどね。シーンによってタイツだったり生足だったり忙しいわ…。

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あるじのその他の分布地
80年代後半に活躍していた子役。「教師びんびん物語」1作目の生徒役が一番著名かな。