空間のあるじ
通行中の親子(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(実相寺昭雄監督/佐々木守脚本)
夜…滝口家に電話が掛かる。
令子は何の気なしに父に取り次ぐ。
滝口は急に声を潜めるが、やがて声を荒らげ始める。
不意に異音が響き、滝口は一瞬にして燃え上がった。
ふと目を上げた令子は、燃え崩れる滝口を見て気を失った。
滝口を焼き殺した恐怖の電話の正体は何か…
黒焦げの電話をバックにサブタイぴゃーぴゃーぴゃー
さっそくSRIは令子を立ち合わせ、検証を始める。
牧は事細かに放電現象の裏づけを探るが、令子は覚えていない。
仕方なく、会話の内容を探ることにした。
令子の記憶にあるのは異音だけ、ガラスを引っかくような高い音。
執拗な牧の質問に苛立つ助さんは、割り込んで令子を休ませる。

令子は水野に同行していた。
水野宛ての電話がタバコ屋の公衆電話に掛かってくる。
タバコ屋の婆さんが取次ぎを嫌がる中、水野は社内でできない内緒話として受話器を取る。
悪戦苦闘している水野だったが、また異音とともに炎上した。
消し炭になるほどの高温で燃え尽きた水野を前に、また令子は気を失う。
滝口に続いて水野まで…今回ばかりは助さんも令子に食い下がる。
令子は頑として水野との関係を漏らさなかった。
タバコ屋で検分する牧とノムに合流し、偶然出会ったという偽証は伝えた。
令子がいる時に限って人体発火…ノムは令子を疑う。
ノムに突っかかる助さんを見て、牧は同情以上の感情を汲み取って釘を刺す。
非情かつ冷静な牧にカチンときた助さんは反発を覚えたようだ。
タバコ屋の婆さんも異音を聞きつけていた。
耳が遠いという婆さんにも聞こえる異音…。
ということで、牧は令子を無音室に招き入れる。
周波数を変えながら、令子の聞いた音を探ろうとした。
令子は耳を塞ぐが、牧は執拗に尋問する。
調整室に飛び込んだ助さんは、回路を切って強制終了した。
助さんは無音室を開き、怯える令子を連れ出した。
音そのものを探れなかったものの、牧は超音波の効果を思いつく。
音を電話の増幅器で熱線に変換することを考えた奴がいるに違いない。

牧は電話用電線を調べる。
古式ゆかしい木製電柱に焦げ跡を見つけた。
電柱から滝口家に向かうケーブルを伝っていく。
しかし、地下ケーブルに異変は見られなかった。
牧は電話局の電鍵室を調べる。
ひっきりなしに掛かる電話に閉口しながらも、局員が電鍵のシリンダーを調べ上げる。
局員がようやく焼け焦げたシリンダーを見つけ出した。
焼け焦げを辿っていけば、発信した電話に通じるはずだ。
あらあらもう前半終了ですか…どろ~っ…。
ということで昔ながらの警視庁。
町田警部の人脈調査の結果、滝口と水野が戦友だったことが判明した。
2人とも小笠原の守備隊に配属されていた。
水野夫人によると、半年前に戦友会を開いたという。
助さんは戦友会に参加した者が怪しいと睨む。
一方、牧のケーブル捜索は世田谷方面に進んでいた。
地下に潜ったり電柱に登ったり、焼け焦げを追って世田谷団地に到達する。
目星をつけた空き部屋に入ってみた。
黒電話だけ残されている。
局員が分解してみると、通話口に強い圧力が掛かったように損傷していた。
さらに、別の機械を取り付けた痕跡も見出せた。
管理人に元の住人を問うと、大和電機の社員だったことを覚えていた。
機械のプロと睨んだ牧は警戒する。
そこで大和電機。
助さんがマークしていると、中央研究所から令子が出てきた。
所長に丁寧な礼をして去る令子に問いかけようと、助さんは姿を見せる。
逃げ去る令子に助さんは食い下がる。
令子は助さんに抱き止められたが、無言だった。

牧は的矢所長に中間報告。
長電話魔のサー坊をからかっているうちに、ノムも帰還した。
助さんが探り当てた戦友ルートの一つ、時計店の小川をマークしていた。
大和電機の岡島所長もその一人として助さんがマークしていた。
岡島と令子が接触したと聞き、牧は慌てる。
助さんは電話経由の熱線装置を知らない。
牧は助さんへの警報を言付け、小川時計店に急行した。
一方、助さんは令子に戦友会の件を問いただす。
令子は相変わらず無言を貫く。
そんな折、とっても聞き慣れた電話のコール音が…ここ科特隊本部じゃないよね。
岡島からの電話ということで、助さんは無警戒で令子に取り次ぐ。
そこに、電話が危険なことだけは知ったノムが飛び込んできた。
直後に異音が響く。
助さんが受話器を叩き落とし、とばっちりを受けた花瓶が炎上する。
令子三度目の気絶…もういいです桜井さん。
一方、SRIは警察を巻き込んで小川の護衛に当たる。
電話の逆探知は町田警部と牧に任せた。
所長は小川時計店へのメインケーブルを確認するために電話局へ。
下手人は岡島に確定、しかしどこから通話してくるのか…。

ようやく令子は事情を語りだす。
滝口らは戦時中に南方で押収した財宝を小笠原の男島に隠していた。
アメリカ統治下の小笠原に渡航できないままだったが、返還されて事情が変わる。
戦友会は財宝の回収計画を目的としていた。
ならば、滝口が死亡した後に水野と岡島を訪ねた理由は?
令子は滝口の名誉を保つため、一員だったことを口外しないよう念押しに行ったという。
岡島が財宝の独り占めを図っていることも分かった。
助さんは岡島の尻尾を探しに飛び出した。

時計店と電鍵室で、岡島の尻尾を待ち続ける。
研究所を見張る助さんは、スーツケースを片手に出て行く岡島をマークする。
岸田さんも小林さんも有名なスモーカー、見てるだけでけむけむです。
やがて埠頭の公衆電話に岡島は車を横付けした。
公衆電話にスーツケースの中身をセットする。
その最中に助さんの車が追いついた。
公衆電話のダイヤルに感応して電鍵が回る。
時計店にベルが鳴り響いた。
小川に代わって町田警部が受話器を取る。
小川の居留守を装い、取次ぎを願い出て話を引き伸ばす。
岡島は警戒しながら回路をつなぐ。
異音に気づいた牧が叫ぶ。
警部が取り落とした受話器はあさっての方を向き、店内の時計を誤作動させる。
電話局も逆探知に成功、晴海第二埋立地。
ところが、助さんが岡島を尾行していることを知るノムがようやく到着。
この逆探知も帳消しの鉄砲玉、牧も晴海に向かう。
助さんは電話ボックスを急襲し、回路を切断した。
岡島は装置の一部を放棄し、スーツケースを振り回して助さんを退ける。
岡島は拳銃も所持していた。
反撃の銃撃を受け、助さんがたじろぐ間に、岡島は藪に消える。
増援のパトカーが到着し、乗り付けた牧は助さんの無事を確認する。
その隙に、岡島は車に乗り込んでいた。
警官隊に割って入り、逃走開始。
警官隊とSRIも追跡する。
…深夜のカーチェイスは何が何だかさっぱり…。
さんざん逃げ回った挙句、岡島は造成地のブロック塀に突っ込んだ。
岡島もまた、戦友と同じく業火に消える…。

令子はSRIを訪ね、謝意を伝える。
特に助さんには手作りの何かをプラス。
牧の煽りにも乗らず、助さんは上機嫌だった。
それなのに間の悪い電話が鳴る。
ノムは取ってみたものの、牧も助さんも動けない。
燃え尽きた煙草に指を焼かれた牧も、それにびびったノムも、ひっくり返る大慌て。
これにておしまい!

空間の詳細
調査シーンで空間発動。マンホール捜索中のバリケードを避けて隙間から抜けていく親子連れの女の子、白いもこもこの下半分丸見えで去っていく。

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エキストラの上に、こっちも振り向いてくれないんじゃな。。。