空間のあるじ
梅田カオル(演・富永美子)
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おおざっぱでもないあらすじ(外山徹監督/阿井文瓶脚本)
怪獣ケンドロスが地球を伺っていた。
…ツインテールと同じく逆立ち怪獣なのに、タッコング同様肥満怪獣なのに
…なんなんでしょうかわいさも愛嬌もありません。
そっか…頭部が陰部の位置にあるからか…。
ケンドロスは口から何かを地球に発射した。
それは思いっきりセンターの庭先に着地した。
それは太陽光線を浴び、驚異の早さで発芽して花を咲かせた。
はて…どこかで見たことあるような…。
一仕事終えたゲンと百子が庭に出ると、例の花をカオルが手折っていた。
呼び止めたゲンだが、一目でその花が地球外植物だと見抜いた。
ゲンは唐突に花を捨てるよう迫る。
当然カオルは拒み、百子も見咎める。
捨てさせようとするゲンに百子は理由を問うが、ゲンは口ごもる。
百子はカオルを庇い、追うゲンを引き止める。
ゲンは言葉を濁し、毒花の可能性を呟くが、百子は美しくかぐわしい花に騙される。
朝鮮朝顔の種を妊婦さんがぽりぽりすると、お腹の赤ちゃんはどうなるでしょうかね?
ロマンティストの百子はゲンのリアリズムをことごとく却下した。
ドクダリアン、バショウガン、バラバンバラ、バサラ、サボテンダー…
道端の花に眼を止める優しさを百子は求める。
ある意味ゲンに駄目出ししたと気づいた百子は、軽く謝りながら去っていった。

報告するや、ダン隊長は大目玉。
無理やり奪ってでも処分すべきだったと後の祭り。
ゲンは宇宙外生物の有害性を確信できなかったとボカす。
ダンはケンドロス星の剣輪草に似ていると指摘する…知ってるじゃんかよ。
成長すると金属並みの硬度を持つ宇宙植物だ。
剣輪草を武器として用いる怪獣の噂をダンは聞いていた。
剣輪草そのものは硬いだけだが、宇宙怪獣が使ってはとんでもないことになる。
ダンは重ねて処分を命じる。
カオルの思い入れを踏みにじることになるとあって、ゲンは食い下がる。
宇宙怪獣が現れても、剣輪草を手にs「命令だっ!」
折悪しく、花束を抱えた白川たちが入室してきたので、ダンは場所を変える。
毒があるのは光の宇宙人の方かも知れない。
地球人が愛でる花の正体が見えてしまう。
地球人の顰蹙を買ってでも、安全確保のために泥を被るのが使命だ。
そのためにカオルの心を踏みにじることがあってよいのだろうか…
ダンは問答無用で即答する。
そのくらいで優しさは失われはしない。
…確かに…。
何もないかもしれないが、あったら最後だ。

ゲンは一念発起して走る。
しかし、剣輪草は西日を浴びて成長を続けていた。
花びらをプロペラにして、宙に舞い上がった。
剣輪草は窓ガラスを突き破って外に出た。
帰宅中の百子と兄妹に突っ込んでくる。
百子が庇うところを掠めて、剣輪草は飛んでいった。
…えっと…めっさマジレンジャーな絵なんですが…
ゲンの正論が正しかったとあって、百子は愕然とする。
当のゲンも間に合わなかった。
五本松前で、レオーーーッ!
剣輪草を追って飛ぶレオだが、すでにケンドロスは地上で待ち受けていた。
やっぱりMAC使えねえ。
ケンドロスは飛来する剣輪草に光線を吐く。
剣輪草はプロペラになった。
プロペラはケンドロスの頂上に収まる。
剣輪草を手にする前に撃破すれば…と大口叩いておきながらこの結果。
レオはケンドロスに出遅れたまま立ち向かう。
ケンドロスはプロペラを回す。
レオの突進を受け止め、吹っ飛ばすほどの暴風扇風機になった。
扇風機を止め、レオに迫るうちにレオも立て直す。
だが、ケンドロスはプロペラのエッジを振り飛ばす。
オオ~ラ~(違
エッジ一枚一枚がブーメランになってレオを襲う。
さらにケンドロス本体も機銃掃射を繰り出す。
6枚になったり8枚になったり、別々に造形するとそんな不整合が出るのよね。
遂に巻き添えを食った発電所が爆発する。
ケンドロスを飛び越えても、ブーメランは追ってくる。
一枚叩き落しても、次のブーメランが直撃する。
変幻自在のブーメランにレオは翻弄される。
見ちゃいられねえ! ダンはモニタリングを打ち切って飛び出した。
ダンのマッキーが到着する頃、レオはすでにダウンしていた。
叩き落されたはずのブーメランまでもが、シャフトに収容されて元通り。
プロペラを引っ込め、ケンドロスはグローバー化してレオを潰す。
ダンはレオを鼓舞するが、レオは立ち上がれない。
掩護の銃撃を受けたケンドロスは、タケコプターで飛び去った。
よろよろ立ち上がったレオは、ケンドロスを追撃できないまま飛び去った。
百子と兄妹はセンターでゲンの帰りを待ち受けていた。
間もなく9時半…帰り着いたゲンはがっくり膝を突く。
一方、ダンはケンドロスのプロペラに注目する。
シャフトに固定すればヘリコプターにもブロワーにもなり、一枚一枚ブーメランとしても使える。
これを克服するとなれば…今回の特訓メニューはこれだ!
夜の海カーン!
一晩の看病の末、ゲンは目覚めた。
剣輪草の一暴れを目の当たりにした下手人とあって、百子とカオルは詫び続ける。
もちろんゲンはやんわりと返す。
花そのものが悪いのではない、花を愛でる2人に罪はない。
花を武器として操るケンドロスこそ憎むべき相手なのだ。
ゲンは傷を押して立ち上がる。
1週間の安静が必要な傷だが、ゲンは笑顔で敬礼して部屋を飛び出す。

ダンはゲンを呼び止め、事態の説明…深刻だった。
ケンドロスは東北に向かい、仙台を中心に暴れているという。
レギオン草体ともども、植物系に魅入られた街だ…「仙台草」って植物も実在するし。
MAC航空隊も全機撃墜されたという。
謝罪は不要・言い訳無用、ダンの言わんとすることはケンドロス撃破のみ。
仙台に逸るゲンに対して、あのブーメランをクリアできていない現状を確認させる。
今回の特訓会場へ到着。
シビックのトランクからダンが取り出したのは、もちろんブーメランの束。
ダンは立て続けに投げつける。
スピードもコースもばらばら、反転タイミングもばらばら、変幻自在にブーメランはゲンを襲う。
かわすも落とすも難度は高い。
かわせば戻ってくる、戻らせないためには叩き落とすか当たって耐え抜くかだ。
ゲンはやがて叩き落せるようになったが、それ以上にダンの手数が早かった。
泣きを見せるゲンをダンは一喝する。
男は外で戦わねばならぬ、その後ろで女の子が優しく花を摘んでいられるためだ。
ゲンは腕でブーメランをブロックする。
意気地なしとダンに指摘され、ゲンはブロックを解いて全身にブーメランを浴びる。
…あの…ブーメランをどうする特訓なわけ?
ゲンは…ブーメラン2本を立て続けにキャッチした。
怒りに任せて投げ返そうとしたところで、無線が入る。
ケンドロスは2時間で東京に襲来する…ダンは先に本部へ戻っていった。
取り残されたゲンは、ブーメラン対策に何か光が見えたようだ。
掴むのか落とすのか壊すのか…視聴者にはさっぱりだが。

猛だけでは人手不足、百子にも投擲を手伝わせる。
数が増えると、ゲンの手数では撃ち漏らしが出てくる。
直撃を食らって倒れるゲンを目の当たりにして、百子は猛を止めにかかる。
ゲンは続行を厳命し、ゲンと猛の気迫に百子も手を動かす。
やがて、ゲンは一っ跳びでブーメラン2群を叩き落とした。
もう一度…やはり空中でブーメランをことごとく打ち落とす。
できた…ミドメラン…じゃなくてケンドロス撃破術!
猛と百子は喜んだが、ゲンの頭上をケンドロスが飛んでいった。
ケンドロスはコンビナートに着地し、一面を火の海にする。
街に乱入してきた。
ゲンはケンドロスめがけて走り、MACは残るマッキーを送り出す。
だが、やっぱりブーメランが飛んであっさり撃墜。。。
もはやレオしか残っていない。
レオーッ!

いきなりの接近戦で機銃をむしり取って戦闘開始。
ケンドロスは転がってプロペラを向ける。
ブロワーになる前に強制停止、レオは花びらを掴んで止める。
だがこれはケンドロスの勝ち、プロペラが回って斬り倒される。
立ち上がったケンドロスはブーメランを放つ。
レオは手刀で叩き落す。
ことごとく、ブーメランを地に叩きつけて打ち砕く。
とうとう1枚を残すのみになった。
レオは高速回転でボディブーメランになり、シャフトを切り落とした。
丸腰になったケンドロスは、最後のグローバー攻撃に出る。
ひょいっとレオに飛び越えられ、グローバーはビルに激突して砕け散った。
モニタリングしていたダンはようやく微笑み、涙ぐむ。

約束は果たした。
ゲンは百子とカオルの約束も果たす。
戦いが終わったら、花畑に行こう…黄水仙の花園に連れて行った。
ゲンはベンチでうたた寝だが、蜂に追われたカオルの悲鳴で眼を覚ます。
カオルが安心して花を摘めるように、蜂の1匹や2匹なんて。
指差して笑って見られる捕物帳だが、これもカオルの笑顔のため。
男の意地は無様に見えてもその中身は美しい。

空間の詳細
ゲン生還シーンで空間発動。膝を突いたゲンに駆け寄ってしゃがみ込んだ瞬間に、スカートの裾が跳ね上がってお尻部分が現れる。左下の隅っこなのでちょっと見逃してしまいそう。

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あるじのその他の分布地
レギュラーのカオルは言うまでもなく人気声優の富永みーな。特撮作品はレオのみのようだが、翌年には「それ行け! カッチン」に出演している。声優デビューは翌年の「大草原の小さな家」の吹き替え。その後の活躍は衆知のとおり。まさか国民アニメの長男役まで登り詰めようとは…。