空間のあるじ
タカラ市民(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(樋口祐三監督/海堂太郎脚本)
科特隊南米支部から、ゴトウ特派員が20年ぶりに帰還した。
静養後に日本で活動するということで、キャップはみんなに紹介する。
ところがだ、アラシはゴトウのキャリアとゴトウ本人に大きなギャップを感じる。
イデも同様に、ゴトウは30そこそこの壮年にしか見えない。
案の定、ゴトウは30ちょうどと明かす。
科特隊で働き始めたのは10歳の時から、ということになってハヤタも不思議がる。
ゴトウが語るには、科特隊員だった父とボリビアに渡ったが、父が死んで孤児となったそうな。
特別に見習いとして南米支部に引き取られ、実績を積んできたという。
イデはここぞとばかりに名所見物のガイドを買って出て、キャップに茶化される。
キャップはいつものようにパイプを咥えた。
ライターを回すのだが、火花が散るばかり。
フジがマッチをすって差し出すが、やっぱり消えてしまう。
ゴトウが火元を睨んでいたことに、ブラウン管の中の人々は気づかなかった。
着火中の間に先送りされていたゴトウの宿泊所だが、ハヤタはレストルームを提案する。
キャップは何事もなくフジに案内を命じる。
廊下を先導するフジにゴトウは施設の原料を問う。
ただの鉄筋コンクリートとフジは答えたが、ゴトウは特殊合金が加えられているという。
同様に、イデはゴトウに感じた生理的な違和感を明らかにする。
だが、一番違和感を覚えたのは、桐野さんの平板な台詞回しに首をかしげていた視聴者であった。
部屋に到着するなり、ゴトウはフジの挨拶も受けずに扉を閉めた。
フジは当然ながらイラッとして立ち去った。
ゴトウはフジが去ったことを確認する。
カーテンを閉め、壁に耳を当ててからトランクを開く。
二重底の中からはんこ注射を取り出し、腕に押し当てる。
注射で落ち着いたゴトウは異常な行動を続行する。
もう一つの箱を開け、装置を起動した。
そんなふうに時間が経過しているうちに、アラシもイデに同調しだした。
ハヤタは笑い飛ばすが、写真照合と経歴口頭試問ではゴトウ本人であることが確認できた。
光線検査は…急な来訪ですっ飛ばしてしまったとキャップは明かす。
そこにご立腹のフジが戻ってきた。
イデと話すうちに、フジはゴトウを真似て特殊合金の件を話した。
キャップの目の色が変わった。
イデにボリビアへ連絡して身元調査をしなおすよう命じる。
耐熱線光線合金の存在をゴトウが知っている可能性はあるにしても、聞き出そうとすること自体が漏洩につながりかねない。
知っているならば、口外するのは迂闊すぎる。
イデがボリビアと連絡がつかないと叫ぶ。
電波が飛んでいるのに受信できていないというのは…どういうことだ?
判断に迷っているところに、タカラ市から奇妙な植物の発生が通報された。
2日間で2mに達した緑色のキノコ状植物という…。

学校の校庭に立ち上がったビニール袋のオブジェ…じゃなくて植物を科特隊はロープで囲む。
ゆらめいているのか蠕動しているのか…ハヤタもアラシも嫌な顔。
イデを加えて3人はニノミヤ博士を訪ねる。
人間への危害をハヤタは問う。
博士は食虫植物の話を持ち出した。
20年前にアマゾンで物を襲い、血を吸って栄養にしていた「歩く植物」を発見した例があるという。
博士はタカラ市の植物がその吸血植物ケロニアに酷似していると判断した。
ケロニアの実在が証明されたのかアラシは問う。
博士が示した資料は、博士の恩師ゴトウ博士の残した記録と想像図だった。
発見者はそのゴトウ博士と聞いた3人は、ゴトウ隊員の亡父であると直感した。
その頃、フジはゴトウの部屋を捜索することにした。
鍵穴から不在を確認し、潜り込む。
箱に気づいたフジは操作してみたが、何も起きなかった。
電源も動力も見当たらないただの箱を不思議がり、写真撮影。
不意になぜかクローゼットが気になった。
クローゼットが開き、異形の生物が現れた。
生物はフジに迫り、ビームを放って気絶させた。

帰還しながら、ハヤタはキャップに無線報告する。
博士の予測では、ケロニアはアマゾンを出て世界各地に餌を求めて移動を始めているという。
そして、ゴトウとケロニアに大きなかかわりがあることも告げる。
キャップは泳がせながら監視することにした。
だが、振り返ったキャップは、フジがいなくなったことにようやく気づいた。
CM明け、ゴトウに3人が迫っていることから察するに、フジは無事だったようだ。
アラシがクローゼットを調べている間に、ハヤタはゴトウを尋問する。
不在だったときっぱり。
トランクを開けようとしていたイデより先に蓋を閉めてしまう。
が、ゴトウが触れた箱が作動音を出した。
イデがCM中に触った時は、うんともすんとも言わなかったのに。
アラシも一緒にいじるが、ゴトウは未完成ゆえの接触不良と言いくるめる。
あとはスーツケースだけだ。
アラシが実況見分を口実にゴトウを連れ出し、残ったハヤタがケースを調べる。
ハヤタは二重底を見抜いた。
はんこ注射の横に金属の箱…中身はうじゅるうじゅるうごめく植物が!
ハヤタは一つまみ分をカプセルに採取して元に戻した。
ハヤタから博士にサンプルは送られた。
博士はケロニアだと分かった。
ゴトウ博士が発見して以来の20年間に驚異的な進歩を遂げていた。
もはや人類をしのぐ高等生物だ。
同時に博士は、ゴトウを騙る者の正体を考える。
そのゴトウは、箱からの指令を通じて博士の暗殺に向かった。
鑑定は続き、ケロニアの餌が人類に限定されることに博士は気がついた。
ゴトウが博士の前に現れた。
博士はゴトウの正体を見抜き、ショットガンを構えた。
案の定、ケロニアそのものだった。
ショットガンを放つが、ケロニアはびくともしなかった。
逆に目からビームを放って博士を倒す。
フジを殺害できなかったビームの出力…博士も気絶レベルだろうな。
…あ、そっか…死んじゃったら吸血できないもんね。
博士に歩み寄ろうとしたところに、尾行してきたハヤタが飛び込んだ。
ケロニアはハヤタを突き飛ばして逃げ出した。
遅れてやってきたアラシが博士の保護にかかる。
その間に、イデが博士の鑑定結果に目を通した。
イデもゴトウの正体を確認する。

ハヤタに追い込まれたケロニアは巨大化する。
ケロニアは人類に代わって地球を支配することを宣言しながらビームを放つ。
当たり構わずビームで破壊しながら、植物人間たちの一斉蜂起を伝える。
現に、植物人間のエアシップコンビナートの群れは全世界に出現していた。
ものの数時間で、植物人間は地球を制圧するだろう。
一方のケロニアには、防衛隊がぼくらのロクイチで迎撃を試みる。
ロクイチの砲撃はことごとくケロニアに命中している…のに、ノーダメージだ。
逆にケロニアのビームで、あっさりロクイチは吹っ飛んでしまう。
キャップはビートルの特殊攻撃に備え、科特隊に帰還を命じた。
しかし、ハヤタはアラシの制止を振り切って、ケロニアに突っかかっていく。
無人のビルに飛び込んで、ベータカプセル点灯。
ビルを内側からぶっ壊しつつウルトラマン登場。
突っかかるケロニアをかわして戦闘開始。
お互いに投げてかわしてのめまぐるしい攻防が展開する。
ちょっと離れて睨みあい、ケロニアがビームを放つ。
ウルトラマンは合掌してビームを受け止め、カウンターのスペシウム光線を放つ。
動物を貫通すれば即死の左胸直撃だが、ケロニアは気にも留めない。
ウルトラマンは再び格闘に向かうが、キックをかわされて倒される。
ケロニアが乗り上げて転がりだす…膠着してるな。
一方、ビートルはエアシップコンビナートを迎撃する。
エアシップコンビナートは一切の反撃をせず、防御も薄い。
だが、いくらビートルが撃墜しても、枯葉のように無数に湧き出てくる。
科特隊はイライラを募らせる。
一方のウルトラマンだが、タイマーが鳴り始めた頃にケロニアを振りほどいた。
らせん状のウルトラアタック光線を浴びせると、ケロニアは初めて膝を突いた。
ウルトラマンが腕をクロスした瞬間、ケロニアは砕け散った。
飛び立ったウルトラマンは、エアシップコンビナートにスペシウム光線を放つ。
放つはじける落ちる、放つはじける落ちる…あっという間に殲滅した。

種明かしの現場検証が終わった。
植物人間は体内で電気を作る能力を身に着けたらしい。
だから例の箱型通信機は無動力でも植物人間が操作できたし、ビーム技を使うのだ。
タカラ市のケロニアの処分を終えてアラシが帰還した。
なかなか焼却できずに苦労したが、小さく砕くとよく燃えたそうな。
よく燃える弱点をカバーするために、精神感応で火を消す能力を持ったと考えられる。
キャップのパイプに火がつかなかったのもむべなるかな。
しかし、なぜ植物人間が高度な文明を持つようになったのだろうか…ハヤタはふと疑問を口にする。
外で聞いていたニノミヤ博士は、一切不明の謎と即答する。
いくら科学が発達しようと、不可思議な出来事は起こり続ける、人は心しておかねばならない。
いくら高度に発達しても、血を吸って身を肥やすのは、もはや文明とはいえない…。
博士の警鐘は…さて、誰に響くだろうか…?

空間の詳細
ケロニア発生シーンで空間発動。ケロニアを取り囲んだ子供たちの右隅、ロープをくぐろうとする女の子のスカートが翻る。白タイツに赤ハーパンの重武装で、赤いものがチラッと現れる。

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あるじのその他の分布地
言うまでもなく、エキストラじゃな。。。