空間のあるじ
逃げる子供(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(筧正典監督/大原清秀脚本)
突然、住宅街に巨大なきのこが生えてきた。
ZAT2機編隊とウルフは早速攻撃する。
ところが、いくら砲火を浴びせても、きのこは平然としている。
これには副隊長も北島もあんぐり。
ならば農薬ならどうだろう…ホエールは薬剤をぶっ掛けてみた。
ところが、きのこは浴びた薬剤を吐き返す。
農薬どころかビルをも溶かす粘液に変わってしまった。
きのこはえのきみたいに伸びて伸びて、光太郎のスワローと衝突する。
まだ不時着していないのに、コックピット内でタロウーッ!
タロウは火炎をきのこに浴びせる。
あっという間に、きのこはいいダシを噴き出しながら燃え尽きた。
あっさり任務完了、タロウは飛び去った。
ところが…
きのこって胞子植物なのよね…。
誰も気づかないまま、難を逃れたきのこが道路工事のコンクリに埋められていた。

さて、健一は学校で先生のお説教で赤っ恥。
理科のテストは85点でなかなかなのに…名前忘れです。
次の大介にも先生は沈黙する。
が、いつも30点の大介が今回は80点とあって、健一と逆に絶賛する。
そんなわけで、今回のゲスト大介は大喜びで下校したのだが…。
パートから帰ってくる頃なのに、母は残業の置手紙を残していた。
せっかくのお褒めのチャンスだったのに…大介は置手紙を丸めて投げ捨てる。
ついでに公園からテストも紙飛行機に…パトロール中のウルフに飛び込んだ。
大介を知る光太郎は、公園に大介を見つけて駆け寄る。
大介が鍵っ子なのは重々承知、光太郎は生活苦を支えるパートに理解を求める。
だが、パートの動機が人並み以上の贅沢を求めるものだと大介は見抜いている。
ステレオやレンジなんて贅沢品、タクシードライバーの父の収入では買えないが、必要はない。
隣の田口さんや石堂さんはしょっちゅう一流レストランに行くらしい…大原さんひがまないの。
優雅な暮らしをエンジョイしたいのは母自身だが、大介に恩を着せたがる。
一人ぼっちで夜まで暮らすのは大介にはつらいのに…。
事情を知った光太郎は共感する。
それじゃ新しいおもちゃを、ということで植物トランシーバーを差し出す。
人間と植物が会話できる、珍作戦デパートのZATとしては平凡な試作品だ。
光太郎と南原はトランシーバーを大介に貸す。
まさか大事件の原因になろうとは、視聴者には読めても劇中の誰も読めなかった。

大介はさっそく植物トランシーバーを使ってみる。
大介は楽しいが、排ガスに咳き込むケヤキの街路樹は大変そうだ。
バンドをいじっているうちに、水を欲しがる植物のうめき声が聞こえてきた。
舗装の下できのこが大介を呼んでいた。
大介は空の牛乳パックで舗装の上に水をこぼす。
舗装越しに水を吸ったきのこは、コンクリを突き破って頭を出した。
ほっと一息ついたきのこは、お礼として食すように促す。
咀嚼しても死にませんか?
毒きのこかもと警戒する大介に、人畜無害で美味と言いくるめる。
大介はやっぱり遠慮する。
そこへ近所のDQNトリオがやってきた。
目ざとくきのこを発見したDQNが採集する。
大介の家のステレオでLPを聴くんだ。
大介には願い下げだが、相手は厨房…脅迫されて部屋を占領された。
君はファンキーモンキーベイビー…まあ、新曲は早く聴きたいわな…。
大人がいればこんなDQNが好き放題なんてできないのに。
約束の8時半を過ぎても帰る気配がない。
帰宅を懇願する大介はDQNに張り倒された。
ポケットの植物トランシーバーが落ちる。
ラジオと勘違いしたDQNが略奪する。
ZATからの大事な借り物…大介は食い下がる。
DQNはきのこを差し出す。
煽られた大介は、意を決してかぶりついた。
DQNがヘタレる中、大介に異変が起きる。
エースが始まりそうなもやがたち込め、大介は一瞬できのこ人間と化した。
ヘタレども脱兎…なぜ見過ごすんだきのこ人間。
鏡に映った自分を見た大介は愕然とする。
本懐を遂げたきのこは本性を現し、奴隷となった大介に水場へ案内させた。
助けを求めながらも、大介はきのこに操られて姿を消した。
みょーん!

光太郎と南原は捜索に加わったが、手がかりが…あっちから現れた。
公園で推理する光太郎をよそに、南原はDQNのトランシーバーに気づいた。
あっさりシラを切れなくなったDQNは沈黙するが、光太郎は襟を掴んで迫る。
光太郎らしからぬ殺気に気おされたDQNは、きのこの件だけは打ち明けて逃げ去った。
信頼度ゼロのDQNのたわごと、南原は半信半疑だが、光太郎は確かめる。
DQNから取り返したトランシーバーで大介と交信できたら事実認定だ。
交信できた。
大介の無事には光太郎は喜んだ。
大介は暗いところに監禁されて何も見えず、水の音が聞こえるという。
トランシーバーはここで故障してしまった。
光太郎と南原は大介の家に向かう。
その頃、両親は沈痛なおももち…特に原因を作った母親はパート詰めを後悔する。
父親はブレークに紅茶を差し出す。
…とっても飲んじゃいけない気がする…。
到着した光太郎は、返事がないので部屋に乗り込んだ。
きのこ人間2体…。
南原はこの短時間で、団地中の人々がきのこ人間に変わったことを確認した。
例のお化けきのこそっくり、きっと生き残りがいると光太郎は確信する。
どうしてこんなことに…光太郎は推理する。
蛇口から落ちるしずくの音が耳に入った。
水道を通してきのこの毒素を団地じゅうにばら撒いたに違いない。
ならば、きのこは給水塔に潜んでいる。

副隊長と北島も合流して、ZATは地上から給水塔に迫る。
きのこの方が早く動いた。
給水塔のタンクが破裂し、きのこ怪獣マシュラとなった。
棒立ちの住人のすぐそばでZAT攻撃開始!
銃弾を浴びたマシュラは口からスプレーを吐いた。
光太郎以外、スプレーを浴びる。
あーあ、副隊長も北島も南原もきのこ人間化。
ひとり残された光太郎は孤軍奮闘する。
スプレーはウルフに乗り込んで遮断できたが、ウルフの砲火でもマシュラは倒せない。
森山がコンドルで空襲するが、マシュラはアパートを叩き壊す。
マシュラはさらに人質を使うことにした。
目からビームをきのこ人間に浴びせると、固まっていたきのこ人間が行進を始めた。
マシュラが去っていくので、光太郎は困惑する。
上空から森山が状況を正確に把握していた。
マシュラはきのこ人間を引き連れて浄水場に向かっている。
東京全域がきのこ人間だらけになってしまう。
光太郎はウルフできのこ人間の行進を追い越す。
光太郎はきのこ人間に停止を訴えるが、当然ながら聞く耳持たず。
光太郎は下車し、行列の前に立ちはだかる。
マシュラは先頭のZAT3人を操り、光太郎を打ちのめす。
倒れた光太郎を、後続のエキストラが丁寧に踏んづけていく。
きのこ人間を止めるにはマシュラを倒すしかない。
浄水場も目前だ。
それでは、タローゥ!

マシュラの後頭部にいきなり跳び蹴りから戦闘開始。
ブレスレットの閃光できのこ人間を足踏みさせる。
人間の盾封印、マシュラが体当たりとスプレーで反撃に出る。
スプレーをかわして上空から攻撃。
蟹ばさみで固定した上でぼっこぼこ。
投げ飛ばすと、マシュラは起き上がりこぼしみたいに立ち上がる。
蹴っても殴っても投げても起き上がりこぼし。
ギャグみたいな造形で残像つきのフライングボディプレスでマシュラが反撃する。
タロウがくらくらしているうちに、マシュラが踏みつける。
久しぶりにタイマーが鳴る。
ストンピングをかわして再び対峙。
きのこの傘を取ってジャイアントスイング。
コマ送りで立ち上がるマシュラにブレスレットの光を浴びせる。
脱水効果抜群のドライヤー光線…しわしわしわしわ…。

大介やZATをはじめ、きのこ人間が次々に回復していく。
…なのに何で怖いBGM?
あ、変なBGM止まった。
大介は良心と再会する。
パートを諦めるという母に、大介はパートを薦める。
母ちゃんはじっとしているタイプじゃないし、大介もタロウがいるから寂しくない。
逞しくなった大輔はタロウを見送る。
さて…
マシュラの残骸からたくさんのまつたけが発生した。
森山製まつたけご飯だが、当然ながら森山本人と光太郎しか箸をつけない。
森山のごはんだよ、森山の…ちょうだい。
きのこになった3人はうんざり。
…だが、味はともかく香りは最強の特選食材まったけ。
ほらやっぱり奪い合いになりましたよ。

空間の詳細
きのこ出現後の避難シーンで2回発動する。ZAT到着時、ウルフの横を駆け去る子のスカートが翻る。
2度目は攻撃後の急成長シーンで、やっぱり逃げる子のスカートが翻る。
非常に小さくてあっという間の発動だが…発見者はおなじみの総裁閣下、いつもありがとうございます。


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毎回毎回のエキストラです。。。