共通テストに関しては大学入試センターのマニュアルがあって全国一律のルールのもとで実施されるだろうから（センター試験がそうだったように）、各大学は「やれ」と言われれば、マニュアルに沿ってやるのみである。我々には工夫をする余地はない。

われわれにとってのもっと大きな――各大学がもっと一義的な責任を負う――問題は、大学毎の個別試験だ。推薦入試であれ、一般入試であれ、感染拡大のため試験を実施できないという事態になったら、どうやって選考するのだろう？　それとも試験はとにかくやるしかないのか？　

きっと受験生もそのあたりの情報がなかなか出てこないことに気を揉んでいることだろう。各大学の間に早晩の違いはあろうが、いま多くの大学でそうしたケースを想定して対応策を考えている時期と思われる。今後徐々に情報も公開していくだろう。もしくは受験生のみに「万が一」の場合のプランを知らせておくのか。志願者へのメールやダッシュボード（志願者のマイページ）などの利用が不可欠になってくるので、受験生側も情報漏れのないようネット環境の整備は不可欠だろう。はっきり言って「●ベノマスク」などに財政支出するより、中高生へのIT環境整備のための支援などをもっと手厚くすべきではなかったか。

今までに考えもしなかったような情報の収集に追われるだろう受験生も、本当に気の毒だが、大学側も今まで経験したことの無い状況を想定しなければならず、相当大変な思いをしながら検討し準備しつつある。

入試時期に感染状況が悪化した場合どうするか①