恐怖の舞台~ハムレットにはまった

女子高校生の物語

 

「教室は舞台だった。でもあてがわれた役は、

明らかに自分ではなかった。

だから私はハムレットになった。」

 

 

 

目次

登場人物

 

 

第7話 牢獄と胡桃の殻

 

 

講堂の舞台で。

 

ハムレット(トン子)

この世界の理不尽な弓矢に耐えて生きるのが高潔なのか、

それとも、絶え間ない苦しみの波に立ち向かい、

自ら終わらせるのがいいのか?

 

……

 

死んだとしても、

死の眠りのなかで、どんな夢をみるのかわからない。

それが本当に恐ろしい。

要は生きていても死んだ後も、どうにもならない!!

救いはない!

だってもう、存在しちゃってる時点でアウトじゃん!!

 

*****

 

 

 

 

放課後の合唱の練習の前に、

トン子の姿が見えないのに気付いた瑠菜。

はっとした瑠菜は、屋上へ走っていく。

 

屋上では

 

トン子が、柵から校庭を見下ろしている。

 

トン子(心の中)

別に自殺したいとか、そんなんじゃないけど。

 

 

謎の声

what is 't to leave betimes?

今死ぬには早い

 

トン子

??

 

瑠菜が屋上のドアを開けてはいってくる

 

瑠菜

ちょっと!!

 

トン子

ああ、ごめん心配かけて。

自分でもなにがなんだかわからないの。

分かっては貰えないと思うけれど、

もう生きていくのに疲れてしまって、

ていいうか、どう自分を保っていけばいいのか、

わからないの。

 

瑠菜

to be or not to be…

生きていても死んでからも、救いはない

 

トン子

in the sleep of death

what dreams may comes …

 

ううっ

 

でもね、なんかもう存在すら消えそうなのよ。

だから墓穴を掘ったら入りたい。

 

 

瑠菜

でたなハムレット!!

それ多分、日本語としては

言葉の使い方違ってるけどね。

 

 

トン子

胡桃の殻にはいりたい

 

瑠菜

宇宙を支配するか??

 

トン子

本当に入りたい

教室は、私にとっては牢獄だわ。

 

 

瑠菜

要はあのクラスの雰囲気がだめなんだよ。

 

トン子

そんなんで、こんなになるかしら

やっぱり私は甘えているのかしら?

 

瑠菜

そんなことはないよ。ほら、

アレルギーみたいなものじゃない?

人によって、だめなものってあるよ。

演鶴子のことが苦手だよね。

演鶴子アレルギーなんだよきっと。

 

 

トン子

あの人は美人だし何でもできて、

クラスのリーダーで人気者よ。

でもね、

なんかね、わからないけど

あの人を見るだけでも

あーゾワゾワ

助けて、瑠菜

 

瑠菜

うーん、なるほどね

 

 

 

 


 

 

この物語はフィクションです。登場人物は全て架空の人物です

無断転載などは禁止します。

内容は随時変更する場合があります

 

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