胞状奇胎 - 掻破手術1回目。手術の様子と術後にすっかり消えた悪阻の症状
安静室へ来て1時間ほど経った。点滴はまだ半分ほどしか減っていなかったが、枕元に置かれた患者呼び出し用の携帯が鳴った。私:「もしもし」看護婦:「手術の時間になりましたので、トイレを済ませて1回の内診室へ来てください。」内診室?手術室ではなく、内診室で手術をするのだろうか?とりあえず指示されるままに内診室へ向かった。掻破(中絶)手術先ほどと同じように、椅子型の診察台に座るように指示される。この診察台の上で手術…?戸惑っている間にも看護婦達に囲まれ、てきぱきと酸素マスクや血圧計を装着され、点滴を外された。いよいよお腹に宿ってくれた我が子(だったもの)とお別れの時が来た。しかしあまりにも気持ちが悪過ぎて、この時は早くこの辛さから解放されたいという気持ちの方が強かった。看護婦:「これから麻酔を入れますので、入れた所が少しピリピリしますが、すぐに眠くなりますからね〜。」と言われ、点滴用に刺していた管に麻酔が繋げられた。言われた通り、管を刺した左腕がピリピリし始めたな〜と思っていると、10秒も経たないうちに意識が強制シャットダウンされた。気づいた時には手術は終わっていた看護婦:「…さん、Luiさ〜ん」遠くで看護婦が私の名前を呼ぶ声が聞こえ、意識が戻って来た。私はまだ先ほどの診察台にガバッと股を開いたまま座っていたようだ。酷い生理痛のような痛みがし、下腹がズキンズキンと痛んでいた。看護婦:「ご気分はいかがですか?」私:「物凄く強い生理痛が…痛み止めか何か…」看護婦:「あ、じゃあ座薬打っておきましょうね〜」私:「ざ…っざやく…?」座薬って、お尻の穴から刺すやつか?まだ昨年結婚したばかりの新妻がお尻の穴にプスっ…?勘弁してくれ〜!などとぐるぐる頭の中で抗議するも、麻酔の影響で成すがまま。麻酔のせいか特に座薬を打たれている感覚もなく、気づいたらもうテキパキとT字帯を履かされ、横に用意された車椅子に移乗せられた。そして車椅子で先ほどの安静室に連れて行かれ、ベッドに横になった。意識を失っている間にあっけなく手術は終わってしまった…静かだった。麻酔のためか、私はまた再び眠りにつく。目が覚めると久々に清々しい気持ちに小一時間ほど眠って目が覚めると、先ほどの気分の悪さはすっかり無くなり、本当に久しぶりにスッキリと清々しい気分だった。そこに軽食が運ばれてくる。クロワッサンとロールパン、サラダとフルーツ。手術前までは見ただけでウッとなりそうなものだったが、食欲全開で腹ペコ状態のこの時にはご馳走に見えた。さすがは「ご飯が美味しい」と評判の産院。クロワッサンとロールパンは温かく、外はサックリ、中はしっとりとしてとても美味しかった。サラダもペロリと完食。フルーツはあまり好きではないのだが、あまりにもお腹が空いていて、ペロリと食べてしまった。