「釣れないのは減水のせいじゃなくウデの問題だ!」
毎回そうやって父親を小バカにするカイ。
マジでね、そんな言うならやってみ?
釣れねーから!
そんな不毛なやり取りに終止符を打つ時が来た。
カイ
同窓会のため帰省。
はいいんだけど
なんちゅう大荷物だ!
ほぼ釣具やないけ!
ついでに嵐を連れてくるねい!
というわけで、
メキシコの湖みたいになってる弥栄が
どんだけ釣れないか思い知らせてやろうじゃないか。
(ほかの方はちゃんと釣っとります)
まだ暗い4時半
久しぶりの弥栄のオカッパリ。
トムとジェリーばりに仲が悪い二人が一致したインレットがあるポイントに行こうとしたら
工事のため立ち入り禁止
仕方なく第二候補に行くと
あまりの減水っぷりにカイ、ドン引き。
オカッパリってねぇ、
ルアー失くすんだよね。
ひっかけちゃいけないってわかってるんだけど
釣りに集中すればするほどギリギリを攻めてしまう!
しかもまだ暗い。
去年弥栄の夜明け前に50を引きずり出した「名もなきルアー」を
うっすらと見える立木の間に投げる。
ポーズとってドッグウォー・・・
ガッ!
きたのか?
いや
やってもーた!
ガッツリ太い枝にフッキング。
ダメだ・・・
「名もなきルアー」
殉職。
さて、今日はカイがボートを予約しての5時間勝負。
上流の方が釣れることはわかってるけどあえて水量のある下流をチョイス。
といってもね
日陰もなけりゃ流れ込み枯れてるしストラクチャーも見当たらん。
トップはひたすら岸際のちょっとした変化を打つけど「無」
カイも色々投げるけど
2時間反応ナシ。
ほら、釣れない言うたろうが!
最終手段のフリックシェイクを投入。
しばらくすると
「ん?あたった」
ギルか?バスか?
再度投入すると
きたぁぁ!
30センチくらいをようやくゲット
したけど本人満足してなさそう。
一方父親は
岸際をスローに引くゴン太II
沈んだ岩の上を通った瞬間
ボコン!
反射的にあわせる!
エラあらい一発で痛恨のバラシ!
ぐわぁぁぁ!
もう、釣れまヘンモードで完全に油断してたわ。
でもカイが
「ニゴイじゃなかった?」
・・・あるな。
からの残り1時間。
ボート漕ぎカイに交代し対岸へ。
「こりゃあ早くあがって大島でも行くか」
なんて話してると
カイ、フラフラ泳いでるバス発見。
フリックシェイク投げて小刻みにティップを動かすと
「食ったぁ!」
デカい!
何度も水面で暴れ何度も下に走るのをロッドワークでいなすも
皮一枚!
「カイ、動画撮る?それともネットですくう?」
「すくって!」
マジだな、こりゃ(笑)
カイ、シャウト!
オレ、やべー・・・。
残り30分。
追い風に乗って打ちながら戻るけど
「カイ、漕ぐの代われ」
「いや、大丈夫」
「そうじゃねーよ。
サッカーの試合残り5分でボール回しするような釣りしてるんじゃねーよ!」
こっちはガチで釣らにゃあならんのに!
そこからはカイのことなん一切無視したボートポジションでゴン太IIを投げまくる
が
終了のゴング。
屈辱の負けが決定した。
そしてこれからカイが帰るまでの2日間
嫌味とマウントと暴言と小バカ態度に耐えなければならないことも決定した。
早く帰ってくれることを願うばかりッス。