高校生の体力は無限だ。
このクソあちー中
美和の流れ込みまで
延々、全然進まない足漕ぎボートを
ひたすら漕ぎまくる!
35センチまでを連発するも
首位は変わらず。
昼に上がりラーメン食べて、
夕方まで車で仮眠・・・
なわきゃない!
海パンに着替え
川にダイブ!
鮎を素手で捕まえ
ルアーの動きを水中から見て
大興奮!
マジで無限だ・・・。
そしていよいよ夕マヅメ、
最後の戦い。
「ぜってー40アップあげる!」
と気合十分でスタート。
やっぱり35までは出るけど伸びず。
ちょっくら俺もやるか
はなれた場所で「ごん太」をキャスト
マジで良い動きするわぁ。
俺・・・
天才じゃねぇの?
ボツにしたルアーに羽根つけたら
とんでもなく良い動きになっただけだ。
人はそれを
グーゼンと呼ぶ。
やかましいくらいセミの声。
鏡のような水面に映る夕焼け。
羽根が細かい波動を作りながら
木の下を通った時
ゴボンッ・・・
でたっ!
デカい!!
どおだぁぁぁぁ!
ごん太丸のみの54!
カイ達に見せてやろう。
テンション上がるだろう!
「デカいの出たぞ!」
と見せると
「えー・・・マジっすか⤵・・・」
へ?
「もう50出されたら⤵・・・」
あれ?
テンション急速冷凍・・・。
「い、いや、まだ釣れるかもしれな・・・」
「さすがにこの展開で2匹目は・・・」
「賞品、俺使わないから2位の人に」
「ルールはルールですから・・・」
やっちまった・・・。
MAX空気の読めない展開、
大人げない行動の犠牲となり、
こうして彼らの最後の夏は・・・
チョー不完全燃焼で
幕を閉じた。
とはいえ、暗くなるまでいろんなルアーで
やっぱり35までを爆釣し、
持ち越されたチビタレルと
リベンジを誓い
第5回大会開催が
急きょ決定!
熱く忙しい高校3年は
まだまだ続くのでした。