崖っぷち戦力外の危機。
「ブリブリ」言いながら、まったくあげられない親父。
もはや運転手としか見ていやがらねぇ。
しかも、もう青物シーズンは終わった。
同時に、起死回生逆転挽回のチャンスもジ・エンド。
もうチャンスはないのか?
今週も先生の都合で部活がないカイ。
行くか?ちょうどカワハギシーズンだし。
行くっしょ!
ちょ、ちょっと待って…
気持ち悪りぃ…。
ダメだ…モロに二日酔い。
それでもジュンが運転し、今週も懲りずに大島へ。
俺、後ろで死体状態。
しかも大島着くころには車の揺れで気持ち悪さ倍増。
釣りどころじゃねぇ…。
二人に釣らせて、再び死体状態。
1時間してようやく動けるようになり外に出ると、
ビャー!ビュー!!ビョー!!!
ド強風。
釣り人ナッシング。
二人ともその中でよくやってんな。
ジュンの世界レベルのチョイ投げも、ベラしか釣れず。
カイがジギングでエソ。
持って帰るの?
ネリネリしようや。
注:すり身にしてさつま揚げや鍋に入れようや。
じゃああと2匹くらい釣るか。
急きょ、外道の王様エソ釣り大会開催。
あのかわいくない顔といい、鱗がバリバリはがれる体格といい、イマイチ好かれないエソ。
でも練り物にすると最高にウマい!
よし、どうせなんも釣れないんならやるか。
向かい風を引き裂いてメタルジグぶっ放し、しゃくれ!
カイがリリースサイズを数匹上げたところで、リーダー交換のためピットイン。
チャンス!
その2投目、
しゃくってしゃくってしゃくっ…ガッ!
きたぁ!!
しかもデカい!!
ぐんぐん持ってく。エソとはいえおもしれぇ!
手前まで寄せたところで一段と持ってくし、しかも走る。
ん?これ、エソじゃねぇぞ?
ドラグ調節しながらなんとか浮かせると、青い!
とても抜けない。どうすっか?
「カイ~、タモォ!」
「え~、階段からあげんさい!」
防波堤から階段で水面までいけるところからようやく上げたのが、コレ。
それほど大きくないですが…
サワラ。
しっぽ持って二人の所まで行くと、
「えー、エソじゃねぇの?」
フハハハハハ!
戦力外からの逆転ホームラン!
見たか!底力を!!
でもさぁ、エソ勝負だからこれは外道でしょ!
じゃあ食うなよ!!
と、おとなげないやり取りが帰るまで続くのでした。
サワラは、本当は刺身&炙りで食べたかったんだけど、すぐにハラワタ取らなかったため西京焼きで。
エソ2匹は予定通りスリスリ。
フードプロセッサー使おうとしたらカイが、
「手作り感がなくなる!」
ということで、すり鉢でスリスリ。
スリスリ中
で、ナベへ投入。
いいね、ウマいね!
西京焼きもウメェ~!
ちょっと飾りがほしいなぁ
これにはやっぱり日本酒…はもうやめとくわ…。
どうだ、カイ!ウマいだろ!!
「ウマいよ、この『サゴシ』」
「うるせぇ!『サワラ』だよ!!」
注:実際はサゴシです
再び不毛なやり取りが続くのでした…。