この星はどうしちまったんだ？
毎日毎日35度だ6度だって？
この惑星の住人は、毎日「観測史上最高」を体感しなきゃならないのかい！
トミー・リー・ジョーンズだってたまげるわ！
つーか、彼にシリーズであんなことさせてるのに驚くわ！
そんな灼熱の中、ようやく地球人らしい生活ができるようになったよ。
クーラー購入！
いや、もちろんあったよ。
さすがにそんな毎日命がけのガマン大会みたいなことしてないっす。
でも今までは、リビングとカイの部屋だけ。
本当はカイの部屋に入れたくはなかったけど、受験生ってことをアピールされてしょうがなく入れた。
「受験生」って言やぁ、なんでも許してもらえると思ってやがる。
この前も、もらってきたメロンをいつの間にか食いやがって、その言い訳が
「いやぁ、俺『受験生』だから」
そんなもんメロンと関係あるか！
なもんだから、寝るときは布団をリビングに持ってきてたけど、このたび晴れて寝室にクーラーがお目見えしました。
帽子の作業部屋にも冷気を流せるから、ようやく作れる。
そして、リビングの「酒棚」も完成。
前の家から引き継いでるウチの名物。
「酒棚」って言っても、ワインの木箱を重ねただけ。
超チープ。でも、ちょっと良くない？
晩酌はしないけど、帽子完成させたり、行き詰ったり、へこんだり、そんな夜中に飲む。
その時の気分で酒を選んで。
そんな大人の酒棚･･･でもないや。
友達ゾロゾロ来た時には、勝手に片っ端から飲まれるわ。
いつの間にか「マッカラン」の18年にキープネックがぶら下がってやがる。
ボトル代もらってませんけど！
つーか、ウチはいつの間にボトルキープ始めたんだ？
と思ったら、
「やっぱりジンは『ボンベイ』ッス」
と言いながらボンベイサファイアをストレートで半分以上飲んじゃうヤツ。
「これ、見たことないわ。なんすか？うわっ、ウマっ！」
とペルーの友達がくれたピスコの地酒をいつの間にか開けちゃってたり、
冷蔵庫の中見ながら、
「金目の干物焼きましょうよ」
後輩の嫁さんは、
「コーヒー３つお願いします」
カフェか！
CD物色しながら
「なつかし～！デフ・レパードいっちゃっていいッスか？」
「シェイカーとメジャー借りますね」
と、元バーテンダーの後輩はいつの間にかボトル並べてカクテル作り。
「明日用事があるんで今日は早めに帰りますね」
っていうヤツが最後まで残っていて帰ろうとしない。
そしてみんな帰った後、ジュンが廊下で酔いつぶれてる･･･。
･･･やりたい放題かい！･･･
そんな飲み会がこの家でもくり広げられる日は遠くない･･･
そんな･･･このろくでもない、すばらしき世界に･･･乾杯。
