野外に展示されているオリエント急行の食堂車はカフェとして利用されています。見学と撮影がひと段落したので、ちょっと休憩タイム。実際に車輌内に入れるのが嬉しくてエキサイト気分。

Compagnie International des Wagon-Lits et des Grands Express Europeens

車両のデッキステップ　　　　　　　　　　　　　

オリエント・エクスプレスの紋章

木目の光沢がシックなムードを演出する通路

風格と落ち着きのあるダイニング

野外展示場ですれ違った際に挨拶を交わしたアメリカ人観光客は、お父さん＆娘さんでした。クリスマス休暇を利用して、スペインに嫁いだ娘さんに会いにマイアミから来たそうです。テーブルに同席して話をすると、父君はエンジニアで鉄道ファン。Ｏゲージの庭園レイアウトを持っている鉄模セレブです。「マドリッドに来たら是非、ここにお父さんを案内したかったの」と親孝行なお嬢さん。それぞれのコレクション車輌の話に花が咲いて、楽しいひとときでしたが、これからブルゴスへと向かうということで、しばしの語らいの後に別れを告げました。

閉館時間が近づいてきました。仕事の終わりかけにビールを飲んでいた職員に尋ねてみますと、車両は1920～30年代にスペインで運用されていたもので、現役時代はマドリッド～リスボン間を走っていたとのこと。オリエント方面への列車ではないので、なるほどエンブレムの文字が「グランド・エクスプレス・ヨーロピアン」となっているわけです。

マドリッド博物館 Orient Express