12月の何日かにナミさんから連絡がきた。
『日本にいます。先生に会いたいです。』
私の家から比較的近いところに住んでいるようだ。

ナミさんは9年前のハルピンの学生だ。
いっしょに教会にも行ったんだっけ。
中国人と結婚して、今は3か月の子供がいる。

ナミさんははじめは家に招こうとしていた。
しかし、旦那は仕事で留守にしている。
だから、俺は断わって、近所のファミレスで会うことにした。

ナミさんはベビーカーを押して、やってきた。
子育てのためにずっと家にとじこもっている。
しかも、日本では誰も子育てを手伝ってくれない。
つまらないし、大変だとぼやいていた。

これまでの道のりは決して平坦ではなかったようだ。
友達にも裏切られ、百万円以上の金を騙しとられたとも言っていた。
その友達とも俺は写真を撮っている。

ナミさんは電話で俺と話すとき、『ヒヒヒ』と笑う。
次に会うのを楽しみにしていると言った。