黒猫が玄関の前にいた。そのまま我が家に住み着いた。我が家には、前からいる猫がいる。名前はミーちゃんだ。黒猫は黒いからクロと家族が呼び始めた。玄関にいた黒猫を見て、ふと、BUMPOFCHICKENのKの歌を思い出した。ミーとクロは、どちらも、雄猫で仲良くじゃれあっていた。なんだか兄弟みたいだなと思っていた。そんなさなか、俺は体調を悪くし入院した。入院中は猫のことを、思いはしていたが、家族がいるからと心配はしていなかった。見舞いに来た家族と、猫の話題になった。クロがね、ミーちゃんをいじめ始めたんだよと…。俺は信じられなかった。クロを追い出そうと母は躍起になっていると話しだした。ミーちゃんは元からいる家族だから可哀想だと…。実はミーちゃんは、玄関の軒先で二匹産み落とされ、母猫がミーちゃんだけを残していったのだ。ミーちゃんは警戒心が強く、やっと家族へ心を許してくれた経緯がある。俺も体調がよくなり退院したが、クロはすでにいなかった。幾日かたち、強い雨の日に部屋の窓から入れてくれとクロが現れた。家族がいなかったから、部屋に入れた。クロの身体を撫でて、辛かったが外へ出した。俺のことは心配ないよと…お互いに感じた瞬間だったのかもしれない。俺は、クロはKをとったURO(ウロ)が本当の名前だと思っている。父にクロは、もう来ないけど、何処へ行ったのかね…。と尋ねた。父は言った。何処かウロウロしてるんじゃないか。やっぱり名前はウロさんで良いようだ。 きっと俺を助けに来てくれたのだと信じている。クロありがとう。忘れないよウロさん。