前回は、
「FXで大負けしないための対策①」を書きました。
今回は、その続きです。
損切りができない
これは、初心者あるあるの一番多いパターンではないでしょうか。
自分がエントリーした方向と逆の方向に
相場が動いてしまった場合、
「もう少し待てば、戻るかもしれない」
と淡い期待をし、(またはお祈りをし)(笑)
損切りがなかなか決断できずに
ポジションを放置し、
ズルズルと塩漬けにしてしまうケースです
すぐに、
損失を受け入れて損切り決済ができれば、
小さな傷ですむのに、
「戻ってきてくれるだろう」という希望的観測に囚われてしまう。
なぜこのように
人は損切りをすることをためらってしまうのでしょうか?
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それは「プロスペクト理論」で、説明することができます。
「プロスペクト理論」
「プロスペクト理論」とは一言でいうと、
人間が持つ「損失回避性」のことです。
人は、
得る嬉しさよりも、失う悲しみの方が2倍強く感じるため、
損失を回避しようとするものです。
そのため、少しでも損失が出ている場面で
自ら損を決定したり決断することをためらい、
先延ばしにしようとします。
損失を確定させることは精神的ストレスとなるため、
回避する行動を選ぶのです。
損切りができずにいると、
どんどん損失が膨らんでゆき、
精神的にもよくありませんし、
含み損があると、
他のトレードに回す資金も減るわけですので、
いいことは一つもありません。
では、いったいどのように対処すればいいのでしょうか?
≪ 対 策 ≫
① エントリー時に必ず損切り(ストップロス)を入れる!
つまり、エントリーと損切りはセットにしておく。
これしかないです
損切位置が決められない人は、
・資金の○%まで許容する、と決めてもいいし、
・金額で1トレードいくらまで、と決めてもいいし、
・強力な水平線(レジサポライン)でもいいと思います。
損切はここに置かないといけない、という決まりはありませんが、
チャートを見て「自分のエントリー根拠が崩れるところ」
に入れるのが一般的です。
ただし!
「直近高値」や「直近安値」は、私はお勧めしません。
なぜならそこは、多くの個人トレーダーが、
損切りを入れるところであり、
そこを狙って、
大口が「ストップ狩り」を仕掛けてくる可能性があるからです。
そして、一番良い対策は、
② 「取引ロット数を減らすこと」ですね。
ロットが小さければ、損切幅に余裕が持たせられます。
損切が近いと、
自分が損切にあった後で
自分の思った方向に相場が伸びていった~(あるある)
なんてことが起こります。
しかし、小ロットで取引すれば、
損切を遠くにおけるので、
損切にかかりにくいともいえるでしょう。
マイナス金額が少なければ、
精神的にも気が楽です。
ロットが小さければ、利益も小さいですが、
相場において一番大切なのは、
「資金が無くなり退場とならないこと!」です。
―次回に続く―
あ・と・が・き
巷にあふれているFX商材は、
「一撃○百万円!」
とか
「専業主婦が、3ヶ月で○千万円稼いだ方法」
とか、
FXってそんなに稼げるんだ、
と思わせるようなキャッチコピーばかりで、
0.01ロットで小さい金額を稼いでも仕方ない、
と思われる方も多いかもしれませんが、
本当に、大事なのは、「資金管理」であり、
そのための「損切り」であり、
「資金を無くして退場とならないこと」
なのです。
これが初心者のうちは、よくわからないんだな・・・
私も何回資金を飛ばしたことか
参考になれば幸いです