八幡平山頂。

みんなドラゴンアイを目当てに、等間隔で同じスピードで歩いている。

「オレの場所だったのに追い越されたー😤」

息子が立ち止まり雪で遊んでいたから、
後ろの人が追い越しただけ。

私から見たらそれだけのこと。

けれど、
息子はそれが納得いかない。

だから、オレの場所❓らしきところまで
追い越した人たちを追い越す。

「アイツらじゃまだー!」

大声で叫ぶ。

こうなると、
私がして欲しくないことを
次々とやる。

やらかす。

周りの登山客に雪をなげる。
枝を折る。

「オリャオリャー」
「オレが先なんだよー!」

かろうじて
一枚だけ写真を撮り、

急いで人の少ない方向へ息子と進む。

はぁー。
すでに疲れた💦。

歩いて行くと
緑色の沼があり、
カップルが沼に雪球を投げて遊んでいる。

息子の目がキラリ🤩
「オレも投げる」

カップルの近くまで駆け寄り
雪球を沼に投げる。

雪球は沼に届かない💦

「何でだよー」

息子、イライラ。
そしてさらに前に行こうとする。

少し先は崖になっている。

「危ない!もうそれ以上奥にいかないで!」

私、息子のリュックを掴み、
必死に制動する。

息子
「これ(雪球)入るまでやるー」


「沼に落ちちゃったら、助けられないよー」

カップルの隣で
母子がジタバタ揉めている💦。

(カップルさん、お二人の時間を邪魔してごめんなさい🙏😂)

ようやく落ち着き、
人の少ない散策路へ。

私、息子にたずねる。
「今、どんな気持ち❓」

息子
「嫌な気持ち」
「追い越されるのが嫌だった」
「ママがダメダメ言うから悪いんだ。リュック掴むし。全部ママが悪い。ママのせい」

息子、涙ぐむ。

「そっか、嫌な気持ちだったんだね」

私、それ以上、言葉が見つからず、

その後も、走ったり、止まったり
追い越したり、追い越されたりしながら
2人で絶景を堪能✨。

「あ、ベンチが雪で埋まっているね」

山小屋で食べることに。

おにぎり、コンビニで買った茹で卵、豚汁。

「うめぇー」

2人で食べていたら、
山小屋に団体客が入ってきて、
座りきれずに立っている人もいる。

「壁にもたれて食べようか」

はじに誘導し、息子も素直に応じる。
座る場所を空けたところで、聞いてみた。

「そこ、何人か座れるから、どうぞ座ってくださいって、言おうと思うんだ。どうかな」

息子、顔が一瞬険しくなり、
「嫌だ。1メートル以内に知らない人が来るのは嫌だ」

「そっか。分かった」

そのままご飯を食べた。

席を譲りあって使う。
当たり前だと思っていた。

だから少し前の自分なら、
この状況、たまらなく居心地が悪かった。

席が空いているのに、
譲らない。

この親子、
気づかないのかしらって
思われているだろうなー。

そう思う自分がいる反面、

周りがどう思うかよりも
息子の気持ちを一番に尊重できた自分に
ハナマルをあげた。

ゆーっくりご飯を食べて、

「引き返そうか?」

そう言うと

「あっち周ろう」

遠回りして、帰った。

実は、帰った後も、
沢山の人にご迷惑をおかけした事がモヤモヤして、不安が大きくなって、

だから
子育て講座の同期に連絡を取り
話を聞いてもらった。

そしたら、
私も息子も、できていることが分かって、
少し先の未来の不安も、スーッと楽になって、

あ、息子も私も大丈夫だな。

そう思えて

モヤモヤのドラゴンアイが😂
かけがえのない思い出になりつつあります✨