2015.05.19  火曜日

 

手術当日

 

おはようございます!!
昨夜はよく眠れましたか?

 

朝7時ころから8時くらいにかけて、
呼吸器外科チームの先生方が順に立ち寄ってくれた。

ありがたや、ありがたや照れ

 

10:30~左手首に点滴
いつまでつけておくのか看護師に尋ねたら、明日までとの事。

 

13:40~看護師がお迎えに来る。
点滴をガラガラと自分で押し手術室へ歩いて向かう。

パジャマ姿に弾性ストッキングのいでたち。

 

手術室の前で「じゃあね」「またね」と言って
夫に手を振りバイバイする。

 

13:43~手術室に入る、ランプがつく
――(夫メモより)――


大きな自動ドアを入ると、すぐにその場で

病棟看護師から手術室看護師へ患者の引き渡し。

 

こちらの台にあがってください、と促され
幅の狭い小ぶりなベッド(?)へヨッコラショと仰向けに寝る。

 

薄手のシーツみたいなものを上からかけてくれた。

 

上半身は脱いでください、と言われ
ベッドに仰向けに寝たままモゾモゾと脱ぐ。
パンツとパジャマのズボンは穿いたままだが、特に指示なし。

 

あー、いよいよか。と思ったら不覚にも涙がこみあげてきた。

 

てきぱきと準備を進める手術室スタッフ。


まな板の上の鯉の涙に
一人の女性スタッフが気付く。

 

「不安だよねー」と、声をかけられ
その言葉にまた涙が込み上げてきた。

 

「大丈夫だからね」と言っていただき、ヨシと覚悟を決めるグー

 

 

酸素マスクを装着。

 

「点滴の麻酔で眠くなりますねー」の声に
慌てて心の中で数を数える。

 

麻酔が入ってからいくつまで数えられるか報告よろビックリマーク
と友人から任務を受けていた。

 

123456789101112……超高速で数える。

 

あれ?早すぎ?もっとゆっくり数えたほうがいい?

数え直して10くらいのところで意識が遠のき眠りに落ちたぐぅぐぅ

 

19:30~ランプが消える、先生からの説明、写メ、手術室から出てくる
21:00~部屋に戻る

――(夫メモより)――

 

女性スタッフの呼びかけで、ぼんやりと覚醒。ここはどこ?

酸素マスクがやけに鬱陶しく感じた。
息苦しい。寝汗もびっしょり。

 

お部屋に戻りましょうね~と、女性スタッフ。
ベッドに仰向けに寝たままガラガラガラと
どこをどう通ったのか、
長い長い廊下を所々クネクネと通り抜けていく感覚。

 

どうやら自分の部屋へ戻ったようだ。


意識が朦朧とする中、夫の声が聞こえた。
姉の声もする。何か言っている。
気づいたみたいよー、とかなんとか。

 

麻酔からまだ完全に覚めていないのか
意識が全くもって不鮮明。
ただ、右ひじの内側がズーンと重いような
物凄い痛みだけは、はっきりとわかった。

 

めっちゃ痛い。
手術したのは肺なのに、なんでこんなに腕が痛いの?
痛い、痛い、と声に出して言いたいのに声がうまく出ない。

 

伝えたいことがいっぱいある。
確認したいこともいっぱいある。

 

必死の訴えに全く気付かない付添人2名!!パンチ!(夫&姉)

 

「ん?なにか言ってる??何?」ようやく気付いてくれた笑い泣き

 

「え?なに?おなかすいたって言ってるよー。あはは~」姉

 

「え?なに?パンツ?
パンツはいてるかって言ってるよー。あはは~」姉

 

 ……あのぉ、いちいち笑わなくていいですからニヤニヤ

 


「え?なに?右腕が痛いの?腕はなんともなってないよ~。」

 

えーーーーーっ!
そんなわけないよ!!
こんなに痛いのにゲロー

 

術創の痛みとはまるでベツモノの痛み。
というより、術創の痛みなんて全く感じない。
その代わり尋常じゃない腕の痛み。
右ひじのあたりを中心に、腕がもげそうなくらい痛い滝汗

 

どうやらこの痛みの元凶は、
手術中に腕をずっと固定していたせいらしい。
(翌朝くらいには術創の痛みのほうが勝っていたあせる

 

全身が汗でぐっしょり。
嗚呼。。。
寝返りを打ちたいのに身動き一つできないビックリマーク
管でぐるぐる巻きにされてる!!(そんな気がした)


「え?なに?

絵?絵を描いてっていってるよ。
何の絵描けばいいの?え?らっきーの絵を描けって?」


体中が管で繋がれているような感覚。
自分ではどこがどう繋がってるのか確かめることもできず
うっかり動いたら管が抜けてしまいそうで気が気じゃない。


簡単な見取り図のようなものを描いてほしかった。
(姉は子供の頃から絵が得意)

 

 

 

 

で。

 

 

 

その時の絵がこちら。

 って!!

これじゃ全然わかんねッス……

 

 

 

消灯時間をとうに過ぎ、付き添ってくれた姉も夫も帰り
一人暗闇の中
全身の倦怠感は半端なく。
喉がカラッカラに渇いてる。

 

術後に飲水許可が出るのは部屋に戻ってから4時間後と聞かされていた。

 

こまめに様子を見に来てくれる看護師さん。
息も絶え絶えに「水が飲みたい」と伝えると、
もう少し待ってね、と言って
代わりに水を固く絞ったガーゼで口の中を拭いてくれた。
かなりすっきりしたラブラブ

 

数分後?数十分後?また様子を見に来てくれた看護師さんに
「水はまだ飲めないか」とたずねる。

まだなんです、と言って代わりに
ほんの少し水を湿らせたガーゼを噛ませてくれた。
わずかに口の中が潤う。ありがたいラブラブ

 

水、水……

 

そんな調子で一晩中、浅い眠りで意識がふわふわしたまま
長い長い夜を過ごした。
朝が来ればきっとこの痛みや不快感から解放される、と
ただそれだけを信じ、ひたすら痛みに耐えていた。

 

副作用の吐き気症状が全くなかったのは幸い。
(お隣のベッドの方は、術後ゲーゲーやってて気の毒だった。)

 

そういえば、痛かったら自分で押してネ♪と言われたスイッチ
(経静脈的自己調整鎮痛法)のことなんて
すっかり忘れていたよダウン
代わりに看護師さんが押してくれたのかなはてなマーク

 

何はともあれ無事生還。

 

 

だいじょうぶ

ひとりで悩まないで

にほんブログ村 病気ブログ 肺腺がんへ
 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村

 

アナタの禁煙成功、祈ってます

悲しい思いをする人が一人でも減りますように・・

にほんブログ村 健康ブログ 禁煙へ
にほんブログ村