なつめですガチャピン


(以下引用)

小室容疑者が詐欺主導 借金返済期限迫り計画か

2008年11月5日

 著名な音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)ら3人が著作権譲渡をめぐる詐欺容疑で逮捕された事件で、被害者の男性投資家(48)が多額の資金を入金したのは、小室容疑者側の借金返済期日の直前だったことが大阪地検特捜部の調べでわかった。特捜部は、返済期限が迫る中で、小室容疑者が詐欺行為を主導したとみている。

 特捜部によると、小室容疑者は、自らが取締役を務める芸能事務所「トライバルキックス」社長の平根昭彦容疑者(45)、同社監査役で広告会社代表の木村隆容疑者(56)とともに、自作の曲や歌詞など806曲の著作権をすべて所有しているように装ってうその譲渡話を持ちかけ、兵庫県芦屋市に住む男性投資家から金をだまし取ることを計画。06年8月7日、これらの著作権を10億円で譲渡する仮契約を結んだうえで、前払い金として同9日に1億5千万円、同29日に3億5千万円の計5億円を振り込み入金させ、だまし取った疑いが持たれている。3人とも容疑を認め、小室容疑者は「責任をとって弁償したい」と述べているとされる。

 特捜部によると、当時、小室容疑者側は、借入先の一つの企業グループ持ち株会社で、前身会社が仕手集団の株価操縦の標的とされたこともある「A・Cホールディングス」(東京、旧南野建設)に3億3千万円の借金があり、その返済期日が同8月末に迫っていた。その2日前に入金された3億5千万円を借金の返済にあてたとみられる。

 また、特捜部によると、小室容疑者ら3人は事前に話し合い、投資家からスムーズに資金を引き出すために、著作権が譲渡できない状態にあることは隠すと決めたとされる。3人の役割について特捜部は、平根容疑者は小室容疑者の債務整理を担当する立場でかかわり、木村容疑者は小室容疑者に投資家を引き合わせる役割を担ったと判断。詐欺行為の中心になり、主導していたのは借金の返済に追われていた小室容疑者だったとみている。

 さらに、小室容疑者は06年8月7日に東京都内のホテルで仮契約を結んだ際、自ら作曲したCDを投資家に差し出し、「これをあなたにプレゼントする。世界で一つの曲です」と説明し、「僕は世間で名の知れた男。逃げも隠れもしない」とも話したとされる。特捜部は、こうした行為について、投資家を喜ばせて5億円の詐取を成功させるための手段だったとみて調べている。


小室容疑者逮捕 「償い帰ってきて」 業界困惑、ファンは惜しむ声

2008.11.5 03:05
このニュースのトピックス:特捜部

 数々のヒット曲を生み出した小室哲哉容疑者(49)の逮捕の報を受けた4日、音楽業界に激震が走った。曲に親しんだ世代からは才能を惜しむ声が上がり、関係者は困惑の表情を見せた。

 エイベックス・グループ・ホールディングスは、小室容疑者がメンバーとなっている「globe」が年内に発売を予定していたシングルCD2枚の発売中止と、「globe」の全曲の音楽配信も停止することを決定。ソニー・ミュージックエンタテインメントも、小室容疑者がメンバーだったグループ「TMネットワーク」のアルバムの発売中止を決めた。

 エイベックス・グループの広報担当者は、同容疑者の妻で「globe」メンバーのKEIKOさん(36)について、「大変ショックを受けていてコメントを出せる状態にない」と説明するのが精いっぱい。

 「TMネットワーク」のメンバーからは才能を惜しむ言葉もさんは「今回の件はいまだに信じられませんし、信じたくありません。彼なら償い、また音楽に帰ってきてくれると信じています」。木根尚登さんは「彼をリスペクトする気持ちも変わることはありません。彼が作った音楽がたくさんの人たちに勇気を与えてきたことも事実」と語った。

 一方、東京・西新宿のオフィス街。カラオケでよく歌ったという埼玉県熊谷市の会社員、森田洋介さん(32)は「時代の象徴だった。なぜまじめに音楽を続けなかったのか」。

 小室容疑者が特任教授として、ヒット曲作りのアイデアなどを教えていた尚美学園大学(埼玉県川越市)では、モンゴル人留学生の男性(28)が「業界のいろいろな話を聞かせてくれる楽しみな授業だったのに」と残念そうに語った。

 90年代のカラオケブームに乗ったの要請で前日夜に東京から移動していた大阪市内のホテルで任意同行を求められた。

 午前7時55分、特捜部係官と部屋を出た小室容疑者は白シャツに黒のパーカ姿。悔しそうに目を潤ませ捜査車両に乗り込んだ。

 午前8時10分、後部座席の中央で係官に両脇を固められたまま同市福島区の地検庁舎に到着すると、詰めかけた報道陣が車に殺到。小室容疑者は憔悴(しょうすい)しきった表情で庁舎内に入っていった。

 一方、小室容疑者が卒業した東京都国分寺市の早稲田実業高校には」がそびえ立ち、入り口には小室容疑者の手をかたどった実物大の彫刻も。職員は「2年前の甲子園優勝では随分注目されたが、久しぶりの話題がこんな話とは」と嘆いた。

                   ◇

 ■被害男性「罪の深さ認識して」

 小室容疑者らが詐欺容疑で逮捕されたことを受けて、10月初めに刑事告訴した個人投資家の男性(48)は4日、代理人の弁護士を通じて「罪の深さを認識、更生してほしい」とのコメントを報道機関に寄せた。

 男性は、5億円を詐取される被害にあった平成18年8月以降、約2年間にわたって告訴を控えた理由について「(小室容疑者の)音楽を愛した多くの皆さまに悲しい思いをさせたくないという思いから、できる限り円満解決の方法を探った」と説明した。

 しかし、小室容疑者から逆に慰謝料を求める訴訟が提起されたことに加え、和解成立後も代金が返還されず、弁護士を何度も変更するなど現実逃避の対応が続いたことを指摘。「このまま放置するのは良くないと考え、司法の裁きを受けることで罪の深さを認識、反省し、更生してほしいと考えるに至った」とした。


【小室逮捕】「世界に一つだけの曲」 投資家にオリジナルCD贈る (1/2ページ)

2008.11.4 23:48
このニュースのトピックス:芸能人の不祥事

大阪地検に向かう小室哲哉容疑者=4日午前8時9分、大阪市福島区

 音楽著作権の譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑でに逮捕された音楽プロデューサー容疑者(49)が、兵庫県内に住む個人投資家(48)に著作権譲渡を持ちかける前、「金を引き出すため、著作権を所有していない事実は隠しておこう」と、ほかに逮捕された2人に発案していたことが4日、分かった。また、その後の交渉過程で、自ら作った曲を「世界で一つだけの曲」とオリジナルのCDにして投資家に贈っていたことも判明した。


写真で見る「小室氏、転落の軌跡」


 特捜部は、小室容疑者が一連の計画を主導した上、作詞作曲という得意分野を武器に投資家を信用させ、代金を支払わせたとみて追及する。

 調べや関係者によると、小室容疑者は平成18年7月30日、東京都内のホテルで投資家と著作権譲渡の交渉を行う前に、自身が取締役を務めるイベント企画会社容疑者(45)と同監査役、木村隆容疑者(56)=いずれも詐欺容疑で逮捕=と打ち合わせ。「著作権が自由にならないといえば投資家が話に乗ってこない」と持ちかけ、隠蔽(いんぺい)することで合意したという。

 小室容疑者が10億円での売却対象とした806曲の著作権は当時、すべてが音楽出版社「エイベックス・エンタテインメント」などに譲渡されていた。そのうち主な約300曲の著作権をしており、小室容疑者に著作権譲渡の権限はなかった。


「小室ホール」今後は未定 母校の早稲田実業学校

 著作権譲渡をめぐる詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)の母校、早稲田実業学校(東京都国分寺市)の担当者は四日、敷地内にある「小室哲哉記念ホール」の今後の名称などについて「何も決まっていない」と話した。

 早稲田実業は二〇〇一年四月、創立百周年を機に新宿区から移転。その際、「優れた業績と母校に対する貢献をたたえて、名前を冠する」と同ホールを建てたという。

 小室容疑者は百周年記念式典で自ら作曲した記念歌を披露。「いつまで(曲を)歌い続けられるか分かりませんが…」と話していた。

 同校は「一時代を画した


小室容疑者逮捕 なじみの地 大分衝撃 国体に曲提供 知事「本当に残念」

2008年11月5日 00:36 カテゴリー:社会 九州・山口 > 大分

 大阪地検特捜部に4日逮捕された小室哲哉容疑者(49)は、妻の歌手KCO(ケイコ、KEIKOでも活動)さんの出身地大分県でも、今年の大分国体のイメージソングを作詞作曲するなどの活動をしており、なじみも深い。突然の逮捕に、関係者は衝撃を受けている。

 サッカーJ1ヤマザキナビスコ・カップで初優勝した大分トリニータはかつて、小室容疑者が役員を務める「トライバルキックス」(東京)とスポンサー契約を結んだ。ところが2005年夏、スポンサー料未払い金が約7000万円あることが発覚し、債務超過に陥った大分トリニータは県の外郭団体の緊急融資などで乗り切った経緯がある。

 大分トリニータの溝畑宏社長(48)は「事実関係がはっきりしないのでコメントしようがない」としながらも、スポンサー料未払いについては「計画的に返済を毎月受けているので問題ない」。シャムスカ監督は「(逮捕は)選手に関係なく、5日の天皇杯の試合にも影響ない」と話した。

 国体のイメージソング制作を依頼した大分県関係者も驚いた様子で、広瀬勝貞知事は4日の定例会見で「(小室容疑者は)能力や実績があり、本当に残念だ」。イメージソングについては「結果としてヒットせず、あまり大会で使われなかった」と語った。

 一方、大分県臼杵市で料亭を営むKCOさんの母親(61)は、小室容疑者の金銭トラブルについて「寝耳に水だった」と困惑した表情で、逮捕前に話していた。

 母親によると、今回の事件の被害者とされる男性投資家から、実家に電話があったのは昨年夏。「小室(容疑者)が金を返さない」。驚いた母親がKCOさんに伝えたところ、事務所を通じ「大丈夫。安心してほしい」と説明を受けたという。

 小室容疑者は8月、KCOさんと一緒に実家を訪れ、亡くなったKCOさんの父親の思い出話でにぎわったといい、母親は「仕事のことは全く分からない。家族にとっては優しい人」と話した。

=2008/11/05付 西日本新聞朝刊=


小室哲哉容疑者:詐欺で逮捕 世界進出で挫折/ファンに衝撃(その2止)

 ◇曲に泥塗る/おごりあった/時代の流れ感じる

 一時代を築き、絶大な人気を誇った小室哲哉容疑者(49)。「まさか」「おごりがあったのか」。ファンにも衝撃が走った。

 東京都港区のJR品川駅で待ち合わせをしていた横浜市の女性会社員(24)は「自分もたくさん聴いた。そんな人が逮捕されるなんてショック」と驚いた様子。目黒区の男性会社員(33)は「何かしら法に触れることをやっている印象はあった。いつかこんな時が来ると思っていた」と話した。

 JR大阪駅前でバスを待っていた奈良県の大学4年、西川真奈美さん(21)は「本人は最近バラエティー番組にも出ていて、人生いろいろあるなと思っていた。時代の流れを感じる」と言葉少なだった。

 京都市中京区で通勤途中の同市伏見区、会社員、森本祥子さん(31)は「自分の曲に泥を塗ってしまった。カラオケで歌うたびに残念な気持ちになりそう」と話していた。

 大阪市城東区の会社員、堀剛さん(40)は「おごりがあったのだと思う。手広くやりすぎたのでは」と語った。

 ◇エイベックス「捜査見守る」

 小室哲哉容疑者がメンバーのグループ「globe」が所属するレコード会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」(東京都港区)は4日、逮捕を受け、「大変遺憾。今後の捜査の行方を注意深く見守りたい」とのコメントを発表した。同社から26日と来月17日に発売予定だったglobeのシングルCD2枚は発売を中止するという。【前谷宏】

 ◇特任教授務める--埼玉の大学困惑

 小室容疑者は07年4月から尚美学園大学(埼玉県川越市)の芸術情報学部音楽表現学科の特任教授に就任していた。大学によると、「新世紀音楽概論」を担当。同大広報センターは「困惑している」とコメントした。

 ◇母校・早実には小室記念ホール

 小室容疑者の母校、早稲田実業(東京都国分寺市)には01年、創立100周年にちなみ、小室容疑者の寄付などで「小室哲哉記念ホール」が建設された。同校は4日、初等部入試の最中で、事務職員の男性は「新聞で知ったばかり」と戸惑いながら、ホールの名称については「小室さんが一番華やかなころに決まった。名前を変更するかどうか分からない」と話した。【木村健二】

 ◇周辺制度が未整備--著作権法に詳しい福井健策弁護士の話

 著作権の二重譲渡を防ぐために文化庁の登録制度があるが、手続きが煩雑で十分に利用されていないうえ、専門家が取引に介在しないケースも多い。今回は、著作権譲渡がビジネスとして洗練されていないために起きた事件だ。著作権だけが流通してどんどん金を生み出すというほど簡単ではない。かかわる人が正しい知識を身につけることと、専門家の育成、登録制度の早急な改善が求められる。

 ◇あせりあったのか--音楽評論家の伊藤強さんの話

 最近は借金があり、かなり金に困っているという話は聞いていた。以前ほど音楽活動は活発ではなかったが、印税収入などはあったはず。金を増やそうと無理をしたのでは。あせりがあったのかもしれない。一時代を築いた才能あるプロデューサーだけに、(事件は)そこまで行ってしまったのかと驚いている。

毎日新聞 2008年11月4日 東京夕刊


男性に「三重譲渡」図る=著作権の仕組み悪用か・小室容疑者

 著作権売却話で5億円を詐取したとして逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)が、譲渡済みで売却できない全806曲のうち、約300曲の著作権を自らが役員を務める2つの関連会社に二重譲渡していたことが5日、大阪地検特捜部の調べで分かった。同容疑者らはこの事実を隠し、兵庫県の投資家男性には「三重譲渡」を持ち掛けていた。
 また300曲のうち、ヒット曲を含む計26曲の権利は関連2社が所有していると文化庁に登録。譲渡先と争いになっても、小室容疑者側が優先権を主張できるようにしていた。特捜部は、同容疑者らが一般になじみの薄い仕組みを悪用したとみて、さらに調べている。(2008/11/05-05:12)


小室容疑者、300曲の著作権を既に二重譲渡

 音楽著作権の売却話を巡る詐欺事件で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)が、音楽プロモーション会社など2社から計2億4000万円の借金をし、その「代物弁済」として、音楽出版社に譲渡していた806曲の著作権のうち約300曲を2社に二重譲渡していたことがわかった。

 事件の被害者である兵庫県芦屋市の会社社長(48)への売却話は「三重譲渡」にあたることになる。

 2社は、音楽プロモーション会社「ティーケートラックス」(東京都中央区)と、小室容疑者が取締役を務めるイベント企画運営会社「トライバルキックス」(東京都港区)。ティーケートラックスは、小室容疑者の高校時代の同級生が1991年に設立した。

 捜査関係者などによると、小室容疑者はティーケートラックスには約2億円、トライバルキックスには約4000万円の借金があったが、ティーケートラックスには2005年に「CAN YOU CELEBRATE?」など主要な約290曲、トライバルキックスには06年に「DEPARTURES」など12曲の著作権をそれぞれ譲渡し、返済に代えたという。

 約300曲はすでに数十社の音楽出版社に譲渡されていたが、ティーケートラックスは05年秋以降に290曲のうち14曲を、トライバルキックスは12曲すべてをそれぞれ文化庁に登録。小室容疑者が社長に806曲の著作権売却を持ちかけたのは06年7月で、大半がすでに二重譲渡の状態にあったことになる。しかし、特捜部の発表によると、小室容疑者は売却話の際、社長に対し、「僕は音楽出版社から完全に独立していますから、僕の過去の曲の著作権については、音楽出版社との間でも、全部、僕の手元に残しておくという契約になっています」などとうそをついていたという。

2008年11月5日03時02分 読売新聞)

社説:小室容疑者逮捕 青春の夢を壊した罪は重い

 数多くのヒット曲を生み出し、日本のポップス界に一時代を築いた音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者が、著作権譲渡を名目にした詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された。「小室サウンド」とともに青春時代を過ごした世代を中心に衝撃は大きい。

 小室容疑者は1990年代からシンセサイザーを多用して作曲、作詞した曲を提供し、人気アーティストを育ててきた。

 華原朋美さんの「I’m proud」や安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」は大ヒットし、いまもカラオケの定番になっている。関係したCDの総売り上げは1億7000万枚以上、全盛期の年間収入は20億円以上と推定される。

 ところが、近年はヒット曲に恵まれず、アジアでの音楽関連事業の失敗や派手な私生活で巨額の負債を抱え、海外に保有する不動産を処分するなど困窮していたという。

 そのため、全作品の著作権を自分が保有しており、それを10億円で譲渡するという話を投資家に持ちかけた。代金の一部として5億円を受け取り、民事訴訟で全額返済などの条件で和解が成立したのに、返済していなかった。

 実際には、小室容疑者の著作権は既に音楽出版社に譲渡され、日本音楽著作権協会が管理していた。小室容疑者には、音楽出版社などから年間約2億円が支払われていた。

 小室容疑者は容疑事実を認めている。著作権は文化庁に任意で登録する制度があるが、音楽業界では登録していないケースがほとんどだ。自分の知名度に加えて、制度の死角や業界の慣行を悪用したと批判されてもやむを得まい。

 デジタル社会化が進み、著作物をネット上で活用する新しいビジネスが生まれている。今回の事件は、著作権についての意識向上や登録制度の周知、明確化といった著作権ビジネス時代の課題を浮き彫りにしたともいえる。

 なにより、罪が重いのは「小室サウンド」に共感した同世代のあこがれや、小室容疑者に続こうとした若者たちの夢を、ものの見事にぶち壊したことだ。

 音楽の才能とチャンスさえあれば、だれでも成功をつかむことができる。小室容疑者自身が体現した「ジャパニーズ・ドリーム」は泡のように消えた。

 著作権は知的創造の成果である。創造性を何より大切にすべき小室容疑者が著作権と芸術活動をおとしめた。

 頂点からの転落は本人の責任だ。だが、下積み生活に耐えてひのき舞台を目指す若者たちに、同じ失敗を繰り返させてはならない。

 巨額の金がなぜ、どこに消えたのか、食い物にした人物はいないのか。謎の残る事件の背景を、きちんと明らかにしていくことも欠かせない。


小室哲哉逮捕でglobeの着うたなどが配信停止に

 エイベックス・グループ・ホールディングスは、アーティストの小室哲哉の逮捕を受けて、小室容疑者が所属する「globe」関連の着うた、および着うたフルなどの楽曲を配信停止することを決めた。

 エイベックスでは、小室容疑者逮捕の報道を受けて、「逮捕されるという事態が生じたことは大変に遺憾。今後の捜査の行方を注意深く見守りたい」とのコメントを発表。同社契約アーティストで同容疑者がメンバーとして所属する「globe」の楽曲、および「globe featuring~」名義の楽曲の音楽配信を停止することを決めた。発売を予定していた音楽CDの発売も中止となる。

 携帯電話向けでは、着メロ/着うた/着うたフル/着ムービー/着ボイス/ビデオクリップ/リングバックトーンの各楽曲が配信停止の対象となる。「レコ直♪」(レーベルモバイル)や「music.jp」(MTI)、「dwango.jp」(ドワンゴ)といった大手の携帯向け楽曲配信サイトでは、エイベックスからの要請を受けて、すでに該当する楽曲の配信が停止されている。

 多くのアーティストに楽曲を提供し、プロデュースを行ってきた小室容疑者。同容疑者が関係する楽曲は、携帯電話向けに配信されているものだけでも相当数に及ぶ。音楽配信各サイトでは、これらの楽曲については配信を行っている。今後もレーベルの意向に合わせて対応するとしている。


 取り調べを終え、大阪地検を出る小室哲哉容疑者=4日午前11時35分、大阪市北区

小室容疑者、うっすら涙 背中丸め、わずかに苦笑

 数々のミリオンセラー曲を手掛けた“天才”ミュージシャンの目にうっすら涙が浮かんでいた。4日午前、詐欺容疑で大阪地検に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)。背中を丸めて力なく下を向き、一斉に光るフラッシュに少し苦笑したような表情を浮かべ、大阪地検の庁舎へ。一時代を築いた面影は見られなかった。

 小室容疑者は、白のTシャツに黒のパーカ姿。午前7時50分ごろ、大阪市内のホテルからワンボックス車に乗り込み、地検係官に両脇を挟まれるように後部座席に座った。やつれた様子で、目にはうっすら涙も。さかんに髪をいじり、悔しそうに唇をかんだ。

 約20分後、100人以上の報道陣が集まり、ヘリコプターのごう音が鳴り響くなか大阪地検に到着。一斉にフラッシュが光り、報道陣が車に駆け寄ると、小室容疑者は垂れた前髪越しに軽く左右を見回し、口元を少しだけ緩めた。


“天才”音楽家、目に涙 「才能惜しい」の声も '08/11/4

 数々のミリオンセラーを手掛けた“天才”ミュージシャンの目に、うっすらと涙が浮かんだ。四日、詐欺容疑で大阪地検に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉こむろ・てつや容疑者(49)。曲に親しんだ世代からは才能を惜しむ声が上がり、母校や関係者は困惑の表情を見せた。

 小室容疑者は、白のTシャツに黒のパーカ姿。午前七時五十分ごろ、大阪市内のホテルからワンボックス車に乗り込み、地検係官に両脇を挟まれるように後部座席に座った。やつれた様子で、目にはうっすら涙も。さかんに髪をいじり、悔しそうに唇をかんだ。

 約二十分後、百人以上の報道陣が集まり、ヘリコプターの音が鳴り響くなか大阪地検に到着。小室容疑者は背中を丸めてうつむき、一斉に光るフラッシュに少し苦笑したような表情を浮かべて地検庁舎に入った。

 東京・西新宿のオフィス街。カラオケでよく歌ったという埼玉県熊谷市の会社員森田洋介もりた・ようすけさん(32)は「時代の象徴だった。なぜまじめに音楽を続けなかったのか」。

 自宅兼事務所が入る東京・西麻布の高級マンションには午前八時すぎ、地検係官ら十二人が家宅捜索に入った。近くで働く女性(55)は「ちやほやされて、地に足が着かなくなっていたのでは」と切り捨てた。

 「小室哲哉記念ホール」がある東京都国分寺市の母校・早稲田実業の職員は「二年前は甲子園優勝で注目された。久しぶりの話題がこんな話とは」と嘆いた。

 大分県臼杵市で料亭を営む、小室容疑者の妻KCO(音楽グループ「globe」のKEIKO)さんの母(61)は十月、金銭トラブルについて「寝耳に水だった」と困惑した表情で話していた。

(引用)

んじゃ パー 

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