がんも身のうち *子宮頸がん再発転移の無治療ライフ* -7ページ目

がんも身のうち *子宮頸がん再発転移の無治療ライフ*

癌になったらどうすればいいの? 答えはきっと、一人ひとりの胸のうちにある。闘うも闘わないも、その方法も、人それぞれでいいと思う。それまでの人生が、皆それぞれであったように、そこから先の生き方もまた、その人らしくあることを諦めなくていいんじゃないかな。


こんにちは。

ブログ更新から遠ざかっている間にすっかり秋ですね。
うかうかしてたら退院から1ヶ月近くも過ぎてしまったので、今日は入院中のできごとについてまとめてお伝えします。


まずは外科に入院して 初日の午後からCVポート埋込手術、翌日には緩和ケア科に転科して、現状確認と体調のメンテナンスを行うことが目的の入院でした。


◆ CVポート埋込手術

私は「我慢強そうに見える」と言われることが多く、一般に医師は女性は痛みに強いと思っていると聞いていたので、執刀のDr.に 痛みが怖く
緊張感と不安でガチガチなこと、何もわからないようにしてほしいことを伝えておきました。
そのとおりにしてくださったらしく、過去記事にも書きましたが、術中のことは眠ってしまって何一つ覚えていません。

術後になってから、初めに使う予定だった右腋窩の血管が詰まっていたため(理由は血栓?)
首の血管に変更したりして、1時間弱の手術予定時間が2時間超になったと聞きました。


◆ エコー検査

血栓があった?可能性が出てきたので、両足のものすごい浮腫みの原因もソレかも、ということで
急遽 両足のエコー検査を受けました。

結果は セーフ。
もしも血栓が見つかっていたら、溶解剤の点滴治療が必要になるところだったので 何もなくてホッとひと安心。


◆ 脳MRI

入院先の緩和ケア病院での検査としてはほぼ1年ぶり、大学病院での全脳照射からおよそ半年ぶりとなる頭部MRIです。
何か映ってしまったら命取りに直結だったから 前夜は不安でロクに眠れませんでした。
結果は、造影剤アレルギーのため単純撮影ではありますが、なんとかクリア。

やれやれでしたが、今回のMRIには今までと違うことが。
それは、体の痛み。
じっと仰向けで横になっていなければならない
25分間が、下腹部と腰部の皮膚症状からの痛みでかなり苦しいものになりました。


◆ 利尿剤

両足のキョーレツな浮腫みは、鼠径部に広がった腫瘍が静脈やリンパ管を圧迫して流れを悪くしている機能性の原因が8割なのはわかっているけれど、わずかな期待でもチャレンジしてみましょう、ということで利尿剤を服用することに。

利尿剤は降圧剤でもあるので、もとから低血圧の私にはリスクがあり、始めるなら入院中の方が良いだろうという判断でした。

ベッドから立ち上がる時、トイレや洗面所へ行く時はいつでもナースコール。
飲水量と排尿量を毎回計測して記録。
ミネラルバランスを頻繁に血液検査してチェックなど、にわかに小忙しくなりました。

結果的には、血圧の過度の低下は見られず良かったのですが、浮腫の改善も今のところごくわずかしかありません。


◆ 皮膚症状専門の認定看護士さん

下腹部全般に広がった皮膚転移は、右の腰部にも着々と領土拡大を続けていて、今の私が最も困っている症状です。
簡単に言うと、肌表面の真皮がガンに蝕まれ、因幡の白ウサギのようにズル剥けの真っ赤な肌が剥き出しになり、痛みと出血、滲出液などに悩まされ、感染のリスクにもさらされている状況です。

これまで往診のDr.であれ訪看さんであれ いろいろと相談しても誰からも良いアドバイスがいただけず、皮膚症状専門の認定看護士さんに診ていただけるのは、私にとって 今回の入院のハイライトでした。

結果は大満足。
石鹸で患部を洗い清潔を保つ洗浄方法と、経済的にも持続可能な新たな処置方法を教えていただきました。

赤剥けの患部は、水道水は無論のこと、一部は生理食塩水でもモーレツな痛みが走り、シャワー浴の際も毎回 防水フィルムとサランラップでガードする状況だったため、「石鹸で洗う」なんて麻酔しなくちゃ無理!と思いましたが、方法ってあるものなんですね~。

おかげで今ではベッド上で1日おきには洗浄でき、感染のリスクは激減しました。

保護材についても、以前はガーゼに外用薬を塗ったものを患部に貼りつけ、尿取りパッドでガードした上からニット腹巻きで固定する、という方法でした。
でもどう工夫しても 尿取りパッドがズレてしまい、下着も腹巻きも、下手をすれば衣服も寝具も汚れてしまって情けない思いでした。

今は認定看護士さんに教えてもらった保護材を使用。ちょっとお高いですが、もう尿取りパッドは不要になり、身の回りを汚すこともほとんどなくなりました。

どんなに手間ひまと費用をかけてお手当てしようと、創部や患部が根本的に治癒することはありません。
でも日常が少しでも快適に過ごせるのは本当にありがたいことです。

入院中にお世話になった皆みなさま、ありがとうございました。



とても寂しく悲しいことですが、最近は同じような状況の中を闘いながらブログをしていた仲間が次々と空へ昇ってしまい、何となく気持ちに張り合いが戻ってきません。ブログ詣でからも自身のブログ更新からも少し足が遠のいていますが、この状況もいずれ変化するでしょうし、私のお迎えは今のところ、まだ喫緊のことではなさそうです。


またお伝えしたいことを見つけたら更新しますので、気まぐれで申し訳ありませんが、皆さまどうかあまりご心配なきようお願いしますねラブラブ




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