バンクーバーオリンピックの女子フィギュアスケートは感動でしたね。
鈴木明子選手、安藤美姫選手、浅田真央選手と日本勢は全員入賞を果たし、
すばらしい健闘を見せてくれました。
中でも印象に残ったのはやはり浅田真央選手です。
ショートの「仮面舞踏会」では本当に初めて舞踏会にデビューしたかのような
初々しさと品の良さがあって素敵でした。
フリーの「鐘」は「仮面舞踏会」とは対照的なプログラムですよね。
ロシアの苦悩と平和の願いがこめられた壮厳な音楽です。
初めてこの曲で演技しているのを見たときは
浅田選手の可憐さを打ち消してしまってるように感じたのですが
オリンピックでは見事にプログラムを自分のものとしていて驚きました。
浅田選手の迫真の演技の「鐘」を見ているうちに、
「鐘」はある意味苦悩を乗り越えようとする人にしかできない曲かもしれないと思いました。
ライバルと言われたキムヨナ選手の選曲は「007」とガーシュウィンのピアノ曲。
浅田選手もいくらでも観客を魅了するような曲を選べたはずなのです。
しかしトリプルアクセルをフリーだけで2回飛ぶという、海外でもクレイジーとまで言われた構成の上に、
「鐘」という難しい曲をオリンピックにぶつけてきたことに、
私は浅田選手に底知れないアスリートとしての精神を感じずにはいられませんでした。
浅田選手がこれから目指していく場所は、
常に自分を高めながら進んでいく人にしか行けない場所のようにも感じます。
私の中で浅田選手の「鐘」は、これからもずっと心に残るプログラムになると感じました。