【キーワードで振り返る2010韓国スポーツ界】
いつになく大型スポーツイベントが多かった2010年。
韓国スポーツの7つのキーワードから今年一年を振り返ってみる。
■女王の涙
写真:キム・ヨナ
「フィギュアの女王」キム・ヨナが2月のバンクーバー冬季五輪女子フィギュアスケートで、歴代最高得点の228.58点で優勝した。ライバル浅田真央に大差をつけて制した演技に世界からの賛辞が相次いだ。
大会を中継した米NBCテレビは「女王陛下、万歳」と叫ぶほど興奮した。キム・ヨナは演技を終えた後、表彰台で涙を流し、国民を感動させた。その後に意欲を喪失し、引退について悩んだ。
その過程でブライアン・オーサー・コーチと決別するなどした。結局グランプリシリーズの欠場を表明したが、年末に米女性スポーツ財団による「今年の最優秀女性アスリート」に選ばれた。
■グローバル世代の快進撃
写真:モ・テボム
写真(中央):イ・サンファ
写真:イ・スンフン
モ・テボム、李相花(イ・サンファ)、李承勲(イ・スンフン)の88年生まれの三人が誰も予想できなかった金メダルパレードを繰り広げた。三人は表彰台で笑顔を見せ、はしゃいだ。これまでの選手とは異なり、正直に喜びを表現したのだ。
空腹を我慢し、厳しい練習を耐えるのではなく、自分の意志に従って楽しく練習する新世代の登場に対して、グローバルマインドを備えたとして「G世代トリオ」という造語が登場した。
■ヘバルシュートと風車パフォーマンス
写真:韓国対ナイジェリア戦
6月のワールドカップ(W杯)で韓国はアウェーでの決勝トーナメント進出の快挙を成し遂げた。ギリシャを完勝した後、アルゼンチンに敗れたが、ナイジェリアに引き分け、グループ2位で1次リーグを突破した。その際に登場した言葉が「ヘバルシュート(ヘディングシュートとボレーシュートの合成語)」だ。
ナイジェリア戦で、寄誠庸(キ・ソンヨン)=セルティック=のFKから李正秀(イ・ジョンス)=アル・サッド=がヘディングを試みたが、足に当たってゴールしたのを見てファンから出た言葉だ。ギリシャ戦での朴智星(パク・チソン)=マンU=、の風車パフォーマンスも印象的だった。
朴智星はその後、英プレミアリーグで29日現在6得点を挙げ、最高の活躍を見せており、李青龍(イ・チョンヨン)=ボルトン=、朴主永(パク・チュヨン)=ASモナコ=、寄誠庸、車ドゥリ(セルティック)ら欧州組の選手らも活躍を見せている。
■サッカー「女天下」
写真:チ・ソヨン
ヨ・ミンジ(咸安代山高)と池笑然(チ・ソヨン)=神戸レオネッサ=。1年前まで無名だった二人が今夏に国民的スターになった。7月のU20(20歳以下)女子W杯で池笑然は、6試合で8得点を挙げ、韓国3位の立役者となった。
9月にはU17(17歳以下)W杯でヨ・ミンジが、FIFA主催大会で韓国サッカー史上初めて韓国を優勝に導く立役者となった。また得点王となり最優秀選手に選ばれた。
■「ホンデガル」砲
写真:イ・デホ
「ホンデガル」砲とは、ロッテのクリーンナップトリオ、ホン・ソンフン-李大浩-ガルシアのこと。ロッテは今季の主役ではなかった。韓国シリーズはSKが優勝し、ポストシーズンは5試合すべてが1点差で決まった斗山-サムスン戦に注目が集まった。
しかし李大浩(イ・デホ)を抜いて今季を語ることはできない。9試合連続本塁打という世界記録をマークするとともに前代未聞の打撃部門7冠王に輝き、最優秀選手(MVP)にも選ばれた。加えて柳賢振(リュ・ヒョンジン)は投手2冠に輝いた。
両選手の活躍などで韓国プロ野球は、過去最多の観客動員数(592万8626人)を記録した。さらに光州球場の新設や新球団設立など球界にとって好ムードが漂っており、2011年の飛躍が期待されている。
■広州の復活
写真:パク・テファン
11月の広州アジア大会では復活という言葉が飛び出した。昨年の競泳の世界選手権ローマ大会で全種目予選落ちした「マリンボーイ」朴泰桓(パク・テファン)が100メートル、200メートル、400メートルで優勝し、アジア大会2連続3冠王に輝いた。
2006年のドーハ・アジア大会で屈辱を味わった野球の韓国代表も、秋信守(チュ・シンス)の活躍などで全勝優勝を成し遂げ、アジア最強国の名誉を回復した。男子ハンドボール代表も8年ぶりに頂点に返り咲くなど、韓国は76個の金メダルを獲得し、総合2位を死守した。
特に競泳のチョン・ダレ、囲碁のイ・スルア、新体操のソン・ヨンジェは「美女3人組」として注目され、闘魂を見せた射撃のキム・ユンミ、アーチェリーのキム・ウジンなど新たなスターが登場した。
■ゴルフ・コリア
写真:キム・ギョンテ
米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー、男子女子日本ツアー、男子アジアツアーで賞金王を韓国が席巻した。LPGAでは、崔羅蓮(チェ・ナヨン)が賞金女王とベアトロフィー(年間平均最少打数賞)を獲得し、韓国人選手が10勝を挙げた。
日本ツアーでは、男子で金庚泰(キム・ギョンテ)が賞金王、女子でアン・ソンジュが賞金女王を獲得した。19歳の盧承烈(ノ・スンヨル)は、アジアツアー史上最年少で賞金王を獲得した。このように今年は韓国人選手の海外での活躍が目立った一年だった。国内では、イ・ボミが賞金女王、最少ストローク賞、最多勝、大賞を獲得し、新たなスターに浮上した。男子では新人王に輝いたキム・ビオが米プロゴルフ(PGA)ツアー参戦を果たした。
[朝鮮日報元記事2010/12/31 07:03:30]
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韓国スポーツの7つのキーワードから今年一年を振り返ってみる。
■女王の涙
写真:キム・ヨナ
「フィギュアの女王」キム・ヨナが2月のバンクーバー冬季五輪女子フィギュアスケートで、歴代最高得点の228.58点で優勝した。ライバル浅田真央に大差をつけて制した演技に世界からの賛辞が相次いだ。
大会を中継した米NBCテレビは「女王陛下、万歳」と叫ぶほど興奮した。キム・ヨナは演技を終えた後、表彰台で涙を流し、国民を感動させた。その後に意欲を喪失し、引退について悩んだ。
その過程でブライアン・オーサー・コーチと決別するなどした。結局グランプリシリーズの欠場を表明したが、年末に米女性スポーツ財団による「今年の最優秀女性アスリート」に選ばれた。
■グローバル世代の快進撃
写真:モ・テボム
写真(中央):イ・サンファ
写真:イ・スンフン
モ・テボム、李相花(イ・サンファ)、李承勲(イ・スンフン)の88年生まれの三人が誰も予想できなかった金メダルパレードを繰り広げた。三人は表彰台で笑顔を見せ、はしゃいだ。これまでの選手とは異なり、正直に喜びを表現したのだ。
空腹を我慢し、厳しい練習を耐えるのではなく、自分の意志に従って楽しく練習する新世代の登場に対して、グローバルマインドを備えたとして「G世代トリオ」という造語が登場した。
■ヘバルシュートと風車パフォーマンス
写真:韓国対ナイジェリア戦
6月のワールドカップ(W杯)で韓国はアウェーでの決勝トーナメント進出の快挙を成し遂げた。ギリシャを完勝した後、アルゼンチンに敗れたが、ナイジェリアに引き分け、グループ2位で1次リーグを突破した。その際に登場した言葉が「ヘバルシュート(ヘディングシュートとボレーシュートの合成語)」だ。
ナイジェリア戦で、寄誠庸(キ・ソンヨン)=セルティック=のFKから李正秀(イ・ジョンス)=アル・サッド=がヘディングを試みたが、足に当たってゴールしたのを見てファンから出た言葉だ。ギリシャ戦での朴智星(パク・チソン)=マンU=、の風車パフォーマンスも印象的だった。
朴智星はその後、英プレミアリーグで29日現在6得点を挙げ、最高の活躍を見せており、李青龍(イ・チョンヨン)=ボルトン=、朴主永(パク・チュヨン)=ASモナコ=、寄誠庸、車ドゥリ(セルティック)ら欧州組の選手らも活躍を見せている。
■サッカー「女天下」
写真:チ・ソヨン
ヨ・ミンジ(咸安代山高)と池笑然(チ・ソヨン)=神戸レオネッサ=。1年前まで無名だった二人が今夏に国民的スターになった。7月のU20(20歳以下)女子W杯で池笑然は、6試合で8得点を挙げ、韓国3位の立役者となった。
9月にはU17(17歳以下)W杯でヨ・ミンジが、FIFA主催大会で韓国サッカー史上初めて韓国を優勝に導く立役者となった。また得点王となり最優秀選手に選ばれた。
■「ホンデガル」砲
写真:イ・デホ
「ホンデガル」砲とは、ロッテのクリーンナップトリオ、ホン・ソンフン-李大浩-ガルシアのこと。ロッテは今季の主役ではなかった。韓国シリーズはSKが優勝し、ポストシーズンは5試合すべてが1点差で決まった斗山-サムスン戦に注目が集まった。
しかし李大浩(イ・デホ)を抜いて今季を語ることはできない。9試合連続本塁打という世界記録をマークするとともに前代未聞の打撃部門7冠王に輝き、最優秀選手(MVP)にも選ばれた。加えて柳賢振(リュ・ヒョンジン)は投手2冠に輝いた。
両選手の活躍などで韓国プロ野球は、過去最多の観客動員数(592万8626人)を記録した。さらに光州球場の新設や新球団設立など球界にとって好ムードが漂っており、2011年の飛躍が期待されている。
■広州の復活
写真:パク・テファン
11月の広州アジア大会では復活という言葉が飛び出した。昨年の競泳の世界選手権ローマ大会で全種目予選落ちした「マリンボーイ」朴泰桓(パク・テファン)が100メートル、200メートル、400メートルで優勝し、アジア大会2連続3冠王に輝いた。
2006年のドーハ・アジア大会で屈辱を味わった野球の韓国代表も、秋信守(チュ・シンス)の活躍などで全勝優勝を成し遂げ、アジア最強国の名誉を回復した。男子ハンドボール代表も8年ぶりに頂点に返り咲くなど、韓国は76個の金メダルを獲得し、総合2位を死守した。
特に競泳のチョン・ダレ、囲碁のイ・スルア、新体操のソン・ヨンジェは「美女3人組」として注目され、闘魂を見せた射撃のキム・ユンミ、アーチェリーのキム・ウジンなど新たなスターが登場した。
■ゴルフ・コリア
写真:キム・ギョンテ
米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー、男子女子日本ツアー、男子アジアツアーで賞金王を韓国が席巻した。LPGAでは、崔羅蓮(チェ・ナヨン)が賞金女王とベアトロフィー(年間平均最少打数賞)を獲得し、韓国人選手が10勝を挙げた。
日本ツアーでは、男子で金庚泰(キム・ギョンテ)が賞金王、女子でアン・ソンジュが賞金女王を獲得した。19歳の盧承烈(ノ・スンヨル)は、アジアツアー史上最年少で賞金王を獲得した。このように今年は韓国人選手の海外での活躍が目立った一年だった。国内では、イ・ボミが賞金女王、最少ストローク賞、最多勝、大賞を獲得し、新たなスターに浮上した。男子では新人王に輝いたキム・ビオが米プロゴルフ(PGA)ツアー参戦を果たした。
[朝鮮日報元記事2010/12/31 07:03:30]
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