無性に大仏様の側に行ったり、奈良公園を歩きたくなるときがあります。
最近の奈良公園。ふと目にとまった銀杏の木。
不格好だな・・・。
いつもなら気にせず素通りしたはずの木に、なぜか吸い寄せられて近づきました。
下から見上げると、枝には実が撓わに。
実を育てることに持てる力を注ぎ込んで立っていました。
スタイルは悪く、髪はボサボサ。
でも、見れば見るほど美しい。
私の日常は、きれいな映像を探して切りとったり加工したりすることばかりしていて、何かを大きく見失っているのかもしれないと。
もっとゆっくり目を動かして、もっと十分に気配を感じながら、歩いてみたいと思います。
おそらく子供の頃はそうしていただろうように。
しばらくしたら、またあの銀杏に会いに行きたいと思います。