「Foujita」 | Luch Kolorita

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創作メモ と 「お気に入り」の日々







兵庫県立美術館で開催されている 「藤田嗣治展」 へ行ってきました。

思った以上に作品が揃っていて、嬉しい驚きでした。

ゆっくりと彼の変遷を辿ることができます。



あまりに有名過ぎるのと、ちょっとした先入観とで、いままで真剣に作品を観たことがなかったのですが、今回の展覧会で少し面白くなってきました。

彼の研究が熱心に行われていること、そして展覧会に深みを与えていることの一つに、画家が残した大量の手記や手紙の存在があるのを感じました。

裏付けや信憑性が増しますね。(ただし彼がどこまで誠実に自身を綴ったかは、また別問題だと思いますが。)



あの乳白色の女体があれだけ並ぶと、本当に美しい ! ^^



色も美しかったし、細い線にも魅せられましたが、でもやはり私は彼の絵そのものよりは、人物や生涯のほうに惹かれます。

黒田清輝との関係。ピカソやスーチンと過ごしたモンパルナス時代。5度の結婚。成功と失墜。カトリックの洗礼。「日本を捨てた」 のか 「日本に捨てられた」 のか。

できれば1度、生でお会いしてみたかったです。

もし彼がいまの時代を生きていたら、キティちゃんのフィギュアを集めてたりしてそうな気がします。^^