憎む、恨む、怒る。

 

ネガティブな感情を手放すというのは

なかなか難しかったりします。

 

手放したいと思って

ポジティブに捉えようとしても

何かの拍子に浮かび上がってくる

そんな感じで浮かんだり沈んだりします。

 

忘れたくても

忘れられない。

 

あるいは

絶対に忘れない。

 

そう思うこともあるのではないでしょうか。

 

私も

憎む、恨む、怒る

そんな感情に囚われていた時期がありました。

 

誰に対して?

 

それは別れた夫に対してでした。

 

ですが

自分の中にそんな感情を持つことが許せなかった私は

その感情に蓋をしていました。

 

自分の中にある

どろどろとしたそんな感情が認められなくて

そんなことを気にする人間ではないと思われたくて

というか

自分で思いたくて蓋をしていました。

 

子どもたちのことを考えたら

前夫に対する怒りを出すわけにはいかない。

子どもたちに悪い感情を与えたくない

自分の父親が悪い人だと思わせたら可哀想だ。

 

とまぁ

いろいろな感情が彼に対してはありました。

 

縁を切りたくて別れたのに

別れた後でも囚われている。

 

大嫌いも大好きも感情のエネルギーを使っているのは同じ。

どちらに振っているかの違いだけです。

 

だから感情に蓋をしていました。

囚われたくないから

ないものにしていた。

 

ですが

手放していないから

そもそも自分で認めていなかったから

時折

浮き上がってくる恨みつらみ。

 

苦しかったですね。

 

認めたくない自分を認めることさえできなかった。

 

自分はそんな感情に振り回されない。

常に冷静でいたい。

 

戦っていたような気がします。

 

本当だったら

誰かを恨んだり、憎んだり

そんな感情は経験したくないもの。

 

みんないい人でいたいし

いい人とだけ縁を繋ぎたい。

 

私は人を見る目がなかったのかもしれない。

そんなことを考えれば考えるほど

自分はそんな馬鹿な人間ではないと

その部分も認められなかった。

 

とまぁ

そんな時期がありました。

 

順風満帆な人生を送っている人ばかりではありません。

 

人それぞれに辛い時期があります。

 

その中で生まれるネガティブな感情。

 

それを体験するのはとっても辛いし

できればしたくないと思っていたけれど

でも

それを乗り越えて、手放せた先には

自分が今まで思い描けなかった明るい世界があります。

 

前夫に対する感情を手放せたのは

まず、自分がそういう感情を持っていると認めたこと。

 

自分にもそんな女々しい部分があったんだと認めたこと。

(ていうか、なんでめめしいって女女って書くんでしょうね・・・)

 

そして

私自身の心の中には

楽しい、嬉しい、幸せという

ポジティブな気持ちだけじゃなくて

恨む、憎む、悔しい、嫌いという

ネガティブな気持ちだって存在しているんだってことを

私に教えてくれるために現れた人だと。

 

その役回りを彼はしてくれた。

 

そう思うとありがたいなぁと。

 

彼との生活の中で

人間不信になり、常にお金の心配をして、誰にも相談できず

一人で子育てをして・・・。

 

死んでしまおうかと思ったことも。

というか

死んだら楽になるだろうなぁと。

 

でも

あの時死なないでよかった。

 

本当によかった。

 

それを乗り越えて

そして彼に対する感情が手放せて今があります。

 

随分時間がかかったけれど

でも

その時間が私には必要だったし

それを乗り越えるために

心の内側を見つめるために

コーチとなり、陰陽五行に出会うことができました。

 

天国と地獄

どちらも経験することは豊かです。

 

それ以上に

地獄の中に天国をみつける心は

とても豊かな心だと思います。

 

もし

今まさに

ネガティブな感情に包まれて

それを手放せないのなら

まずはそれを思い切り味わって

そんな感情を持っている自分を認めて味わってみてください。

 

それをやり切ったら

誰かに話してみたり

ノートに書いてみたり

そうやって感情を切り離してみてください。

 

そうしたら

次は

そんな経験をした自分を

乗り越えてきた自分を褒めてあげて欲しいんです。

 

「よくがんばったなぁ」と。

 

そこができたら

その経験から得られたものは何か。

そんなことを考えてみて欲しいんですよ。

 

そこまでいくのは

すぐには出来ないし

感情はついてこないけど

でも

ゆっくりでいいので

やってみてください。

 

そうやってみたら

時間と共に

私のように、相手に感謝することさえできるようになります。

 

もちろん

そういう感情を手放したくないなら

ずっとお持ちになっていたらいいと思います。

 

別に

どちらが正しいというものではないので。

 

ただ

囚われるのが嫌だと思った時は

トライしてもらったらいいなぁと。

 

 

強さって

戦うばかりではなくて

何事にも囚われない心の明るさも

強さなんじゃないでしょうか。


そんなふうに思える今日この頃です。




鳳凰が飛んでいるような夕空。