ふとした何気ない一言をキャッチして
本音を引き出すのが私の仕事です。
逆を言えば
その部分を聞き逃してしまうと
何処に問題があるのかが見えてこない場合があります。
だから
会話をする時は真剣です。
言葉以上の言葉を聴こうとする。
「言った言葉」=「本当に思っている事」
そんなふうに単純にいかないものです。
立場が上になればなるほどそういう場合が多い。
正しいことを言うように教育されていたり
感情よりも理論や常識を言うべきだと教えられたり
そういう会話を長く続けていればいるほど
本音は何層ものベールの下に隠れているものです。
だから
ふっとした時に言葉を逃さないように聴く。
面白いのは
無意識に言ってしまう場合があること。
私はその意識の下にある無意識の部分の言語化を待っているんです。
会話をしながら。
じっと待っている。
その部分が見えないと
どんなにスキルを学んでも
どんなにコンサルティングを受けても
行動に移せなかったり
何かが邪魔をして動けなかったりします。
セッションをしていて感じることは
以外と人は相手が期待している言葉を言ってしまうという事。
それが有効なコミュニケーションの一つだと思っているかのように。
自分と向き合っているのではなくて
人の心と向き合っている。
自分と向き合うというのは
時に長い沈黙を生んだりします。
そして
向き合った結果
自分には都合の悪い答えが出たりもします。
でも
それでいいんです。
私はその都合の悪い答えを否定しません。
それはそのまま受け止めます。
良いも悪いも丸ごと受け止めます。
丸ごと受け止めてもらえるという経験は
大人になればなるほどなくなってきます。
だから
受け入れられるような答えばかり探すようになる。
誰だってそういう部分ばかりではない。
邪まな部分だって
不真面目な部分だって
突飛な部分だってある。
弱い部分だってもちろんある。
でも
答えを解決する本当の部分は
そういうところに隠れているものです。
そこが本音。
そのために
ふとした一言から本音をキャッチするために
私は一生懸命話を聴きます。
否定もせず
意見もせず
隠れている本音を見つけるために。
我が家のアレッタは真剣に話を聞こうとする時は
私の目をじっと見ます。
（この写真はすやすや寝ているんだけど）
言葉ではなくて
気持ちを聞こうとしているみたい。
人も同じだと思います。
だから話をしている時に
目が泳いでしまっている人は
ちょっと残念なんだなぁ（笑）