皆様 こんにちは
竹村 純です。

今日は「出来ない」を伝える場合をお話しましょう。

例えば仕事でA社とB社と取引をしているとします。
A社とB社は同じ商品を扱っている商社です。

A社に「4日の15時に商品を届けて欲しい」とオーダーをかけます。
A社の担当者は
「では、お調べして折り返しお電話をいたします。」
そう言って いったん電話を切りました。

しばらくすると
「申し訳ございません。4日はあいにく終日込み合っておりまして
商品をお届けする事はできません。・・・・・・・・・(以下無言)・・・・」

こちらは
「そうですか。ではいつであれば大丈夫ですか?」
A社
「では、調べてお電話いたします。」

こちら
「いえ、もう結構です」

仕方がないので、次にB社の担当者に同じように電話で問い合わせをしてみます。
同じように4日15時では届けられないという回答。

でも ここからがB社は違います。
「4日はお届出来ませんが、3日の夕方か5日の朝一番であればお届けいたします。
如何でしょうか?それでも駄目でしたら、他の商社に問い合わせをしてみますが。」

「他の商社に問い合わせる」という事は
自分たちの仕事を同業他社に譲るということです。
そこまで こちらの意向に合わせようとする姿勢を感じると

「では、3日の夕方で結構です。お願いいたします。」
と言ってしまいますよね。

A社とB社 どちらに今後の取引のウエイトを置くかは
もう歴然ですよね。
例え単価がB社の方が多少高くても
こちらの希望を何とかして可能にしようとしてくれる担当者に頼もうと思うはずです。
ビジネスにも当然感情は介入されます。

どちらも希望の日時はNG。それは仕方のない事です。
大切なのはその後です。

ビジネスマナーを知っていれば
「相手の要望に沿えない時」の伝え方で
逆にお客さまの心を掴むことができます。
貴方の伝え方次第で
ピンチもチャンスになるんです。

そして、B社の担当者自身もプラスになる事があるのです。
それは何か?
自分たちの為に なんとか都合をつけて頑張ってくれる担当者であれば
今度はお客様が 担当者の都合を考えてくれる事もある。ということです。
「いつも、お世話になってるからね」
お客様だって人間です。
感情がある人間ですから・・・。

「出来ない」を伝える時こそ
ビジネスチャンスを広げる時です。

相手にどう「伝わるか」がとても大切です。