今回の旅行の一つの目玉と考えてヨーロッパでの船旅を旅程に入れていたのだ。
日本でも観光フェリーに乗船した事がなく予約時の客室の概念が分からずかなり苦労した。
乗り方も分からないので午前中に一度港を訪問して細かい場所等を確認していた。
船はかなり大きく多くの世界中の観光客で賑わっていてほぼ満席であった。
【画像はナポリからシチリア島パレルモへ向かう観光フェリー】
私の方は言うと盗難の後処理で頭はいっぱいだ。
連絡しなきゃいけないところが幾つもあるのだ。
クレジットカード関係とプライオリティパス関係だ。現金は諦めればそれで済む。
1) クレジットカード会社に盗難被害後の対応確認
2) これから先の宿泊先への予約時登録しているクレジットカード盗難の連絡
3) 世界各国の空港のラウンジが使えるPriorityPassの代替え方法
被害に遭うと厄介なことがいっぱいあったのだ。
やっと巨大なフェリーに乗り込むことができたのでネットに繋ごうとするが、なんとナポリ港ではデータ回線も電話回線も使えない。
船旅を楽しんで明日朝手を尽くすしかない。
翌朝のシチリア島パレルモ港では到着前から電話回線が通じた。
おっ、少し運が回ってきたなと感じた。
まず、1) クレジットカード会社と電話が通じ事情を丁寧に説明した。
相手はこういう事に手慣れたプロだ。警察署で被害届を取って下さいと言う。
成る程、盗難被害金額についてはクレジットカード会社が保証してくれるらしい。
しかし、被害はナポリ、ここはシチリア島。かなり離れた違う場所で被害届は発行してくれるものか確認した。
発行してくれる場合もあるし、くれない場合もあると回答。国が変わればもう被害届は発行してくれないとのコメントも貰う。
頑張って下さいと言われる。
何もエビデンスがない事には会社としてはどうしようもないようだ。
警察署に行く事をここで決意した。
言葉もうまく通じないイタリアではあるが、やってみない事には何も前には進まない。
【画像はパレルモ街中の海鮮市場、どれを食べても美味しそう】
パレルモでは観光や美味しい食事を食べながらもGoogleMapで警察署を探した。
町の大きさも良く分からなかったが、警察署が表示されたので訪問するが普通の家っぽい建物の入口に鍵がかかっている。
隣の建物から出てきた人にここは警察署かと聞くとそうだと言う。
しかし今日は日曜日だから休みだというではないか!!!
えっえっ、日曜日って警察署は休みなの?初めて知った。
しつこく日曜日でもやっているところはないか聞くと結構遠いがやっているところを俺は知っているという。
良かった、良かった、やっぱり警察署は庶民の味方じゃなくっちゃ!!!
Mapで大方の場所を確認して30分くらい歩くが、周りは庶民の住宅ばかりで官公庁みたいな建物は全くない。
途中で何人もの人に聞くが彼らは知らないという。えっ、デマか。
と言うか尋ねられると悪いから何か答えたのかも知れない。
かなり色々近くも回ったが、どうも埒が明かない。遂に諦めた。
明日は月曜日だ。今晩宿泊地のこれから移動するカターニアの町で聞いてみよう。
並行して進めていた2)宿泊先へのクレジットカード変更の連絡だ。
今回のホテルは『Booking.com』と『Expedia』の二つの宿泊サイトで予約していた。
予約方法はさまざまであったが、主に宿泊日の数日前までキャンセル可能で事前にクレジットカードからの引落はしないのだ。
つまり、宿泊の数日前にキャンセルがないと登録したクレジットカードから宿泊料が引き落とされる仕組みだ。
ところが、その登録したクレジットカードを利用停止にしたので引落ができない。
つまり自動的にキャンセルされる可能性が高いのだ。
『Booking.com』サイトの担当者は事情を理解してくれて代わりのクレジットカード登録方法を教えてくれた。
それでも、電話を途中で切りながらもトータル1時間くらいは話したであろうか。
話はうまく行き、安心した。
ところが、『Expedia』の方は話がうまく通じない。何度か電話してその度に担当者が変わるが誰も解決してくれない。
支払代金が『Expedia』を経由していないのか、当日ホテルでの支払でも大丈夫ではないかと言う。
しかし、当事者としてはキャンセルされていたら、また当日一から探さなきゃいけないので凄い手間だ。
サイトの方で確認してもらえないか確認するとやってみたが電話が通じないホテルもあると言う。
最後は自分でやってくれと言われてポルトガルのポルトのホテルは自分で何度も電話する羽目になった。
しかし、確かに電話に誰も出ない。色んな時間帯に電話しても出ないのだ。
本当にホテルだろうかと疑いたくなる?
仕方ない、まだ先は長い。一旦諦めることにして旅の途中でまたトライしようと思った。
➡PS:旅の後半ポルト宿泊日の数日前にやっとホテルに電話が通じて予約が残っていることを確認できて安心した。
さて、次は3)のPriorityPassだ。今回の旅行では10回以上空港を利用するのでラウンジの美味しい食事を楽しみにしていたのだ。
実際のカードは失くしてもカード番号を記録していたので、何とか使えないかと調査するが、どうもこれは難しいようだった。
もう諦めるしかない。
ローマ到着までに利用したラウンジは福岡空港国際線ラウンジ以外はかなり豪華な食事も提供されて楽しみにしていたのに!!!
参考:日本へ何度もそして何時間も電話したが、幸いにも私は日本では『楽天モバイル』に加入してデータ通信をやっていたので、日本への通話料【+81で始まる電話番号全て】は無料で超助かった。
『警察署で被害届』へ続く。

