久しぶりの投稿である。

 

以前の投稿は日記形式で日ごとの出来事を投稿したが、今回は過去を振り返りながらテーマを持ったストーリー性のある投稿にしようと思う。

 

今回のテーマは『1,ナポリで盗難に遭う』『2,盗難の後処理』『3,警察署で被害届取得』と流れに沿って記してみようと思う。

 

今日は『1,ナポリで盗難に遭う』だ。

例によって長めの投稿となっているので飛ばしながら気になるところがあればじっくり読んでもらいたい。

 

昨年古稀を記念して30泊32日の南欧個人旅行を楽しんだ。

そこで、あの盗難で有名なナポリで自分も実際被害に遭ってしまったのだ。

よく旅行記でも盗難記事を見かけて十分注意していたはずなのだが、とほほ!!!

読者の皆さんの何かの一助になればと思い投稿する。

 

繰り返しになる部分もあるが、少し経緯から話してみようと思う。

旅行日程は友人と二人で南ヨーロッパを中心に2023年10月10日から11月11日の間で周遊する計画であった。

最初の訪問地はローマでイタリア内は結構ハードスケジュールだった。

11日14:10にローマ到着後昼間は市内観光、そして当日23:45発の夜行バスでバーリに移動。

12日朝6:30バーリ到着後すぐにアルベロベッロ・ブリンディッジを巡り、バーリ泊。

13日はバーリからサレルノ経由でアマルフィを回って再度サレルノに戻って宿泊。

そして、いよいよ14日はサレルノからナポリに行きナポリ港から20:00発の観光フェリーでシチリア島パレルモに向かう日だった。

 

8:30頃ナポリ駅に到着してお昼は充分時間があるので、駅構内の手荷物預かり所にキャリーバックを預けて身軽になって市内観光。

ナポリ港は初めてなので事前に視察を兼ねて港の様子を確認し、目をつけていた知る人ぞ知る港近くの家族経営の小さなレストランでランチを楽しんだ。

実はこの時は今まで食べた事のないくらいの最高の料理に出会い、感動して気分は最高だった。

 

【至福のスパゲッティは上の画像】

 

食事の後も一日中市内を歩き回り街の雰囲気に浸ることができ、その時はリュックのみだったのでナポリという事もありかなり周りにも注意して怪しい街並みを歩くときは前に掛けたりしていた。

最後にナポリ駅に戻りキャリーバッグを受取り、十分下調べも済んだナポリ港へ再度移動する時に事件は起きた。

私たちは歩くのは嫌いではなく、どちらかと言うと喜んで歩いていたのだが、ナポリでは既に25,000歩近く歩いていた。

午前中にはナポリ港まで歩いて行ったのだが、夕刻には流石にかなり疲れが出ていたので隣駅Duomo迄の僅か一駅だが地下鉄移動にすることにしたのだった。

 

5年前には一人旅でナポリも回っていて地下鉄も利用していたので、ある程度勝手は分かっているつもりであった。

切符を購入してプラットホームに着くと電車に遅れがあったのか人で溢れかえり異様に混んでいた。

10分以上待ったであろうか、やっと電車がやってきた。

友人と二人離れ離れにならないよう混雑の中一緒に乗り込んだが、なぜかふとっちょの100㎏以上はあるかと思われる体格のいい移民系の男性3人が間に割ってきた。そして、乗り込む時私のトランクケースを手助けするように持ち上げてくれたのを覚えている。

友人は彼らを挟んで乗り込んでいたのが見えて安心した。

 

暫くすると3人のうちの一人が話しかけてきた。適当にあしらっていたのだが、どこまで行くのかと聞くので隣駅までと答えると少し大きな声で隣駅ならすぐに到着するぞと当たり前のことを言ってきた。この時はまだ疑っていなかったが、どうもこの時どこで行動に移すか仲間に知らせていたようだ。ちょっと疑問に思ったのはもう少し奥に入ればまだ隙間はあるのにこの3人はギュウギュウ詰めの車内のように身体を押し付けてくる事だった。

一日中歩いて疲れていたので気が回らなくなっていたのか財布が入っていたリュックはトランクケースと一緒に手に提げて持っていたのだが、車内の混雑で下を見る事も出来ないレベルだった。まさに東京のラッシュ時の混雑のような状態だったのだ。

次の駅で降りて友人とメッチャ混んでたよなと話をしている時にふとリュックを見たらファスナーが開いていたのだ。

アッと思い、例の3人を追いかけようとしたが、既に電車のドアは閉まり発車の寸前だった。

直ぐに電車は出発した。

結果的にその3人組のスリにリュックの中に入れていた財布のみを抜かれたのだ。

彼らはシメシメと言う顔で私の方を見ていたに違いない。

友人は被害に遭わなかった。

 

頭が真っ白になるとはこういう時に感じる事だと思ったが、次に何をしたら良いかがよく分からない。

まずは改札口の駅員に財布を盗られたことを一所懸命に話すが、対して興味も持ってもらえない。

外に出ると警察署があるので、寄ってみたらと言われる。

 

外に出るが初めての駅で方向感覚もないし、拠り所のGoogleMapで探すが警察署も見当たらない。

財布にはクレジットカード・現金・PriorityPassが入っていた。

そこで財布に入っていたクレジットカードを止めようと日本に24時間対応の窓口に電話するが何故か通じない。

何度トライしてもダメだ。

18:30過ぎだったと思うが、周りは既に暗く大きな駅ではなく人通りも少ない。

【画像は当時写真を撮り忘れたので昼間の画像を添付したが、暗い時間帯では結構怖い街並みだった】

 

こういう時の友人は冷静だった。クレカのサイトから停止ができるのではないかと言う。

デビットカードタイプであるが、VISA加盟店で利用できる『SonybankWallet』を旅行前に契約していた。

サイトを検索すると30分も経っていなかったが、デビットカードだったので、使用履歴は既に残っていて4万円弱利用されていた。が、その時点で利用停止を掛ける事ができた。

冷静なコメントができる友人と一緒で本当にありがたいと思った。ナイスコメント!!!

 

日本への電話は仕方ない、明日にしよう。

まずは20:00発の船に乗る為に港に移動だ。乗り遅れでもしたらそちらの方の出費がもっと大きい。

 

続きは次の投稿にしようと思う。