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この子が私を苦しめているんじゃなくて、問題は私の中にあったの続きです。


食べることに対して罪悪感があった私。


食べたら太る

そんなに食べたらあかん

ちょっとにしとき

そんなのからだに悪い




こんな言葉を
小さいころから母に言われてきて

食べる=悪


という図式が出来上がっていました。




そして、私はいつしか
「過食嘔吐」を繰り返すようになっていました。


きっかけは、思春期によくある
ダイエットからだったと思います。


姉が食べずに痩せていくのを見て


食べたら、出せばいいという安易な考えから
「食べたら吐く」ことで
リセットできると思ったんですね。


高校生のときから
2年前までなので
かれこれ20年近く。


私の場合毎日ではなく
ストレスが大きく関係していたと思います。


何日か連続することもあれば
1ヶ月に数回のことも。


夜中にたくさん食べて
そのまま吐く。


なんでこんなことやってるんやろ、と
思うこともありました。


でも、やめられなくて困ってる、というよりは
うまくつきあっている、という感じでした。




でも、次男との出来事があって
自分の思い込みに気がつきました。


そして、この子達がいれば
私もう過食がなくても大丈夫だろうと


「過食」する自分と向き合うことに決めました。




そんなときに
清水佐織里ちゃんが
インナーチャイルドセッションの
無料モニター募集をしていたんです。


当時の私は、インナーチャイルドって何?
という感じでしたが
なんとなくそこに答えがあるような気がして
お願いすることにしました。


それまで、20年間
誰にも相談したこともなくて
主人にすら言ったこともない。


でも、覚悟を決めると早いんです、私^^



過食するときの気持ち

そして、吐いたときの気持ち。




いろんな気持ちを振り返りながら
過去の自分と対面していきます。



そこで出てきたのは
太っている自分でも
食に厳しい母でもありませんでした。



大好きだった父のこと。


私は小さい時の記憶があまりありません。


きっと蓋をして
しまっているんでしょう。


佐織里ちゃんの声に導かれるままに
少しずつ年齢をたどっていきます。


ふと意識が止まったのが
小学3年生の私。


教室の中で怒られている男子。
その子が男の担任の先生に叩かれました。


それを見て恐怖を感じている私。



その男の先生に教師だった父を重ね合わせてしまったようです。


父は、厳しく
怒るとこわいですが
暴力はふるったりはしません。


周りの人から、父のことを「こわい」と
普段から何度も言われていたこと


そして、剣道をしているときの
威圧感もあったのでしょう。



その先生を見て


悪いことをしたら、父に叩かれる。

怒られるようなことをしたらあかん。

いい子でいなくてはいけない。



と自分の中にインプットしてしまったんです。



大好きだった父が
変わってしまうことがこわかったんですね。



学校の部活でほとんど家にいなかった父。


父が家にいない間
私が家族を守らなきゃいけない。
(末っ子なのにそう思っていました)


父が、大好きな仕事に専念できるように
心配をかけてはいけない。


父の顔を潰さないように
ちゃんとした振る舞いをしないといけない。



私は自分がどう感じているか、とか
自分の気持ちなんてどうでもよかった。


もちろん、子どもなので
困らせることもありましたし
母にはよく反発をしていました。


でも父を困らせることだけは
したくなかった。



そして、私が過食嘔吐に何を求めていたもの。



食べることで満たしていたのは

父ともっと一緒にいたい
寂しい


そんな気持ち。



でも、それを言うと父を困らせてしまう。


だから、その気持ちを感じないように
麻痺させていました。


「寂しい」という
自分の想いを出せない分
吐くことで
スッキリした感覚を味わっていたんです。




そう、過食嘔吐すること自体
私は悩んでいませんでした。


これがあることで
私はバランスがとれていた。


なかったらもっと早くに壊れていたかもしれない。



だから、患ってきたというよりは
うまくつきあってきた、助けられてきた

そんな感覚なのです。



そして、これまで、自分がどう感じているのか
感じようとしてこなかった私が


ビジョンヨガと出会って
自分の内側に意識を向けるようになり


こころとからだの強張りがほどけて
ようやく自分の想いを
外に表現できるようになりました。



だから、そこに向き合う勇気がもてたし


もう私には過食する必要も
嘔吐する必要もなくなっていたことに気づきました。


子どもたちのおかげで
手放す勇気が持てたんです。


「寂しい」

ただ、その気持ちに
気づいてあげるだけでよかった。

認めてあげるだけでよかったんです。



不思議なことに、その佐織里ちゃん
セッションから2年以上経った今
その日から、一度も過食嘔吐することなく
過ごせています。




子どもたちが
「ママお腹すいた~」と言うときも

たまに
「ママ、寂しいよ~」
「ママ、退屈だよ~」と聞こえることがあります。


お腹を満たしたい=心を満たしたい


きっとつながっているんでしょうね。


本当に満たされたいのは
どっちなのかな?と
自分に、そして、子どもに
気持ちを向けてみてください^^