ある時テレビのニュースで

いのししを仕留める映像が目に入った。

 

と同時に脳に

ある方のお顔と、

目を銃で撃ち抜かれた猪の映像が

脳に入った。

 

その方は目が小さい頃より目が悪く、

徐々に進行し、視力を失っていた方だった。

 

その方の祖父(祖先)あたりで

猟師の方がおり、

銃で猪の目を打ち抜いた・・・

ニュアンスが、伝わった。

 

が、

 

もちろん、お伝えするわけでもなく

歳月が経過。。

 

ある日、その方が

「実家は、とある山(あえて詳細は書きません)にあり、

 養蜂ではちみつを作っている。」

とお話がでて、

 

山はビンゴ。

そこの山にはりっぱな神社がある。

猪も出そうだ。

 

が、

祖父、祖先でイノシシ狩りしてた?

とかは、聞かない。

 

それ以上は踏み込まない。

証明出来ぬことは他言無用。

 

そして歳月が流れる。

 

ただその日は、その方が無理して、

明るく振り舞いお話しする、健気な姿に、

 

伝えられぬ代わりに、

私は祈りを捧げる。

 

「人間が犯した罪と、

 目が悪いことが、因縁であるなら

 どうかお許して下さい、 猪様。」

と天に祈りを繰り返す

・・・始めたばかりなのに

 

突然上司がその方に向かって、大声で

「あらぶる山の神々よ、猪の神、鎮まりたまえ!」

 と言ったのだ。

「もののけ だよ、猪の神、山の神 知ってる」

 

その方:「猪の神 おっことぬしです。」と答える。

 

上司:もう一度その方に向かい、ややトーンを落とし、

   「あらぶる山の神々よ、おっことぬしよ、鎮まりたまえ。」

と言った。

 

ガーンおったまげた;;なにが見えたのか?

 

なにが起こった?

 

私のイメージが伝わった?

いやいや、私は

「銃で目を打ち抜かれたイノシシ」をイメージして

祈りをささげた。

 

もののけに例える概念は、私には無かった。

見えた映像の湾曲は、絶対せぬ!

 

が、上司の言葉を聞いて、

まさにその通り、

山は神であり、神社もあり、

もちろん人間以外の主がいる。

山の主の、目を撃ち抜いたのか?

 

~ ~

 

その方が、立ち去り、

仕事が一段落したところで

上司に詰め寄った。

もののけのセリフ、

何か見えましたか?

 

見えたわけでもなく

無意識でセリフが出たそうです。

 

何かが降りた?

電波塔になった上司。

 

が上司の言葉が加わったことで

私のイメージが間違いではないことに

少し近づいた。

 

同じ感覚の人がいることは

かなり嬉しかった。キラキラ

 

乙事主(おっことぬし) ― 引用 -