あとがき
 
 このページはわたくしルクジが書いたDISCORD短編『料理の基本は目玉焼』のあとがきとなっております。
 なぜこんなページを載せたか? 簡単なことです。
 謝辞を載せるのを忘れていたからです。
 まぁそれに、前書いた時にはほとんど小説の中身に触れてませんでしたしね。
 書いた本人も振れないとかそれはちょっと違うだろってなわけで今回はそういったものに触れていきつつ謝辞を述べたいなと思います。
 なので、興味のない人はこのページから即離脱することを勧めます!
 例のごとくこのページを見て、何らかの被害を被ったとしても私は知らないです。知らんぷりします。
 ついでに色々とネタバレを含むかもなので、もし興味のある方は下記URLに飛んでご覧下さい。

料理の基本は目玉焼 URL
http://ameblo.jp/lu-kuji/entry-11410847655.html










 という訳で早速あとがきというかこの話の解説っぽいものを

 この物語の主軸というかテーマは言わずもがな『料理』です。
 スポーツ万能だけど料理のできない女の子。
 テンプレですね。
 わたくしルクジはこういったテンプレないし王道が大好きでございます。
 実はクーの初期設定には別に料理が苦手なんて設定は何処にもなかったんです。
 で、なら本来この料理のできない子ポジには一体誰がいたのかというと、初期構想段階ではソフィアでした。
 それが作っていくうちにいつの間にかクーに早変わり。
 最終的にいつもどおりゼロがひどい目にあうという最後の最後まで王道テンプレ通りのシナリオとなったのです。
 ところで、この話の中で出てくる『油と合成洗剤を間違える』という話。
 実は昔実際に起こったことのようです。
 そんな馬鹿なことがと思ってる方。
 もし居られるなら、注意して下さい。
 ゼロのようなことにはならずとも、酷い腹痛などに見まわる危険があります。
 絶対に口に入れないで下さい。
 ひょんな事で万が一ということがあるかもしれません。人生何が起こるか判りませんからね。

 ところで話は代わりますが、このDISCORDと言う話。
 この短編では主人公はゼロでしたが、本編、DISCORD~神の居ない日~ の主人公は実はゼロでは無く、ディアとソフィアなんです。
 査読者がゼロが主人公だと思っていたようですが、残念ですが違うのです。
 彼は作者的には事件の中心というだけであって、あの物語においては別に主人公ではありません。どちらかと言うと役割的には火種兼語り部です。
 そして先に宣言しますと、このDISCORDという物語。
 私の趣味100%で構成されているということで、毎度誰が主人公になるかは一切不明です。
 この短編ではゼロが主人公でした。
 本編ではディアとソフィアが作者的には主人公でした。
 ですが次の本編の話。
 この主人公がそのままディアとソフィアの物語、あるいはゼロの物語になるとは限りません。
 ですので次回の本編の主人公が誰になるのか?
 それとも全く新しい人が主人公になるのか。
 それは私にも判りません。
 なぜかって? そんなものは気分とノリで変わるからです。


 さて、ここまで色々と意味のわからないことを書き連ねました。
 うーん、たまにはいいよね? こういうのも。
 ということで最後に謝辞を。
 本短編を上げるのあたり査読いただきました七月奈月様。
 いつも本当にありがとうございます。
 また便りにしておりますのでよろしくお願い致します。

 何か言葉が足りない気がするけどきっと気のせいです。
 それではまた次回。
 いつになるか判りませんがその時まで! 

 どうもお久しぶりでございます。
 当ブログの主、ルクジでございます。
 突然ですが問題発生です。
 そう、書くことがありません!
 『今年ももう終わりですね』と『皆様来年も宜しく居お願いします』とか
 ふつうなら言うべきなんでしょうけど、
 今年も云々はすでに色々な所で見飽きてるだろうし、皆様来年もっていうのもそもそもこのブログ、まだ一年経ってないし、
 ということでネタがアリません!
 日常? 平々凡々、平穏無事な暮らしですとも。
 おそらく今年最後の更新だというのにまったく・・・
 きっと、来年もこんな漢字だと思いますが、見てくださってる方。もしいらしたら来年よろしくお願いいたします。(結局言うのかよ!) 


 このブログはわたくしルクジが書いたラノベ風小説を淡々と載せるだけのものです。
 主な成分は、読みにくい文章、下手くそな構成、誤字脱字、そして厨二病、その他多くの不安要素が存在いたします。
 そんな物を恐れぬ強い心を持つ方のみ、此処から先にお進み下さいますようお願いいたします。
 もし、上記の注意書きを読み、少しでも抵抗、嫌悪感を覚えた方。
 悪いことは言いません。
 すぐに引き返しなさい。
 今ならまだ間に合います。
 ……
 …………
 いいですか?
 警告しましたからね?
 万が一此処から先を読んで何らかの被害を被ったとしても、わたくしは一切責任を負いませんのでそのつもりでよろしくお願いいたします。
 また、当ブログに掲載される小説もどきに登場する固有名詞、団体名、その他多くの理論や情報は現実世界とは一切関係がございません。万が一現実世界で同じようなことをしてしまうと大変なことになることがあります。
 
 
 ……ふぅ。警告終了です。
 因みにDISCORD 長編はこちら→DISCORD~神が居ない日~
 
 それでは、前回に引き続きよろしくお願いいたします!
 前編はこちら→DISCORD 短編 料理の基本は目玉焼き(前編)
 中編はこちら→DISCORD 短編 料理の基本は目玉焼き(中編)

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DISCORD 短編 料理の基本は目玉焼き (後編)


「目玉焼き?」
「YES! 目玉焼き!」
 退院したボクは、早速クーの料理技術向上のための特訓を開始した。
 散々悩んだ末、お題は料理初心者の基本、目玉焼きにすることにしたことを告げる。
「な、なんで今更目玉焼きなんて地味な料理をしなきゃならないのよ!? やるならもっと繊細で、優雅で、誰もが羨むような料理を――」
「野菜サラダで失敗した人が何を言ってるの?」
 青筋を立てながら、それでもニコニコと笑顔で応じる。
 うん、今の発言は冗談にしてもないと思うよ? クー。
「……ごめんなさい」
「よろしい」
 どうやらわかってくれたようだ。
「目玉焼きは火を使う料理の基本。クーはまず基本から入らないとね」
「……はい」
 因みに今ボク達が居るのは猫魔荘二〇三号室――つまり僕の部屋のキッチンだ。
なぜクーの部屋を使わないかというと、彼女のキッチンにはフライパンがなかったからだ。というか料理に必要な器具がところどころ足りていなかった。
流石にコレはまずいと思い、買い出しに行こうかと思った矢先、突然の集中豪雨に見まわれ出かけるのを断念。仕方が無いのでボクの部屋のキッチンを貸すことになり、クーの料理器具の買い出しはまた後日となった。
「さて、じゃあ始めようか。クー、まずはそこの戸棚の中にある小ボールを取り出して」
「え? なんで料理をするのに玉(ボール)がいるの?」
「…………」
「???」
 オーケー。
まだ心は折れてない。まだ折れるには早いよ?
だから大丈夫。ダイジョウブ……
「そうじゃなくて、そこにある底の深い小さな器のことだよ。そういう形の物をボールっていうの。戸棚の中に入ってるから」
「へぇ……はじめて知ったわ」
 知らなくても『棚の中にある』って言葉で気づいて欲しかった。
先行きが、かなり不安だ。
「冷蔵庫から卵を取り出して割るわけだけど、割った卵はまずそのボールの中にいれて、残った殻をそこの流しにある三角コーナー……ここに捨ててね」
「なんでわざわざ言い直したのよ?」
 だって、また変な勘違いをしちゃいけないと思ったから。
「これでいいのよね?」
 そう訊くクーの右手にはしっかりと卵が握られていた。
「うん。あとはその殻を割って中身をボールに――」
「ん、了解」

 パキッグチャッ……

 小気味いい音を立て、クーの手のひらの中で卵が握りつぶされた。
「な、何してるのクー!?」
 右手を卵まみれにしたクーはその手をしばしじっと見つめ、
「ちょっとゼロ。割ったのはいいけど、ここからどうやってボールに中身をいれるの?」
と聞いてきた。
 ……つまり、あれですか? 『卵を割れ』と言われたから『割った』と……そういうことですか?
「な、なんてアグレッシブな発想なんだ……」
 もはやその発想、感心するしか無い。しばしの間呆然となるボク。
が、いつまでもそうしているわけにはいかない。
 頑張れ自分。まだだ。まだ諦めるには早い! だって彼女は知らなかっただけだ。教えれば済む話。それに料理はこれからじゃないか。
「ふ、普通卵はそんな大胆な割り方はしないんだよ。こうやって机の平たい部分に卵の側面を軽く打ち付けてヒビを入れて、その中心に指を軽く入れてから左右に引っ張れば――ほら、割れた」
「へぇ……なるほど。卵ってそうやって割るのね」
 一体この女はどうやって今まで生きてきたんだろうか?
 それにしても、こうも素直なクーというのもなんだか新鮮だ。普段やたらとお転婆な彼女だからこそ余計にそう思うのかもしれない。
 それに彼女のとる行動一つ一つが危なっかしくて目が放せない。ハラハラしっぱなしだ。
(娘――いや妹かな? そういったのに料理を教える兄っていうのは、きっとこんな気分なんだろうなぁ)
 まぁ兄妹も親子もボクは知らないんだけどね。
「……うまくいかない」
 見ればクーの親指が生卵に突き刺さっていた。どうやら力を入れすぎたようだ。
(仕方ないなぁ……)
 けどまぁ、はじめてならそれも仕方ないか。
 彼女にもう一度やり方を見せて、ボクは冷蔵庫から新しい卵をもうワンパック取り出す。この程度のことは想定済み。残弾はまだまだたくさんある。
 今度は打ちつける際の力が強すぎたのか卵が粉々になる。
(ま、根気よくやるさ)
 焦らず落ち着けば、きっとうまく出来るようになる。
 だからまずはゆっくりと基本からはじめていこう。
 ボクは自分の胸にそう言い聞かせた。


卵を割りだして早一時間。
 実に三十四個の卵の犠牲の果てにようやく卵割りが成功した。
「や、やっとできた」
 一時間のハードな卵割りを繰り返したクーの手はもはやふやけてフニャフニャになっているが、それでも彼女は嬉しそうだ。輝かんばかりの笑顔をこちらに向けてくる。
「ゼロ! やっとできたわ。あたしだってやれば出来るのよ」
「そうだね。おめでとう、クー」
 正直ここまで時間がかかるとは思わなかったけど、ここは突っ込みたいのをぐっと堪えて素直にほめることにする。
「ふふーん。これで私の料理スキルは完璧だと証明されたわね。ここまでくればもう怖いものなしよ」
「……成功率は、三十五分の一だけどね」
「うっ……」
 けどまぁ、慢心させるわけにはいかないよね。
「さぁ、浮かれてないで次の作業にいくよ。まずボールの中にある卵に異常がないかをチェックします。変なモノを食材に使っちゃダメだからね……変なモノをね」
「な、なんでそこだけ二回言うのよ」
「大事な事だからだよ」
 あの悲劇を、二度と繰り返してはならない。
「異常が無いことを確認したらボールは一旦置いておいて、ガスの元栓がしっかり閉まっていることを確認してから元栓を開放し、コンロに火をつけてフライパンを載せる。フライパンの温度がある程度上がったら油を敷いてフライパンの表面をコーティングする。卵の焦げ付きを防ぐためにね」
 フライパンに油を垂らし、クルクルと前後左右に回しながらクーに説明する。
「油のコーティングが終わったらそこにボールの中の卵を入れて、後は待つだけだよ」
「なるほど、わかったわ」
 コクリ、と頷き早速卵を確認して――
「……殻が入ってる」
「ん? ああ、ホントだ」
 見ると黄身の上に殻が乗っていた。どうやらどうやら割った時に入ってしまったらしい。よくあることだ――ってちょとクー!? 
「なんで手を突っ込もうとしてるの!?」
「だって殻が……」
 とり出そうとしたのか、素手で。
「黄身が潰れるって。ちょっと待ってて」
 箸やフォーク、スプーンなんかを使うという選択肢を思い浮かばなかったのだろうか?
「ほら、とってあげるから貸して。まったく……」
 とりあえず箸で殻を綺麗に取り除く。
「ありがとう」
「んじゃ、さっき言ったとおりガスの元栓が閉まってることを確認してから開放して、コンロに火をつけて」
「了解」
 言われたとおり確認し、コンロに火をつけるクー。
 うん、このあたりまでは順調だ。
「あとは油を轢いて卵を入れて焼くだけよね?」
「そうそう」
 ようやく完成が見えてきた。長かった……ここまで来るのにホント、長かったよ。
 涙がこみ上げてくる。
 視界がぼやけて、前がよく見えない。
「ちょ、ちょっとゼロ。何で泣いてるのよ?」
「いや、人間の成長って素晴らしいな、と思ってね」
 あきらめないで教えてきて、本当によかった。
 涙を拭いてフライパンを見ると、既に卵が投入されている。
 危惧していた油ハネや引火は、どうやらなかったらしい。
 さぁ、あとは完成まで目を離さずに待つだけだ。


                  ☣


 目の前に河が見える。

 綺麗な河だ。陽の光を浴びてキラキラと輝くそのさまはまさに宝石。河原一面がまるで花畑のように綺麗な花で覆われ、雲ひとつ無い空はこの世のものとは思えないほどに青く、輝いている。
 何て美しく、開放的なんだ。
周りに誰もいないというのがなんとなく悲しいけど、それがまたこの景色を独り占めしているようでボクに優越感を与えてくれる。

まるでこの世のものとは思えない。

「――って前にも見たよコレ!」
 布団を跳ね除け、ボクは目を覚ます。
 自分の腕に何本も刺さった点滴の管と胸についた電極パッド、そして白い壁と白いベッドが目に飛び込んでくる。正しくここは二日ほど前に入院していた病院だった。
 い、一体なぜ? どうしてまたこんな所にいるんだ?
 記憶が混乱していて思い出せない。
 何かとても嫌なことがあった気がするんだけど……
「お、やっと起きたのか」
「心配したんですよ?」
 いったい何があったのか思い出せずにしばらく頭を抱えて悩んでいると病室のドアの方から天使と悪魔の姿が見えた。どうやらちょうど見舞いに来たようだ。
 調度いい。一体ボクの身に何があったのか聴いてみることにした。
「ホントに何も覚えてないのか?」
 ディアはそう言うとボクが再び病院送りになった原因をかいつまんで説明してくれた。
 医者の診断によるとボクが倒れた原因は合成洗剤の誤飲だという。
「そんな馬鹿な……」
 そんな合成洗剤を誤飲するような場面はなかったはずだ。ちゃんと観ていたんだから。唯一見れなかった場面といえば涙ぐんで涙を拭いていた一瞬くらいで――え?
(まさか……)
「心当たりがあるみたいだな」
 あの時の情景が目の前に浮かび上がる。


「あとは油を轢いて卵を入れて焼くだけよね?」
「そうそう」
 ようやく完成が見えてきた。長かった……ここまで来るのにホント、長かったよ。
 涙がこみ上げてくる。
 視界がぼやけて、前がよく見えない。
「ちょ、ちょっとゼロ。何で泣いてるのよ?」
「いや、人間の成長って素晴らしいな、と思ってね」
 あきらめないで教えてきて、本当によかった。
 涙を拭いてフライパンを見ると、既に卵が投入されている。



 まさかあの時……フライパンに油を敷くあの時に側にあった合成洗剤を間違えて――

 そして思い出す。
 そう、目玉焼きが完成し、更に盛りつけた後、彼女はこう言ったのだ。
「あたしじゃ味がわからないかもしれないから、ゼロ、よかったら食べて感想きかせて?」
 と。そしてボクはその言葉を聞き入れ、洗剤まみれの卵焼きをそのまま完食し、おいしかったと告げた後、腹の激痛と同時に意識を失ったんだ。

「そ、そんな事が……」
「なんというか……さすがゼロだな」
 どうも掛ける言葉もないらしく、汗を垂らしながらボクに同情の眼差しを向けてくる。
 やめて! 同情しないで! 最後の最後でトラップに引っかかった自分が悲しくなるから!

「ゼロ、大丈夫かな?」
「まぁアレの事なら心配は無用だろう。不幸は奴の配偶者のようなものだ」
「そうですよ。第一今回の事はクーさんは悪くありませんよ? 監督不行き届きだったゼロ君本人の責任なんですから」

 扉の向こうから何やら声が聞こえてくる。
 声からしておそらくクーとラーフェイそして大家さんだろう。

「けど……結果的には私の料理を食べてまた入院することになったわけだし……」

 そとから聞こえてくるクーの声は何処か元気がない。どうやら今回の件で相当反省しているようだ。うん、まぁそうだね。ボクも見てなかったのも悪いけど、これからは合成洗剤と食用油をちゃんと見極められるようになろうね。

「ふむ……まぁそこまで責任を感じているならいい方法がある」

 ラーフェイの声が聞こえてくる。その親友の声になぜか強烈に嫌な予感がする。

「もう一度、奴に何かうまい料理を習うのだ。うまく行けば今回のミスを帳消しできるだろう。」

 ちょ、ちょっとラーフェイ!?

「そうですね。失敗は成功の元と言いますし、今回はゼロ君の責任も大きいですしね。最後まで責任持って教えてもらいましょう」

 お、大家さんまで何を言ってるんですか!? 嫌だからね! 絶対に嫌だからね!

「そうね……そうよね! よし! あたしは負けない! 今度こそ成功してあいつにちゃんとした料理を食べさせてやるんだから!」

「……とまぁ訊いての通り、すぐそこで加害者のクーがノリノリなわけだが。どうする?」
 ディアが半目になってこちらを覗き込んでくる。
 それに対しボクは「ハハッ」と小さく笑って窓の外を見る。

 ここは四階窓際のベッド……病み上がりのこの体でも、うまく飛び降りればなんとか逃げ切れるんじゃないかと、そんな事を本気で考え始めていた。




 時が経つのもはやいもの。もうすぐ今年も終わりです。
 どうも、ルクジです。
 皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 ……え?「今年が終わる前に大きなイベントがあるだろ」ですか?
 ……ああ、アレですか。
 確かクリスマスとか言う、あれですね。

 小さな頃は楽しみでした。

 プレゼントを貰って、家族みんなでケーキを食べる。

 いいですよね。

 それが徐々に成長し、

 年を重ねるごとに己の歳を実感し、

 ネットを使うようになり、

 『リア充』の意味を理解し、

 同時に『爆発』という言葉を覚え、

 今では同僚ともにこの時期になると
 
 『リア充爆発しろ!』

 と笑顔で言えるまでになりました。

 ……
 …………
 ……………………
 ………………………………純粋な頃の私は何処に逝ってしまったのでしょうか?


 な、なんだか間違った方向へと成長進化している気がしますが、きっと気のせいです。
 
 ……気のせいなんです!!


 このブログはわたくしルクジが書いたラノベ風小説を淡々と載せるだけのものです。
 主な成分は、読みにくい文章、下手くそな構成、誤字脱字、そして厨二病、その他多くの不安要素が存在いたします。
 そんな物を恐れぬ強い心を持つ方のみ、此処から先にお進み下さいますようお願いいたします。
 もし、上記の注意書きを読み、少しでも抵抗、嫌悪感を覚えた方。
 悪いことは言いません。
 すぐに引き返しなさい。
 今ならまだ間に合います。
 ……
 …………
 いいですか?
 警告しましたからね?
 万が一此処から先を読んで何らかの被害を被ったとしても、わたくしは一切責任を負いませんのでそのつもりでよろしくお願いいたします。
 また、当ブログに掲載される小説もどきに登場する固有名詞、団体名、その他多くの理論や情報は現実世界とは一切関係がございません。万が一現実世界で同じようなことをしてしまうと大変なことになることがあります。
 
 
 ……ふぅ。警告終了です。
 因みにDISCORD 長編はこちら→DISCORD~神が居ない日~
 
 それでは、前回に引き続きよろしくお願いいたします!
 前編はこちら→DISCORD 短編 料理の基本は目玉焼き(前編)

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DISCORD 短編 料理の基本は目玉焼き (中編)


「それであんた、アレ、ホントに完食したの? ……勇者だわ」
 クーのサラダ(地獄の劇物)を食べてから二日後。病院のベッドの上で眼を覚ましたボクに、クーが投げつけてきた最初の言葉はそんな言葉だった。
 うん、そうだよね。よく考えたら、あんな物ができた時点でそもそも『食べられる物じゃない』事くらいわかるよね。当然だよね。
チラリと彼女の顔を見ると、口角がヒクヒクと痙攣している。どうやら笑いたいのを必死で我慢しているようだ。
「笑い事じゃないよ、クー。おかげで死ぬところだったんだから!」
「ごめんごめん。けどまさか、あの外見でホントに食べきるとは思わなくて」
 とうとう堪え切れなくなったのか「アハハハ」とクーが腹を抱えて笑い出す。
 うん、なんだかとっても腹が立つんだけど。
というかなんでクーのせいなのにボクが笑われなきゃいけないんだよ。訊く必要はないと思ってたけどこの際だ、怒りに任せて率直な感想を述べてやる!
「だいたい、何をすればサラダであんなことになるのさ。見た目はグロ以外の何物でもないし、何より味! 何アレ? この世の物とは思えないくらい恐ろしい味がしたんだけど。塩素系漂白剤と犬の糞とゴキブリと洗剤と紫絵の具をミキサーにかけてドレッシングにでもしたの!?」
「流石にそんな事はしてないわよ」
「じゃあ何入れたのさ!?」
 ボクの最後の質問かつ一番気になっていた質問にクーの表情が一瞬固まったのを見逃さない。これは何かある。
「……『科学調味料』と『香料』。あとはまぁ油とか」
「ホントにそれだけ?」
「ええ、それだけよ?」
 ……怪しい。怪しすぎる。コレは間違いなく他に何か隠している。
「……因みに、何処で買ったの?」
「ど、どうでもいいでしょそんなの」
「ど・こ・で・かっ・た・の?」
「……」
「……」
「……『闇市』」
「アウトだよねそれ!?」
 ディスレイトには『闇市』と呼ばれる通常ならまず市場には出回らない品物がありとあらゆる形で取引される市場がある。ごく稀に稀少で価値の高いものが売られていることもあるが、多くの場合、この闇市で取引されるのは表では出回らない違法な類の品物だ。
おそらくクーが掴まされたその怪しげな商品も、元を正せば違法薬品の類だろう。
新薬を作ろうとしたが失敗して変なモノが出来てしまい、処分するのももったいないので適当な商品に適当なカモフラージュ施して売りつけたといったところか。まぁ、あそこではよくあることだ。
だけど……
「どうしてそんな物を買ったんだよ!?」
当然ディスレイトに住んでいる者なら、『闇市』は信用出来ないってことは知っている。なので、普通は騙されない。
今回のクーの行動はこの街に住んでいるものとして明らかに異常だ。
「だって、その商品名が『万能絶品液体調味料』と『至高の粉末香料』なのよ? どんなものでも美味しく出来る、美味しくなるって謳い文句なら買いたくもなるじゃない! それにごく稀に本物が売りに出されてることがあるし、もしかしたら――」
「露骨に怪しい名前だし、仮に本物でも明らかに危険でしょそれ!」
 どんなものでも美味しく、良い香りがするなんて、もはや確実に危ない物が入っているとしか思えない。
「し、仕方なかったのよ」とバツが悪そうにあさっての方向を向きながら言い訳をするクー。どうにも様子がおかしい。というかそう言えば……
「あれ? クーって料理したっけ? というかできたっけ?」
 ついこの間までたまにボクの部屋まで来て、「ごはん作れ」だの「お腹が減ったから何かご馳走しろ」だの言ってた気がするんだけど?
「で、でで出来るわよ。そ、そのく、くらいあさ、朝飯前なんだから!」
「……クー、質問だけど、目玉焼きってどうやって作る?」
 これは一つ、テストする必要があるだろう。
「め、目玉焼き? そんなの簡単よ。まず適当に目玉を用意して――」
「アウトーッ!!!!」
 今明らかに本物の目玉を焼こうとしたよね!? 焼こうとしてたよね!? 初っ端からなんて間違い方してるんだよ!
「じょ、冗談よ。冗談。本当は――えっと……そう卵! 卵を使うのよ!」
「卵ねぇ……何の?」
「……に、鶏の」
 そこはもっと自信を持って言って欲しかった。
けど、まぁいい。一応目玉焼きとは鶏の卵を使用するということはわかるようだ。
「で、その卵を電子レンジで温め――」
「爆発する!?」
 電子レンジで絶対に温めちゃいけない物の有名所、ベスト10に余裕で入るであろう卵をそこで入れるとは予想外だった。というか、
「目玉焼きだよ? 目玉『焼き』! なんで卵を焼かずに電子レンジで温めようとしてるのさ!?」
「あ、温めれば何でも同じよ、卵料理なんて」
「元も子もない言を言った!? というか仮に電子レンジで無事に温めることに成功しても、出来るのは温泉卵かゆで卵だからね?」
 兎に角これで確定した。クーは料理が出来ない。苦手じゃなくて、出来ない。
「クー…出来無いにしても、もう少し何とかなるものじゃないのかな?」
 正直ここまで壊滅的に料理が出来ないっていうのは色々とまずい気がする。人として!
「りょ、料理ができないわけじゃないのよ? ただ――そ、そう、昨日のは材料が悪かっただけ。それだけ!」
「『闇市』なんて怪しい所から入手しておいて、何を言ってるんだよ?」
 料理はまずは材料選びから。
 食べるものには責任を持つのは料理を行う人間のもつべき心構えの基本だ。
「それで、どうしていきなり料理なんてする気になったの?」
「……聴いてくれる?」
 ここで「やっぱり遠慮します」とは言えないよねぇ。質問したのはこっちだし。
正直失敗したなぁ、と思ったとしても。
「聴くよ。それで、何があったの?」
「……腕力で物事を解決するなって言われた」
「……は?」
「彼氏になってほしかった人に、この間そう言われたの」
 えっと……話が見えないんですけど?
「暴力的な女は嫌いだって。そもそもお前には女としての魅力が皆無だ。そう言われた」
「……それで、料理を?」
「うん」
 なんて嫌なやつだ。暴力的な人は確かにあれだけれど、だからといって女性に対して『女としての魅力が皆無』とはあまりに失礼じゃないだろうか。
「そりゃ確かにその人の前で喧嘩はしたし、フられた腹いせに壁に埋めたりはしたけれど、だからってその言葉はあんまりよ!」
 ……訂正。やっぱりクーにも原因が有る気がする。
「だから決心したの。『家庭的な女』の代名詞と言われる料理を習得することで、いつかあの男を絶対に見返してやるって。もう女としての魅力を感じないなんて言わせないって!」
 思い出すと怒りが沸き上がってくるのか、クーの体全体が彼女の異能力『戦乙女(アプロディナ)』の輝きを帯び始める。
 いやー…見返すのはいいけど、そもそもその人まだ生きてるのかなぁ? 生身の人間が壁に埋められたわけだし。
「で、そんな時に例の調味料を『闇市』で見つけて、ついつい衝動買いして試してみたのはいいんだけど……まぁ結果はああなったのよ」
 サラダなら大丈夫だとおもたんだけどなぁ、とつぶやくクー。
 なるほど、それで処分に困ってボクの所に持ってきたというわけか。
 確かにあんな得体のしれない物を自分の家のゴミ箱に投げ捨てたいとは思わない。
……あれ? という事はボクが完食した意味って……いや、待て。落ち着くんだゼロ! コレ以上はいけない。考えるな! そう、ボクはあの奇妙な物体を完食することでクーの脅威から逃れることができたんだ。被害なんてたかが二日間昏睡状態に陥っただけじゃないか。クーの一撃から逃れられたと思えば安いものだよ。だから考えるな!
「という訳でゼロ。ここまで聞いたんだからあんた、協力しなさいよね!」
「な、なんでそうなるの!?」
 確かに料理の理由は聞いたけど最後まで喋ったのはクーじゃないか!
「うるさい! とにかくあんたはあたしの料理の腕の向上に協力すること。いいわね?」
「そんなの嫌に決まって――」
「応えは聞いてないわ」
「ひ、酷い……」
 がっくりとうなだれるボクをよそ目に、クーはこれから何をしようかとあれこれ勝手に話しだす。その姿はすこし楽しそうだ。
「そうだ。あんた料理はそこそこ出来るんだからあたしにその料理法を教えなさい」
「……はぁ……わかったよ」
 けど自分から料理をする気になったっていうのはいいことだし、まぁ協力するとなってしまったよううだし……仕方ない。どこまで付き合えるかわからないけど、せめて最低限のサポートはしてあげよう。