ファインチューニング!~マリアにお願い 5 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

無事にミッションを成功した真理亜は自室に戻った。

五月と弥生は手際よく真理亜を着替えさせ、鍋一杯のお湯に浸したタオルで凍えた身体を拭いた。

「お疲れさま、真理亜。
お風呂入りたいだろうけど、こんなんしかなくてごめんね。」

「いいのよ、入浴時間過ぎてるし。
温かいタオルが気持ちいいわ、ありがとう。」

セミロングの髪を弥生がドライヤーをかけてあげ、五月が背中を拭いてあげると…。

「相変わらず大きいわね…。
高校生のスタイルのじゃないでしょ?
運動部のエース達も、殆どは男性化して、筋肉バッキバキのペタンコ胸なのにね。」

「ちょっと、手付きがえっちぃわよ五月!
あんたこのテクで何人の男と遊んだのよ?」

「私、過去は忘れる主義なの。
今は赤尾さんに再会することしか考えてませ~ん。」

「男子と一緒に遊ぶ時は、優しく胸を触らないと駄目なんですか?」

「う~ん、弥生にはまだ早いかな?
どっちかと言えば優しく触るのは男の役なんだけどね。」

「私、真理亜やお母様ほど大きくないけどいいのかな…。」

「ちょっと弥生、余計なこと言わないでよ!
赤尾さんまでキョヌー好きだったらどうしよう?って心配になるじゃない!」

「はいはい、その時は私が美味しく頂きますから、今心配しても仕方ないでしょう?
それより作戦会議よ!」
****

紅茶とチョコレートでテーブルを囲み、明日のシミュレーションは夜中まで続いた。

「…私は壁をよじ登ったけど、赤尾さんは普通に、教職員に案内されて、屋上行きの鍵を開けてもらうはずよ。」

「最上階から屋上までの階段を生徒に開放し続けるわけないわね。
学院側も女生徒達の赤尾さんフィーバーを全然知らないわけないだろうし…。」

「きっと扉の前に見張りが立ちそうね。
屋上で作業するのは赤尾さんだけにするはずよ。」

「守衛が余計な生徒を追い返してくれるなら、好都合だわ!
問題はどうやって『私達だけ』警備をすり抜けるかよ。」

「ちょっと、真理亜は自室の窓から屋上まで壁をよじ登れるかも知れないけど、私は無理よ!」

「大丈夫、そんな危険なことはしないわ!
大事なのは『袖の下』よ。
限られた教職員の中で、誰が見張りに立つと思う?」

「真理亜…まさかゴリエちゃんに?」

「そうよ!私は警備主任の後藤梨恵ちゃんと、食品納入業者の播磨屋さんを引き合わせた恩があるわ!」

「怖っ!あんたホントに高校生?」