最終聖戦の戦士達7 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

12月31日 15:30

(愚民め!僕が与える餌に食い付くがいい!
君達がパスワードを入力する作業が、反転契約の召喚儀式そのものだ!
サタンがどれだけ優秀な部下を抱えていようが、僕にはマルバスの能力によってどんな複雑なプログラムも、どんな難解なハッキングだって…。凡庸の域を出ないウォサゴは所詮、魔界の広報さ。
僕に魔界を教えてくれた程度の存在さ!ネット民はASMOちゃんのライヴが観れると思い、反転契約に身を染める!
そしてライヴの観客は、僕に煽動されるがままに、この世で最高の生物の召喚に加担する!
そして僕は…。)

「藤野先輩!ミーティングが始まりますよ!集合しましょう。」

****

「魔王三人が再びあたしを召喚してどういうつもり?
コンサートのご招待じゃなさそうね。」

ASMOの楽屋にはマネージャーのベルフェゴール、雑誌での対談を経て交流を深めた(という表向き)ベルゼバブによって召喚された「嫉妬の魔王レビアたん」が居た。
別名リバイアサンとも呼ばれる「世界最強の生物」である。単独の強さはサタンを凌駕し、強すぎる魔力の為に魔王の中で唯一、人間化が不可能な悪魔である。

「お願いレビアたん!マルバスと同調してしまった人間に煽動されて、今から沢山の人間が反転契約の被害に遭うかもしれないわ!
だから貴方には久美子さんを解呪したみたいに、被害者を元に戻してほしいの!」

サタンは珊瑚なるハッカーにてストーカーが、自分の流言によって反転契約に引き込むのを予想していた。
ロストファイブは既に空中分解したも同然だが、師団長クラスの彼等は、直属の上級悪魔を多数抱えている。
主人を失った浮浪悪魔達が、ネットを媒介にして人間達を下僕にしたがることに、珊瑚と利害が一致するのだろうと。

「ちょっと待ちなよ!あたしは確かに『浄化の水縄』で反転契約で憑かれた悪魔を祓えるけど、ネットで閲覧した、不特定多数を相手に出来るわけないでしょう?」

「そこは大丈夫。貴女一人に任せないわ。
不特定多数に対して、一度に呼びかけることが出来る者と共闘してもらうから♪」

「あ、あたしが…。世界最強のレビアたんが共闘だと…まさかそれは…?」

「小さなプライドに拘らないの!
貴女にしたら超大型契約でしょう?」

「確かにライヴに行けないからと言って、違法なネット配信を閲覧する動機は『嫉妬』に違いないわね。
わかったわ、ガブリエル!サポートお願い」