魔女っ子戦隊テッペキ!27 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「島!お前、よくも!」

瑞穂の大切な片倉先生の口唇を奪った島さん!

激怒した瑞穂は、スカーフを引き抜き、変身しようとしたが、

「いけません、高坂さん!
ここで変身しては全てが無に帰します!」

南部さんに抑えられ、何とか冷静さを保つ瑞穂。

会場内は突然の教師と女生徒のキスシーンに大盛り上がりだが…。

「み、瑞穂、ほら、優勝者の権利として、祝福のキスと思ってさ…。」

「不意打ち」に対して何とか弁明する片倉先生。
島さんも瑞穂もどちらも責めないこのスキルが人気なのかしら?
真田さんなら、ご機嫌を取るために、間髪入れずに瑞穂ともキスするでしょうけど…。

「さやかちゃん、私達も中に入って直接、島さんの話聞くわよ。」

「は、はい。
凄い、生でキスする所、はじめて見ました。」

****

「う~ん、流石に大人の味は違うわね。
刺激的~。」

午後のイベントは終わり、ハロウィンパーティーまで時間はある。
私達は空いた教室で話あった。

「逆にこっちが聞きたいわ。
貴女達はどうして、魔王軍と戦ってるの?」

島さんは、あっさりと「謎の戦士デザイア」であることを認め、私達に聞いた。

「知れたことです。
魔王軍は人間が生み出す邪念ヤリティエを増幅させ、その力で『邪神・レン』を復活させようとしています!
そうなれば世界は終わりです。
その為に自分達は…。」

誠実に答える南部さん。
私達は総司令マリアから確かにそう聞いていた。

「マリアらしいね♪
でもヤリティエって、人間が怪人になって、亜人種が人間に化けるのに必要なんでしょ?
それを全て封印出来ると思う?
南部さん、アイアントゥルーを名乗るなら、真実に目を向けて。
そもそも邪念が存在しない世界なんて考えられる?
これは『妖精さん』に聞いた方がいいかしら?」

「♪う~ん、わかんなーい!♪」

「貴女じゃないわ、もう一匹に聞いてるの!」

「…マリアが貴女にした仕打ちは同情の余地はあるです。
しかし、『安定期』に入ったマリアの邪魔者が産まれる可能性は、全て排除する必要があるです!」

「それがマリアの勝手な論理だっての!
いいこと、邪神レンなんて生まれないから!
本当に生まれるのは…。
言っていい?しっかり者の妖精さん?」

「♪しっかりしてない♪殆どうっかり♪」

「貴女に聞いてないの!
産まれるのは『始まりの妖(あやし)ユダ』よ。
パーティーで全てがわかるわ」