テッペキ!5 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

ふぅ~薄氷の勝利とはこの事だな。
これも真田家の家訓
「諦めてから挑め」
の精神のおかげかな?御先祖様ありがとうございます。

でも裸が怖くてミスを連発するなんて高坂瑞穂も可愛いところあるじゃないか(笑)。
悪く思うなよ。俺は何より部を守らなければならなかった。
呆然と膝をつく彼女に手を差しのべ引き起こす。
遠くから「チッ」と舌打ちの音が聞こえた気がするが気にしない。
「私は負けたんだな…。三連続でPKをはずすなんて情けない…。」

「公式戦なら俺の完敗だったよ。だがこれも勝負だ。」
激しく落ち込む彼女に約束を守れと言いたかったが、先に彼女のチームメイト達が駆け寄った。
「瑞穂、ごめんね。私達何も役に立てなくて。」
中には涙を浮かべてる女子もいる。
「いいんだ。素人同然の君達に私一人の夢を押し付けて済まない。だが私は諦めない。同好会からでも少しずつ活動していくよ。」
抱き合って泣く彼女達。
「男子サッカー部に迷惑かけないなら俺達も協力するぜ。」
イケメンの榎田が一番可愛い女子に声をかける。お前、それ良いとこ取り!チーム守ったの俺だし(笑)。
武田は未だ独りで
「脱ーげ!脱ーげ!」
コールをしている。ある意味お前凄いよ(笑)。
武田の声に反応した高坂瑞穂は再び俺の前に来て
「約束通り男子サッカー部とグランド、そして生徒会には手出ししない。
そ、それと…私は…約束は…まっ、守る女だから…勘違いするなよ!私は借りを作るのが嫌なだけだ!」
勢いよく10番のユニフォームを脱ぎ捨て、Tシャツの裾に手をかける彼女。
「ちょ、瑞穂!やめなさいよ。あんなの本気にすることないでしょ」
慌てて女子達に抑えられる彼女。
武田以外にも煽る男子が増える。
「敗者の運命だ!こんな辱しめ…。…もうもうお嫁にいけないけど…」
今凄く乙女な事言いませんでした?
冗談で流してくれなきゃ逆に俺達が退学モノだって
「なら俺達をコーチしてくれないか?男子サッカー部に入部ってのは?」
彼女がきょとんとする。
「そんなのでいいのか?アリガト…。」
女子サッカー部中心に拍手が起きる。ようやく平和的解決だ。と思ったら…。
「パシッ!」
グランドに入ってきた京子に殴られた。「まー君のバカ!可愛い女子部員欲しさに勝負したの?サイテー。」

「違う、これは妥協案として…。」と言う前に突然
「痛そうだな。大丈夫か?」
京子に殴られた頬を高坂瑞穂に衆人監視でキスされた。