おかげ様で恋愛小説「ソイトゲ」を無事に完結させることが出来ました。
哲学blogを書いてる以上、ただの萌え小説にならない様に注意が必要でした。
そして1024文字の上限との格闘は想像以上に厳しく、書きたいことを書いたら倍の26回くらいになり、区切れの悪い物語になってたと思います。
で、この物語のメインテーマは勿論
「添い遂げる困難」
ですが、裏のテーマは
「名前」です。
ケイの名前が出るのを遅らせ、ミシェルは偽名を使い、ありすは真琴に名前を変える。
これは名前には役割と目的があり、それは全て
「他者との関係性によって成立する」
を伝えたかったのです。
ハイデッカーの
「存在は他の存在者に認められ初めて存在者となる」
ですね。
誘拐編は呆気なく終わらせて緊迫感を台無しにしたかったのです(笑)。
それはケイと真琴の今後の方が遥かに緊迫してる暗示です(笑)。
下薗さんと御子神くんはケイのこれからの日常及び非日常を表現するのに役立ってくれました。
機会があれば
「おおらか過ぎて愛されない下薗さん」
や
「本能のままに生きすぎるスナイパー御子神くん」
を書いてみたいです。
私は悲しい物語は好きではありません。
涙で物語の幕を降ろせても、涙で人生の幕は降りないからです。
ケイと真琴には途方もない困難が待ち受けてますが、読んでくださった皆様は二人の幸せをどうかお祈り下さいませ。
私の思いのままに書き続けた物語にお付き合い下さりありがとうございました。
明日からまたキルケゴールが続きます。