与えられた世界ですか?創り出した世界ですか? | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

英米の進歩主義、成長主義に少しでも懐疑的な方は是非ともこの映画を観てほしいです。
観た人はわたくしと語りませんか?
ポカホンタス
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と、7月4日に生まれて
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です。
ポカホンタスはイギリスによるアメリカ大陸の支配の仕方が、「7月4日に生まれて」はベトナム戦争によるアメリカの闇を描いてます。
車椅子に乗り、戦場での経験に苦悩する
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トム・クルーズが素敵です。

blog友達のアスターティさんは
「一神教の流行は世界を『大奥』に変えた」
と述べてました。
全くその通りと思いました。

「正しいか、否か」では無く、「従うか従わないか」だけの世界。
本当のトップは実権を持たず、影の実力者に気に入られるかどうかだけの世界。
学校も企業も政府も、虚構と虚飾に満ちた大奥かもしれません。
全ての責任を「絶対者」=神に押し付けてれば事は済みますからね。
専制君主時代と違って、責める対象が見つからないのも正に大奥ですね。

そんな私が絶望する度に思い出すのがキルケゴールの言葉です。

「世界が本当にむなしいとしても、個人はそれを思い煩うに値しない。」

です。
人間は結局、関係性を断ち切ることは出来ないでしょう。強き者が影響力を持つ社会は変わらないでしょう。
心理学や精神医学、脳科学の分野に圧倒され、哲学は実用主義者達の言う「言葉のお遊戯」だけになる日が来るかもしれません。
真理は時の権力者が決定するのかもしれません。

しかし、貴方は他人の心の中に入れないし、他人は貴方の心に入れません。
この真実は
「貴方は貴方である。」
ことを強烈に後押し、絶対的な客観性は無いにしても、絶対的な主観性があることの理由なのです。
他人の心の中がわからないからこそ、言葉と行動、知恵と優しさが存在する理由と思います。