大衆主義ーソクラテスの功績 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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「ジャーナリズム」と聞いたら
「新聞記者の心構え」と考える方も多いでは?しかし、実はこれ
「大衆主義」と言う意味なんです。

ギリシャの哲学者ソクラテスは広場で演説し、自分の話に聞き入る青年達に、質問しては答える事を繰り返しました。

また「この人は賢者だ」と噂を聞けばその人を訪ねて問答しました。
しかし、ソクラテスはその知識でお金儲けをすることも、政府に雇われる事も望みませんでした。

あくまで広場の演説を好み、一対一の問答の繰り返しを選びました。
その姿勢は生涯「アテネ市民の一人」を貫きました。
1 一般大衆にわかりやすく。
2 市民の代表として3 出世や職業を問わず学ぶ権利を与える
4 その事で生計を立てない

これがソクラテスの貫いた「一般大衆の代表としての学問」=ジャーナリズムでした。

そもそもジャーナリストとは「報道する人」ではなく
「王候貴族を始めとする権力者の不正を正す者」です。
まあソクラテスが生活したアテネは「民主主義」が成り立ってました。よって絶対的権力者は存在せず、ソクラテスは自分自身の為に問答を続けたのですが。

しかしジャーナリストは、剣よりもペンで権力に立ち向かうことを選んだ者です。
よって今日の様に他人のプライバシーを詮索したり、
自らの金儲けや名誉、権力を目的としては行けないのです

ましてや記者としての経験で政治の世界に進出して権力者側に就くなど言語道断なのです。

だがそれ故に清廉なソクラテスは他人の嫉妬を買い悲劇に遭うのでした。

それに涙した弟子プラトンは師匠に反する「大学主義」アカデミズムを立ち上げるのでした