イギリス・ロンドンで開業する、とある不妊治療クリニックも成功率の定義について事例を以って見解を述べている。以下に要約して紹介させていただきたい。
クリニックの名前はARGC The IVF Clinic London。
彼らのウェブページから一部紹介させていただくと:
【クリニックが挙げる事例(a scenario)】:
・ 10人の女性患者のうち、5人がそれぞれ1つ以上の卵子を獲得した。精子と掛け合わせて受精卵を目指す。
・ そのうち2人が受精卵の移植にまで進むことができた。
・ 一人の女性は1つの受精卵を移植し、もう一人の女性が2つの受精卵を移植した。
・ 結果、一人の女性が妊娠し、双子を出産した。
【データのとり方 と 出産率】:
・ 治療周期開始ごとにみれば(per treatment cycle started)、患者数10人に対し出産に至ったのが1人だったので、出産率は10%になる(双子が生まれたとしてもカウントは1出産)
・ 採卵ごとにみれば(per egg collection)、卵を獲得した5人に対し、1人が出産したことになるので、出産率は20%になる。
・ 移植一回ごとにみれば(per embryo transfer)、移植した2人に対し、1人が出産したことになるので、出産率は50%になる。
・ 受精卵の移植ごとにみれば(per embryo transfer)、受精卵3つに対し、1人が出産したことになるので、出産率は33%になる。
そのうえで、ARGCは、もっとも意味のある計算方法として、治療周期ごとの数値を公表するポリシーにあると説明している。
以上のように、計算の母数によって、数値が大きく変わることがわかる。
不妊治療に臨む人は、クリニックが公表するデータをよく確認する必要があるし、不明な場合にはクリニックに直接確認する必要があると思う。
どなたかの参考になれば。
*注意:当方は医療関係者ではありませんので、データの解釈などについて責任は負えませんのでご了承ねがいます。
以上