「お米にまつわる思い出 その2」
前回に続いてお米関係の話をもう一つ。
これはちょっと不思議な話。
最初に美智子がガンを告知されて、その場で入院となったのですが当時はコロナ感染が絶頂期。
当然ながら病棟は面会禁止で、それでも頼み込んでガラス越しに顔を見ることは出来ました。
話をするのは携帯で。
ガン告知のショックに面会禁止、元々病院嫌いだったことも手伝って美智子は軽いせん妄になっていたこともあったんだと思います。
毎回私の食事の心配を口にしていました。
たしかに私は連日コンビニ弁当ばかりでご飯を炊くこともない日々を送っていました。
入院してから10日ほど経った日のことです。
美智子がこんなことを言っていました。
「昨日ね、ウチに帰ってお米を洗う夢を見たんだけど
お米を洗おうとしても全然出来なくて…」
軽いせん妄になっていたこともあり軽く流せたことだったのですが、
実は前日の夜、私は床について眠りに落ちそうな時に
なんだかキッチンから物音がして人の気配を感じたようだったんですが半分眠っている状況だったのでそのまま
眠ってしまいました。
…… やっぱり美智子が帰って来てたんだと思いました。
この話を美智子にしたら
「やっぱり〜、妙にリアルだったのよ。私の生霊が飛んでいったのね」
と笑っていましたっけ。
私は笑えませんでした。
美智子の有り難みに心の中で泣けてました。
もちろん表向きは笑ってましたけど。
以来、おかずはスーパーのお惣菜で済ますことはあってもご飯だけは必ず炊くようになりました。
もちろん今でも自炊中心ですよ。
ちゃんとご飯を炊いてないと美智子に叱られますから
