深夜4時前後……“住宅街のド真ん中にある”公園にて……


 ベンチに座り肩を寄せ合うは、うら若き中学生カップル……手を取り腕を組み、少しずつ距離を縮めていく……


 やがて抱き合い、唇を合わせ這わせ激しいディープキスを—…




 ——しているのを俺は滑り台の中から観ていた!(いや観せられてた) 覗こうとしてここに居た訳じゃなく、ここに居たら覗かさせられていた!(他所でやれよ)




 遡ること、10分程前! 仕事を終えた俺は、近所の野良猫と遊ぶため近所の公園へ来ていた。風を凌ぐため、滑り台(の付いてる屋根のある大きめの遊具)の中で待つ事に。


 しかして現れたのは、自転車に乗ってやってきた中学生カップルだった! 彼等は先客の存在を認めるや否や、変声期を迎える前の透き通った声で、


「人いるよっ」「中学生じゃん?」「なら、いっか☆」


 大人への変革期を迎える前の澄み切った掛け合いを披露された。何がいっかだ、厨房じゃねーよ扶養家族。


「んしょ」「んしょ」


 さらに数あるベンチの中から、あろうことか滑り台の真ん前のベンチを選ぶと、俺へ背を向け腰掛けた。いや人の視界の扶養にまで入ってくんな?


「いちゃ」「いちゃ」


 ……こうして頭に馬鹿の付く恋人は密着し始め、頭に妬みを浮かべる男子校出身者は強制的にアリーナ席を獲得させられてしまいましたとさ! めでたくなし、めでたくなし!




スニーカーが土を削る音『ジャリ……ジャリ』



 中坊ーイ(彼氏へ命名)の激しいチュウに夢チュウな中ガール(彼女)は、立てた爪先をビクビクと震わせていた。それが履いてるスニーカーと地面を通じて生々しい音となり夜の公園に響く。



スニーカーが土を削る音+α『ジャリ……ジャリ』「んチュ」『ジャリ……ジャリ』



 中坊ーイもいやらしく首をまわしながら舌を絡める事で、その音に伴奏を加えていた。爪先どころか身体中を震わせるはガールは、きっと処女の奇妙な冒険を味わっているんだろう。(いやもしかすると既にチュウ古かも知れないけどさ。)



変声期を迎えずして思春期と発情期を迎えたスチュウデントたち『……ん、……んっ、……ンッ!』



呆然と露出プレイの一役を担わされる俺「いや、なんだ、この状況」



 ……そんなチュウ介人に一切のチュウ意を払う事無く、ふたりは更なるチュウ学性に身を投じていきましたとさっ! 爆発しろ、爆発しろ!





写真:(バ)カップルの座っていたベンチとその『足跡』



 てか爆発とかそれ以前にチュウ意力散漫すぎるだろ、このスチュウデント。アリーナ席どころか住宅という名の一般席が周りを取り囲む、住宅街のド真ん中だぞ。


 しかも傍観者中学生じゃねえし大人だし。変な大人から嫉妬と話題性を糧に、学校側へ連絡されたり、動画を撮られSNSにアップされたらどうするつもりだったんだ。


 ……。


 って、誰が“変な大人”だよオイィ!


 まあブログのネタにするため一部始終を観察日記にしてアップしてる時点で十分変態なんだろうけど……堂々と露出プレイをする扶養家族組よりはマシだろうから今日のところは見逃して下さい。←